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2013/07/04

KARA BEST CLIPS III Blu-ray 感想

Karaclips3

KARA CLIPS 3のブルーレイを購入しました。今までシングルCDの特典DVDなどで所有できたプロモーション・ビデオがブルーレイの1080 High Definitionの高画質で見られるのは素晴らしいです。特に力が入っていた各メンバーのソロは映像の美しさが引き立ちます。

あと「バイバイ ハッピーデイズ!」の各メンバー別のソロ・ヴァージョン5種も、新たに編集を施したメンバー別にコンセプトのあるもので見応えがりました。

そして今回も1作目と同様、メンバーが過去のPVを観ながら撮影当時のエピソードを振り返る「スペシャル・ガールズ・トーク」が最高でした。こうやってKARAがリラックスして母国語で本音で談笑しているのを見るのは最高に幸せな気分です。既に20回以上リピート再生。

こういうメンバーがリラックスしたフリートークを観る機会というのは、本国のファンも滅多に無いことなのではと思うと非常に贅沢に感じます。

韓国のファンサイトなどを見ると、日本語字幕がON OFFできない装飾されたものであることと、バラエティ番組のような効果音や解説的な字幕が挿入されていることに非難が上がっています。これは東京ドーム公演のドキュメント映像にもいえることですが、確かに字幕はON OFFできるものにして装飾を最小限にしたほうがKARAそのものに集中できて画面的にすっきりしたものになったかと思います。

KARA CLIPSの1作目の「スペシャル・ガールズ・トーク」は、2011年初頭に撮影されたとみられ、分裂問題がまだ完全に和解していない頃に撮影したものだったので、和やかな中にも変な緊張感を感じてしまったので、今回の和気藹々度は嬉しいです。

前回の2作目はスペシャル・トークは収録されず、代わりに2011年8月の横浜アリーナのファン・ミーティングのライブ部分が完全収録されたボーナス映像になっていたので、当時のシングル「ジェットコースターラブ」「今、贈りたい「ありがとう」」「GOGO サマー!」「ウィンターマジック」の撮影秘話がメンバーによって語られていないのが残念でした。

今回はフリートークをしているメンバーにも貫禄と、こなしてきた仕事に対する自信が感じられ、感想も「これはないわ~」「恥ずかしい!」的な率直な意見が交わされていて非常に興味深かったです。
そして、グループとしてのビデオより、各人のソロ曲のPVに対する他メンバーの感想のほうが盛り上がったのも、メンバー同士の仲の良さを覗うことができました。

あと、各PVを撮影した時期のことはほぼ全員が忘れているのに、撮影時のエピソードは細かく覚えているというのも、KARAの多忙さと撮影への集中力を物語っているようです。

以下はスペシャル・トークの見所などを箇条書きに。

・「スピード アップ」「ガールズ パワー」の2曲はKARAの「クールさ」「可愛らしさ」の2面性を良く表現できていて全員満足している様子。

・「スピードアップ」のジヨンの壁をドンドンと叩くシーンの真似で大盛り上がり。「悪のクールさ」というコンセプトは初めてで新鮮だった模様。

・「ガールズ パワー」はハラが撮影時期を覚えておらず、誕生日サプライズをしてもらったことを聞くと急に詳細を思い出したのが印象的。過去のことを気に留めない(すぐ忘れる)ハラらしさが現れていた。

・「エレクトリックボーイ」の衣装の通気性の悪さに全員が閉口していた模様。あとヘンな振り付けに爆笑するスンヨン。

・「オリオン」はいきなりニコルが手を叩いて笑い出す。涙していしまう感動的なPVだったのに、全員が「動きがないバラードなのに、長すぎて間がもたない」「他のメンバーが歌っている間、目線をどうしたらいいかわからず戸惑った」と爆笑しており、もう次回から笑うのをガマンできなくなってしまいました・・・。

・ジヨンが「溢れ出すこの涙拭いてよ(ふいてよ)」と歌詞を覚えており、他のメンバーから「拭ってよ(ぬぐってよ)」じゃない?と訂正され、「どちらも同じ意味でしょ」とちょっとカチンときているシーン。これはジヨンの日本語の語彙力の髙さを思い知らされてた。

・「バイバイ ハッピーデイズ!」はスンヨンが衣装が『キャンディキャンディ』みたいと照れ笑いし、その恥ずかしがりぶりを見ると、今回のファンミの制服企画も結構キツかったんだろうなーと(笑)。
いつまで可愛い路線を続けられるのかとメンバーの中でもいろいろ思うところがあるような会話。ハラちゃんの「自分でいうのも何だけど、私達は可愛いのが似合っている。フレッシュさは無いけど。」という意見が本質を突いていました。

・「PANDORA」はやはり本国で撮った最前線のKARAの姿を映しており、全員が完成度に満足している模様。しかし水着に近い露出度の衣装は楽屋から外に出られないくらい恥ずかしかったとのこと。
突然照明が1列づつ消えていったという、ちょっと超常現象入ってるエピソードも全員が覚えていて印象的。蛍光灯型の照明をバックに撮影したパートのことかな。

・「Wanna Do」は「私達の末っ子が悲しい思いをしているので、よけい泣ける」とのギュリとニコルの意見。ニコルは本当に泣いてしまう。
候補曲2曲のうちからどちらを選ぶか迷っていたジヨンに「本当に好きなほうを選びなよ」とハラがアドヴァイスしたとのこと。自作の曲だろうから「学園天国」ではなかったと思うのでもう1曲のほうも聴いてみたいところ。次回のソロにも期待。

・「LOST」はタクシーの止め方の手のポーズで全員大爆笑。あとエピソードを語るニコルが「Rcok'n Roll!」と言いながら指でメタル特有のメロイックサインをするのも貴重なシーン。個人的にはバーのカウンターで一人で飲んでいるニコルがちょっとだけ佐藤江梨子に見えてしまう部分があり。
このカウンターで一人飲みをするシーンは一昨年の「喰いしんBoys」新世界ロケの串カツ屋での「ニコルちゃんカウンターが似合ってるね!」と言われたエピソードに影響されている?と初めて見た時から思っております。

・「シークレットラブ」はダブルキャストでハラちゃんと体格がそっくりの人を探してきたという事実にジヨンが本気で驚いている。バイキングに乗っているシーンでダブルキャストの人の顔がわりとはっきり映っています。

・「白昼夢」はニコル的には「トワイライト」、スンヨン的には「ロード・オブ・ザ・リング」を連想させたとのこと。ニコルが「ギュリ姉さんだからこそできた映像」と言い、ジヨンが「私だったらと想像して」と真似を初めて「ダメダメ!」と笑われ、続いてスンヨンも「私だったら」と真似をして「ダメダメ!」と笑われるシーンがおかしすぎる。

・ビデオの編集にも立会い、編集室に居座り続けてマネージャーから苦情が出たとのエピソードは、ビデオの仕上がりを見ながら編集にダメ出しをしているギュリを想像して笑ってしまった。完璧主義者のギュリを見たような気がして、ちょっと嬉しくもありました。

・「ギルティ」は「男性の共演者を使わず一人でやってみたかった」というスンヨンらしさを覗わせるコメント。 爆薬を使ったりピアノを燃やしたりするのは監督の意向だったそうだが、スンヨンは本来、部屋そのものを爆破したかったという過激なコンセプトを持っていたとのこと。

・最後に他メンバーのPVをやるとしたらどれが良いかという意見で、ニコルのものだけ誰もやりたいと挙げず。これはゴールドを基調としたゴージャスさと、アメリカンスタイルな設定と、ギャルメイク的なものがケバケバしくなく消化されるのがニコルだけだからかなと思ったり。

こういったメンバーのオーディオ・コメンタリーが入ったビデオは需要が高いと思うし、定期的に出すとかなり売れると思います。
過去のビデオにコメンタリーを入れて再発してほしいものは、2010年2月の初ショーケース来日ドキュメント「KARA IN TOKYO SPECIAL」、URAKARA、東京ドーム公演など。

常に前向きに全力投球で邁進していくKARAですが、たまにこういった過去を振り返って懐かしむゆとりを仕事として与えてあげると、メンバーもファンもほっと息がつけて良いのではないでしょうか。

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コメント

ふむふむ、いつもながら充実した感想ですね。見てなくても見た気になるという魔法。

うちもblu-ray買いましたが画質の差のせいか、DVDで見慣れたPVが違う物に見えてきて不思議な感覚になりました。リマスター的な加工がされてるんですかね?

投稿: 伊藤@愛媛 | 2013/07/05 00:12

>伊藤@愛媛さん

コメントありがとうございます。
やはりブルーレイの髙解像度で観ると、DVDが眼鏡なしでピンボケで見ていたようで、そのハッキリ・クッキリ度に驚きますね。

最近の若い方は、スマホでYouTubeなどで観て満足してしまう人も多そうですが、やはり液晶ハイヴィジョンの大画面で堪能すると画質の美しさにトリップしていまいます。

特にギュリのソロの妖艶な映像と、ハラちゃんソロのピンクなど原色多用のカラフルすぎる映像にはトリップしてしまいそうでした。

日本デビュー前の韓国語のPVは、まだ機材的にも画質が甘かった頃で、BEST CLIPS 1作目の頃は使用するマスターも様々で画質的に難ありだったので、過去のPVをリマスターしてほしいものです。

投稿: tangerine | 2013/07/05 20:13

毎度、ありがとうございます。tangerineさん。いつも、KARAにしかKARA(から)めなくて(オヤジギャグで)申し訳ございません。私も、このBDの一番の盛り上がりは、ガールズトークでしょうか、そう思います。カメラを回しっぱなしにしておいたら、いつまでもしゃべっていたでしょうね。どこの国でも同じですね。
 ちなみに、私は、本国向け(Pandora、Stepも含めて)の色調、鮮鋭感が好きです。
また、欲を言えば、STEP IT UPもBDにして欲しかったです。
 ついでで申し訳ないのですが、明日から「KAMILIA SCHOOL公式グッズ(一部)の通信販売開始」だそうですが、要望が大きかったのでしょうか!?今回のようにファンががっかりすることの無い様にしていただきたいですね。秋のコンサートに向けてKARAだけでなく、スタッフも一丸となってKARAを盛り上げて頂きたいです。

投稿: b.t | 2013/07/06 01:16

>b.tさん

Step It Upもぜひブルーレイ化してほしいですね。あれだけ1曲の作品にこだわったビデオも珍しいと思います。カラフルだしブルーレイ向けの繊細な解像度を期待したいですね。

ファンミのグッズ、やはり販売がグダグダでクレーム多かったのか、通販するようですね。買うために早くから必死に並んだ人もいたのに。

やはり通販よりはライブ会場で買うほうが臨場感があって楽しいので、次回のKARASIAは販売スタッフを増やして円滑に動けるようにしてほしいものですね。

秋のツアー本当に楽しみです。

投稿: tangerine | 2013/07/06 05:05

商品店着の知らせを受けながら、まだ、セブンイレブンへ商品の引き取りに行ってないのですが大手家電量販店では、ボーナス商戦の真っ只中で各メーカーの新モデルの4Kテレビの陳列台数も増えて来ており、2K画質を4K画質へとアップコンバートする機能を備えたモデルも有り、これをチャンスと捉えて、商品引き取り後に、その脚で家電量販店へ向かい、店員さんにお願いをして視聴させて貰おう(笑)などと、企んでます。
先頃、発表された、小田和正 氏の楽曲のPVは、4Kで撮影された物だそうですが、BDが中々、メーカーが描いていた普及度には、程遠い状況で何とか起爆剤的なモノにという事の一つの表れなんでしょうか。

投稿: ロッテンマイヤー | 2013/07/06 12:51

>ロッテンマイヤーさん

家電店での4KTVでの試聴。いいアイデアですね。

テクノロジーがある時点までは品質をさらに向上する方向に向かっていたのが、ある時点で品質よりも便利さを追求するようになってしまいましたね。

MP3プレーヤーや携帯電話付属のデジカメが最たるもので、最近の若ひ方たちも髙スペックの音質や画質よりも、それなりのものを手軽に使えることを優先しているようです。

非常にもったいないなーと思う次第です。良い音楽や映像作品を髙スペックで鑑賞することのトリップをぜひ理解してほしいものですね。

投稿: tangerine | 2013/07/07 06:50

おはようございます!
こうやって振り返りますとあっという間に時が過ぎた感じがしますねー。日本初のショーケースの頃からもうこんなに時間が過ぎたんだという寂しさとまた日本でKARAの活動が観られるという嬉しさと半々・・・。
映画もそうですがやはり最初のインパクトって強烈に心に残るものなんだなぁと実感しますね。

それはそうと新曲をお聴きになりましたか?
前作と今作となんだか別れがテーマ?みたいな感じで正直もっと夏らしいハジけた明るい曲を期待してたのですが曲名がサンキューサマーラブですからねー。

個人的にはガリレオとコラボしたギュリおんにの曲(kissして)が凄くカッコかわいい。新曲もいっそ福山に作詞作曲お願いしたらよかったのにーと思ってしまいましたよ。いやジョークではなく曲調に変化をつけるためにも新しい血も取り入れた方がよいかと感じる今日この頃です。

投稿: tak | 2013/07/12 09:47

>takさん

どうもです。ひたむきに前に向かって疾走していったKARAなので、ショーケースが遥か昔のことのように思えますね。

新曲。正直「ああやっぱりこの路線か~」という感じです。初めて聴く気がしないというか。とりあえずパフォーマンスに期待したいですね。

おっしゃるとおり福山とのコラボをぜひやってほしいですね。かなり期待できそうです。新しいファンも獲得できそうですね。

投稿: tangerine | 2013/07/14 09:07

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