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2013年9月

2013/09/07

KARA 第4集 FULL BLOOM 感想 "First Bloom to Full Bloom"

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KARAの韓国での4thアルバム(第4集) "FULL BLOOM"が9月6日に到着しました。

もうなんというか圧倒的すぎて声も出ない感じです。KARAが本国で本気出すとここまで飛翔するのだと。

ほんの少し先に出た日本での同じく4thアルバム"FANTASTIC GIRLS"とは全く別の世界で、比較するには及びませんが、個人的には日本版を遥かに凌駕している最高の内容です。

"Lupin"~"Jumping"~"Step"~"PANDORA"と次々と予想を良いほうに裏切る期待を超える活動曲がリリースされ、今回もさらにそれを超える成熟した大人のKARAを全身で表現するアルバムになったと思います。まさに「満開」の状態。

「捨て曲無し」というか、捨て曲を入れないよう収録を7曲に絞った潔さがアルバムを引き締めています。

最初の『二つに一つ(Runaway)』のティーザーを見て、「KARAがブルースをやってる!」と、その洋楽的なアプローチに驚きました。ソングライターのシム・ウンジはJYP所属でIU, Wonder Girls, f(x), Miss Aなどに曲を提供しておりミドルテンポなバラードを得意としているようですが、本作はアコースイティックなボサノヴァ調ブルースで、なんかその辺の路線の欧米南米の女性ボーカルを引っ張り出して聴いてみたりしました。

SweetTuneによる活動曲『淑女になれない(Damaged Lady)』は過去の活動曲のようにハードでダンサブルないつものKARAで、しかしいつもよりかなりハード。ギターのリフなどグランジ・メタル系。シャウトも入って、スンヨンのソロの"Guilty"に近いと思いました。

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その他はメジャーコード系の明るめのナンバーが続きますが、個人的ベストトラックは"IN THE GAME"。まさかKARAのファンクが聴けるとは!
JR Grooveことペ・ジンリョル(こちらもJYP所属)による本曲はまさに新境地。

予算の都合もあったでしょうが、これはリアル・ホーンを入れてほしかったところです。
しかし続く"Follow Me"や"2NIGHT"などリアル・ベースがチョッパー(今だとスラッピングというのかな)を連発する曲が多く、ブラック・ミュージック的なノリが強いです。

"IN THE GAME"と”2NIGHT"はライブではぜひホーンセクションも入れたファンクバンドをバックにやってほしいものです。というか2NE1がやったようにグルーヴのある欧米人のバック・バンドをKARAが使ったら凄いだろうなーと。もちろんJ-POP的な日本語曲を排除して韓国語曲だけでやる場合ですが。

もしKARAが第1集"The First Bloooooming"の路線をそのまま発展させていたら、今回のようなアルバムに仕上がっていたのではないかという気もします。1st収録の"Secret World"や"Don't Be Shy"が本作に入っていても違和感がない感じです。

外部の事務所に所属するソングライターという新しい血を導入することで新境地を開拓したKARA。下らないゴシップ・バラエティ番組なんかに出演してとやかく言われている暇はないはずです。
もうこの勢いでソウルでも1,000人規模のライブハウスなどでグルーヴ重視のバンド付きライブをやるしかないなーと思う次第です。

もうちょっと冷静に聴き込んで客観的に感想を書くべきかと思いますが、今はこのアルバムを無限にリピートしてKARAの新しい世界に酔っていたい気分です。

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P.S.
表題をちょっとカッコつけて"First Bloom to Full Bloom"を加えてみました。
1stアルバムのタイトル「最初の開花」から2nd「革命」、3rd「進捗」を経て、遂に「満開」になったという感じで。

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2013/09/03

KARA 4th Alubum "FANTASTIC GIRLS" 感想 part2

FANTASTIC GIRLSのリリース以降のオリコン・デイリーチャートを参照すると下記のようになります。

8/27 3位
8/28 2位
8/29 2位
8/30 2位
8/31 2位
9/01 6位
9/02 4位

初日は同じく韓国のCNBLUEに2位をとられてしまいましたが、以降常にKARAの1位を阻んできたのは『あまちゃん 歌のアルバム』で、KAMILIAも「じぇじぇじぇ!」と驚いたダークホースです。

『あまちゃん』オリジナル・サウンドトラック発売以降、ドラマの爆発的ヒットにより、急遽製作されたと思われる変則的な歌ものアルバムで、内容も定価には及んでいない「入れられるものを何もかもぶちこんだ」感のある完成度に難ありのCDですが、今や「あまちゃん」とつくものなら何でも売れる空前のブームなので売れることは予想できたのでしょう。「儲けられるうちに儲けてやろう」というNHKのゼニゲバぶりが覗えます。

「くそー!あまちゃんさえいなければ・・・」と全国のKAMILIAとユニバーサル・シグマの悲鳴が聞こえそうです。

しかし昨今のアイドルもののような特典目当ての複数枚購入のない正当な売り方で1位というのはかなり画期的ではないでしょうか。敵ながらあっぱれです・・・。

KARAも1位は無理でもおそらく週間チャートで2位はキープできるかと予想できます。
part1でも書いたようにベスト盤的要素を排除した本作で2位を維持できるのはKARAの底力を現した快挙といっても良いと感じます。

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過去3作が毎年11月に発売されたのに対して、今回3ヶ月前倒しで発売されており、ニューシングルの発売からも1ヶ月しか経過していません。この時期でのリリースは何を意味しているのでしょうか。

・純然たる契約消化
・各アーティストのリリース・ニュースをリサーチして1位が取れる時期をマーケティングした結果
・韓国カムバック作の前にリリースしておきたかった
・KARASIA 2ndツアーの前にリリースしておきたかった
・昨今のシングル販売量不振に対するテコ入れ

想像にすぎませんが、9月の本国でのカムバック活動への専念において発生してしまう、10月からの日本でのKARASIA 2ndまでの空白の1ヶ月強を、アルバム・リリースによってアルバム自体にプロモーション活動をしてもらおうと考えた気がします。コンサートの予習としても事前リリースは不可欠だったのではないでしょうか。

韓国カムバック作のうち2曲を披露した9月2日のソウルでのショーケースをネットで鑑賞しましたが、もう圧倒的に大人の雰囲気と楽曲のレベルの高さにため息が出てしまいました。

5分で構成を考えたような稚拙な内容の日本でのファンミーティングが子供向けに思えてしまいます。(実際、子供ファンも多いのであれはあれで良かったのですが)。どうして日本でこういう雰囲気で出来ないのかと。

しかし本来のK-POPらしさを妥協無しに発揮できる舞台としての本国活動なので、そちらを存分に応援していれば十分に満足できるし、本国ファンが見たくても見られない大規模なツアーでもこれらの曲が披露されるだろうことを考えると、何と日本のファンは恵まれているのだろうと再認識する次第です。

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2001年にBOAとSMエンターテインメントが確立した日韓完全に楽曲や活動内容を分けるダブルスタンダードの手法は多くのフォロワーの手本となりました。

KARAに関してはK-POPアーティストとして認知された上での日本進出で、韓国語曲のみのベスト盤もオリコンの2位にランクインしただけあって、未だ多くのファンが韓国語曲の魅力を理解しており、前回のツアーにおける韓国語曲の比率はまだ高い状態でした。

日本語曲が40曲を超え、それのみでも2時間超のライブが出来てしまえる現状、次のツアーでの「日本語曲」の比率は前ツアーより高くなる可能性もあり、韓国の過去の名曲が削られるリスクは大きいと思われます。

NHK Eテレの「Rの法則」KARA特集でティーンエイジャーの新世代のKARAファンの声を聞くと、やはり若い世代がKARAに求めるのは「GO GO サマー!」「ジェットコースターラブ」の溌剌とした可愛さであり、「思いつくベスト曲」も2年前の売り上げ全盛期のあたりで止まっている感じです。日本のファンが新陳代謝していけば、BOAのごとくダブルスタンダード的な日本語曲主流の活動が大きくなっていくだろうし、K-POPとしてのKARAに魅力を感じ続ける人が多ければ現状を維持できるかもしれません。

そういう意味で、来月からのKARASIA 2ndツアーのセットリストには大変興味があり、期待があり、不安がある状態です。

何となれば日本で1度だけでも限定で「韓国語曲のみでのコンサート」を企画・開催してみるというのもいいかもしれません。赤坂BLITZのショーケース以降の純然たるK-POPのKARAファンの拡大度を測る機会になるでしょう。

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今回のツアーのチケットですが、FC先行、各チケット・オフィス先行でも完売していないという状況に関していろいろ思うところのあるファンも多いと思います。

実際、前回は「KARAバブル」といっても良い状態で、ファーストツアーが1万人規模のアリーナツアーで全会場満員という空前絶後の勢いだったのは、「生のKARAを観たい」という飢餓感からの開放があったことが最大の要因ではないでしょうか。

何と言っても地元大阪でKARAが歌ったのはツアーでの大阪城ホールが最初だったという状況でしたし、楽曲的に人気絶頂だった2011年にKARAは分裂騒動と復帰を経てファン・ミーティングをするのが精一杯という状況でした。

日本全国ツアーを後発の少女時代に越されてしまいましたが、SMエンタがBOA、東方神起、少女時代で築き上げた日本でのコンサート・ツアーの様々なノウハウを研究する猶予ができたというのも事実かと思います。

前回のツアーのチケット料金が¥8,400、東京ドームが¥8,880、今回のKARASIA 2ndが¥8,880と、欧米の一流アーティストと同格の料金設定も少女時代など他のK-POPアーティストの価格帯をある程度参考にしているかもしれません。

ほぼ同時期に同規模の会場でやる「いきものがかり」のツアーのチケットが¥6,800、Perfumeの二大ドーム・ツアーのチケットが¥6,500であるのを考慮すると、J-POPと比較してかなり高めで、日本デビュー以降の主要ファン層である中高校生にはハードルが高い感じです。「いくらでも出せる」という勢いの少女時代、東方神起などの主要ファン層と比較して、KARAはやはり低年齢のファンが多のが事実です。

円安による為替レート変動により昨年よりウォン換算での収益性が低いのもあるでしょうが、欧米と比較してソウル~日本間の飛行機での移動費が国内移動費と大差ない状態では、ダンサー、スタッフを含めた移動・滞在経費なども国内アーティストと同条件で、この価格設定はやはり「大人のファン向け」と言わざるを得ません。

様々な利権構造があるのは詮索せずに置いておいても、K-POPバブルというものは韓流ブームと東方神起ファンの経済的に余裕のあるマダム層の金払いの良さを踏襲しており、「日本人は好きなタレントのためなら無尽蔵にお金を出してくれる」という常識でない常識がまかりとおった賜物かのようです。

シングルの怒涛の複数リリースや購入者イベント、数々のイベント出演、KARAアニメーションのDVDボックス、有料ファンミーティング、KARASIA 3Dの映画、ドラマのタイアップCD、主演ドラマのDVDなど息をつく暇もない攻勢は余裕のある人には嬉しいかもしれませんが、さすがに私もKARAアニメーションのDVD購入は断念したほどです。

最終的にツアーのチケット販売時点で息が尽きたファンも多いのではないでしょうか。

近年はコンサートのチケットそのものの収益より会場で販売される膨大なグッズ販売からの利益のほうが大きいとも言われています。欧米のフェスなどでも食べ物やグッズの屋台の出店から得られるテナント料が大きくて、集客を増やすために極力チケット代を押さえるというところもあります。

今回は前回多数あったCMタイアップのスポンサーも無い状況で、事務所の自己負担率も高くなるかと思います。開けてみないと結果はわかりませんが、学ぶべきものの大きいツアーになるかもしれません。

コンサートが平日開催日が多いというのもネックになっているようですが、ツアー日程から判断するに、どうも同会場のほとんどの週末公演を前述の「いきものがかり」が先に押さえていたようです。前回週末遠征組が多くて取れなかった分、今回地元ファンが楽に見られるようになったのではと思えばよいでしょうか。


ともあれ、日韓2枚のニューアルバムをひっさげてのKARASIA 2ndツアー。どんなものになるかわくわくしながら秋が深まるのを待ちたいです。


P.S.
前回予告のK-POPと政治問題、含めて多くのK-POPアーティストの日本市場撤退などに関してはまた今後煮詰めてから書いてみたいです。

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KARA 4th Alubum "FANTASTIC GIRLS" 感想 part1

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KARAの日本4枚目のオリジナル・アルバム "FANTASTIC GIRLS"が8月28日に発売され、初回限定盤A,B,Cを購入しました。

限定盤Aは6月23日に横浜アリーナで行われた『KAMILIA SCHOOL KARA FAN MEETING 2013』のセカンド・ステージを収録。

初回盤Bは3月2日に幕張メッセで行われた『U-EXPRESS LIVE 2013』で歌われた全8曲をトークも含めて収録。

初回盤Cはボーナストラックとして『ハッピー ハッピー ラブ』(作詞:上田起士 作曲:Kim Tesung、Cha Cha Malone、Casper)を収録。

9月2日発表の韓国での1年ぶりのカムバック作、第4集 "Full Bloom"とほぼ同時進行で製作されたと思われ、常人では想像すらできないタイトなスケジュールを、KARAのとてつもない超人的努力と才能で完成させた賜物といえるでしょう。

過去3作のリリースタイトルがカタカナ表記だったのと違って、英語で表記されているのは何か意味があるのでしょうか。

最近のシングル曲2曲とそのカップリング2曲に加え、アルバム・オリジナル曲は前作『ガールズフォーエバー』と同じく6曲。


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4枚目にしてようやく「トータルなオリジナル・アルバム感」が出たということでは画期的なアルバムと感じます。そしてマーケティング的にみればかなりリスキーな収録内容のアルバムと思いました。

日本進出後の『ガールズトーク』から前作『ガールズ フォーエバー』までのアルバムに演歌のベスト盤のごとく必ずボーナストラックなどの形で入っていた『ミスター』と『ジャンピン』が入っていないのは見事でした。3rdアルバムにもリミックスとして入っていた日本での最大のヒット曲『GO GO サマー!』『ジェットコースターラブ』すら入っていません。

かつて「LPレコードの収録曲」は、ヒットしたシングルの楽曲そのものより、アーティストそのものに魅力を感じる人が購買層の中心となったように、「爆発的な定番ヒット曲が入っていないアルバム」というものは本質的なアーティストのファンの規模をリサーチする物差しのように感じます。

そういう意味で本作は新たにKARAのファンになった人が「最初の1枚」として買う入門アルバムにはなりにくいと。

iTuneなどダウンロード全盛時代で、気に入った曲のみを「つまみ食い」的に購入することに抵抗のないライト層が主流となる昨今で、このようなアルバムを製作するのはやはりリスクが伴うかと思います。

ダウンロード全盛の韓国では「アーティストのフル・アルバム」というものの存在が随分以前に壊滅的になってしまい、収録数を半分以下に絞った「ミニ・アルバム」に市場活路を見出したようですが、日本ではまだ「2曲入りのシングル」と「10曲程度入ったフル・アルバム」の観念がかろうじて生き残っており、チャートのリサーチもあって発売形態はなかなか変われないようです。

今回はボーナスDVDが魅力的なファン・ミーティングやライブ・パフォーマンスの映像だったので、そちらを目当てに高額な限定盤を買ったファンも多かったのかもしれませんが、やはりこういうキッチリしたアルバムを作ってくれたことには感謝したいです。

もう日本デビューから3年とあって、語学力の飛躍的向上も伴い、日本語での歌唱力も表現力も最初に2枚頃とは比較できないほど旨くなりました。もう他のK-POPアーティストの追随を許さないレベルまで達していると思います。

しかし、トータル感があって良いというのと、個人的に好みの曲が入っているかどうかというのは別問題というのも正直なところです。

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個人的に気に入ったのは下記の3曲。

■レスキューミー
アメリカのハード・ロック・バンド Mr.Bigの代表曲 "Green-Tinted Sixties Mind"を思わせるサビがキャッチーで最初聴いた時一番印象に残りました。80年代~90年代のフレーバーのある曲です。

■プロミス
個人的なベストトラック。何十回リピートしても飽きない美しさを持っています。音色も曲調も清々しくて、もっと真夏に聴いたら涼しげだったかもと感じました。バックのシンセ音のリフレインも、リズム・パターも女性ボーカルもののヒーリング・ミュージック、プロフレッシヴ・ロックを連想させ、洋楽的でツボにハマってしまいました。ライブ向けではないかもしれないですが、KARAの歌声の美しさが堪能できます。
作曲のJeff Miyahara氏は海外ものではリア・ディゾン、ビビアン・スー、東方神起、少女時代、ウェザーガールズを手がけ、メンバーの好きなJUJUなどにも提供しているとのことで要チェックのようです。

■エンドレスナイト
ステージでも椅子に座ってゆっくりと歌いこめるようなポジティヴなミドル・テンポさが新しいです。Perfumeの『マカロニ』調のまったり感じ。というかそのまま『マカロニ』の歌詞で歌えてしまいそう。途中でリズム・スクラッチを入れて「音飛んでる!」とハッとさせる遊び心も楽しいです。

あと初回盤Cの謎のボーナストラック『ハッピー ハッピー ラブ』は意表を突くジヨンのラップといい、KARAらしからぬ「やさぐれ感」があって気に入ってます。


逆に、おそらくほとんどの人は気に入っただろうけど、個人的には苦手だったのが『一番にわたしを抱きしめて』です。磯貝サイモン氏作では5曲目とあってKARAとのコンビネーションは完璧で「まるで磯貝サイモン風」ともいえるバラード曲。
しかし初めて聴いた気がしない凡庸なJ-POPバラードでアルバムのフックとしての完成度は高いけど「それ風に作ってください」と依頼されて「それ風」に作りましたという壮大さ加減がピアノのイントロから既に感じられ、「取って付けた盛り上がり」感が否めないです。この曲のみ渋谷のABS Recordingスタジオでレコーディング(他はDSPスタジオ)。KARAが最高の歌唱を披露していることで救われている感じ。KARAファンの風上にも置けないと非難されそうですが、KARA本人達も気に入っているという『HANABI』も上記と同様の理由で自分は苦手です。もう完全な「量産型J-POPバラード」の世界に思えて・・・。
すみません。まあ単にJ-POPというものを聴く習慣がなく、カラオケに行く習慣もない私個人の嗜好の問題なので。


2年前の韓国アルバム曲『マイボーイ』の日本語ヴァージョンで最後を締めるというのもどうなのか?と一瞬感じもしましたが、やはりこういうポジティヴな名曲がアルバムをきっちり完結さえてくれるのは正解かと思います。

といいつつ、前作『ガールズフォーエバー』のオリジナル曲を聴き直してみると、全然聴き込み方が足らず、消化不足だったことに気付いて唖然としております。
『スーパーガール』では衣装換えのBGMも含めて『オンリー フォー ユー』意外の全曲がツアーで披露され耳馴染みがありましたが、前作は東京ドーム1回公演のみで披露された『キスミー トゥナイト』1曲のみで、しかもトロッコで移動中のダンス無しヴァージョンでした。前作のオリジナル曲も意表を突く曲調が少なくなかったので好きなのですが、ツアーとツアーの間にリリースされたのでそのままライブで披露されることなく埋もれてしまう感があり残念に思います。
1stアルバムの『ベイビー・アイ・ニード・ユー』に至っては、もはや「無かったこと」にされているに等しくて不憫で・・・。

本作からはおそらく来月からのツアーにおいて何曲か取り上げられると予想され、パフォーマンスも含めて楽しみです。
 
 
Part2に続く。
 
 
キーワードは

・リリース・タイミングの前倒しについて

・韓国カムバック作の露払いなのか

・ダブルスタンダードの限界

・NHK『Rの法則』のアンケートから読み解けるもの

・「日本人は無尽蔵にお金が使える」前提のマーケティングに関して

・K-POPと政治問題

・2ndツアーに向けて

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