美狂乱 Live at バーボンハウス 1983年3月22日 の写真
1983年3月22日にKing Crimsonタイプの日本のプログレッシヴ・ロック・バンド、美狂乱のライブを大阪のライブハウス「バーボンハウス」で見て、今日で30年となりました。
最近クリムゾン・プロジェクトを見たこともあり、美狂乱のことを思い出していたのですが、ライブ当日に自分で撮った写真が1枚だけあったので、30周年記念にアップロードします。
当日のライブは1988年に『風魔』というタイトルのレコードで一部の音源が発表され、続いてCDで『風魔』にボーナストラック2曲を追加したヴァージョンと他の曲を収めた『乱』の2枚が発表されました。両方とも、たかみひろし氏によるカセット録音音源。
収録はされていないけど、他に「エルドネア」というFripp & Eno、Heldonのセカンド風の曲もプレイされたのを覚えています。
バーボンハウスは梅田の大阪百又ビルB1にあって、通常のチャージは500円でした。別途飲食代がかかって、それで生計を立てていたと思われます。当時は他にローザ・ルクセンブルグやヒカシューなどを見に行きました。
当日は友達4人くらいと早めに行って並んで前の席を取ったのを覚えています。
当時の折りたたみ式のコンパクト・スケジュール表も出てきたのでアップします。
憂歌団、マリノ、ヒカシュー、センス・オブ・ワンダー、BORO、三十三間堂など懐かしい名前がいっぱいです。
美狂乱は当時も露骨なクリムゾンのエピゴーネン扱いもされたりしましたが、ロックバンドというものは元祖を辿ってもブルースに憧れた若者がカバーを始めたことが起源であり、「○○の音楽が大好き」と演奏をコピーすることから始まるものなので、大切なのはそこに独自の解釈をどう取り入れていくかということだと感じます。
当時は日本では数少ないクリムゾン・タイプのバンドということで、何より音が過激で美しく気持ち良かったので、レコード・デビュー以前の78年の電通ホールのライブ・テープなどを入手してよく聴いていました。
バーボンハウスのライブではパーカッションの雨宮たくま氏も参加して、音が厚かったです。須磨氏は本物のメロトロンも使っていましたし、ベースの白鳥氏はベースとギターのダブルネックも使っていました。
須磨氏のナレーションでその頃はART ZOYDにハマっているとのことで、"Generation Sans Future"あたりに影響を受けた曲もありました。
このライブを最後に自然消滅した感じでしたが、その後の再評価ブームやまさかの再結成など活躍は嬉しかったです。
30年たってもキング・クリムゾンの音楽がメンバー変えながらも日本で演奏され、美狂乱の名前もまだまだ語り継がれているのは素晴らしいです。
須磨邦雄 / Guitar, Vocal, Mellotron
白鳥正英 / Bass, Keyboard
長沢正昭 / Drums
雨宮たくま / Percussion
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コメント
こんにちは、須磨 邦雄です。突然すいません。
懐かしいというか、こんな写真撮られてたんですね。
1枚だけですか?まぁ当時はデジカメもなかったので
印画紙だからこれだけでしょうかね。
ご声援ありがとうございました。
投稿: 須磨 邦雄 | 2013/12/23 17:44
>須磨 邦雄さん
はじめまして。ご本人からコメントをいただき、大変光栄です。とても驚いており感激しています。
この写真は当時持っていたコダックのポケット・インスタマチックのフィルム・カメラで最前列のテーブル席から撮ったもので、フラッシュを炊いてしまい、演奏の邪魔と感じたので撮影したのはこの1枚のみです。
ネガのほうも実家のどこかに眠っているはずですが、さしあたり手元にあるのはこの1枚のみです。
当時のステージ写真はあまり残っていないようなので、ご本人か関係者の方にお渡しできればよかったのですが、その後関西方面でのライブも実現せず、そのまま年月が経ってしまいました。
もし何かの資料や紹介として必要な場合、ご自由に使っていただければ光栄です。
これからも美狂乱の音楽を聴き続けていきたいと思います。ありがとうございました。
投稿: tangerine | 2013/12/24 13:34