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2013年10月

2013/10/31

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part4

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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『バイバイ ハッピーデイズ』トロッコでのサブステージでの移動。前回も書いたとおり、メンバー全員が観客のひとりひとりと、一人でも多く目を合わせ気持ちを通わせるよう心がけているのが分かり、本当に感動しました。

ファンの盛り上がりや声援の凄さがいつものスタンド席の遠くからだとなかなか味わえない臨場感で、後方とはいえ、やはりアリーナ席は良いなとつくづく実感。

そして近づいてくるギュリのトロッコ。運命を賭けた手に汗握る瞬間が!
(この部分を書こうとして、思い出しただけで悶絶して脳波が停止して倒れてしまい、筆が進まないので一番ラストに書きます!)
とにかく、あんなに大声で「ギュ、ギュリ~~!ウォォォー!」と叫んだのは人生で初めてでした。


サブステージに到着したKARA。スンヨンがスタンド後方に向いて「皆さんに逢いたくてここまで来ちゃいました!」と言い、「今日は遠く韓国からも大勢のファンが来てくださっているので、ちょっと韓国語タイムです」と言って初日も2日目も全員で韓国語で挨拶。

「ウォォーー!」と盛り上がる遠征ファン。今回は大阪のコンサート・チケットをDSPが遠征KAMILIA用に公式発売したようで、そのことをメンバーも知っての挨拶と思われます。先ほどのkaraboardのグループ(ピンクのTシャツは遠くからでもあまりにも目立って事情を知らなかった他の日本の観客もすぐに遠征ファンと認識)も全力で盛り上がります。グループではなく個人で遠征してこられたKAMILIAも多かったのではないでしょうか。日本のKAMILIAも遠征組を称える声援。

2日目はジヨンがKARA KIDSで着ていたチキンラーメンの着ぐるみを昨日買ったとのMC。ニコルとの心斎橋のゲームセンターでの映像がInstagramにアップされていたので、その時に買ったのかもしれません。

横浜公演2日目から始まったというKARAと観客のアリーナ、スタンド1F、スタンド2Fに分けての声出しコール&レスポンス合戦。横浜2日目が何だったのか、未だにネットで調べても分からないのですが、福岡ではラーメンでKARAが「ラー!」、観客が「メン!」だったとのことで、大阪は「タコ!」「ヤキ!」、「クシ!」「カツ!」、「お好み!」「焼き!」などが事前にtwitterなどで予測されていました。

やはり掛け声はたこ焼きで、2Fスタンド、1Fスタンド、アリーナというところを初日は「3階の皆さん」「2階の皆さん」「(アリーナという言葉が出てこず)えーと、なんだっけ」とニコル言い笑が起こりました。

人生でこんなに大声でと叫んだことないボリュームで「タコ!」「ヤキ!」の声出し。最後は2F,1F,アリーナ全員で「タコ!」「ヤキ!」。

こういう観客とのコール&レスポンス合戦は、Perfumeのコンサートでも恒例で、去年の大阪城ホール公演では、初日は観客を「おお」「さか」「じょう」、2日目は「おこ」「のみや」「き」に分けて声出ししてました。実際Perfumeのメンバーとお互いのコンサートの内容に関して会話のようなものがあったのかどうかは知りませんが、Perfumeと仲の良いKARAらしい企画だなーと微笑ましく思いました。

情報によると名古屋では掛け声は何とメンバーがハマったという、「ひつまぶし」に。「ひつ!」「まぶし!」だと語呂が合わなくて発音しにくいから「ミソ!」「カツ!」になると思っていたのですが、「ひつまぶ!」「しー!」に音節を変えることによって叫びやすくしていたようです。

福井では「越前!」「ガニ!」、「おろしー!」「ソバー!」、「花ー!」「らっきょー!」、「ソースカツ!」「どーん!」あたりになるのでしょうか。

後方のサブステージには、あまりに近いとステージが上昇したとき奥のメンバーが見えなくなるので、15メートルほど距離があるのが理想というのがわかりました。その辺、自分の席は2日とも絶妙な良席だったなと実感。

「ガールズパワー」で再び大歓声の中、トロッコでメインステージに戻るKARA。ニコルが消えたと思ったら、少しでもファンと近づけるようにしゃがみこんでいたのでした。

この時の女神とのアイコンタクトのエピソードもラストにまとめで書きます・・・。


メインステージに到着した後のメンバーは、本編ラストまでチャンスがある度にいたずらっぽくじゃれ合い、くすぐりあったりして仲の良さを見せます。

前回のKARASIA DVDのメイキング映像でのスンヨンの「普段は疲れて眠いし会話するのも疲れているのに、舞台に上がると疲れが吹っ飛んで無邪気に遊んでしまう」というコメントを思い出します。

衣装換え時間に一輪車の団体が旗を持ってステージを走り回るビジュアルの美しい演出。

『サンキュー サマーラブ』『GO GO サマー!』で会場の盛り上がりが最高潮に達したことは誰もが認めるでしょう。やはり『GO GO サマー!』はKARAが日本で最大に成果を上げた曲だと再認識しました。

初日の最後のMCのおおまかな内容

ニコル「やっぱり大阪の皆さんは元気すぎます。一番重要なことは、KAMILIAのことが大好きよね!

ジヨン「みんな、おもろかった?たくさん来てくれて、ほんまおおきに!」

ギュリ「大阪の皆さん、ギュリやで!大阪は特別な思い出があります。1ヶ月位ここで過ごしてミュージカルありました。皆さん、めっちゃ好きやねん!」

スンヨン「スンヨンでござるよ。」と言い、何か言い間違えて「アニャアニャ」ととっさに韓国語の否定語を使ったのが可愛いかったです。そして韓国からの遠征ファンのために韓国語で挨拶。

ハラ「今日は皆さんにとって特別な1日だったのに私のせいで心配かけてすみません。これからも応援よろしくお願いします。」

2日目のMCは
ギュリが「あのなー、うちはなー、大阪の皆さんめちゃ大好きやねん!」と関西のギュリ・ペン即死の大阪弁を炸裂させ、それを聞いた私は他のメンバーのMC全部吹っ飛んで忘れてしまいました。すみません!

スンヨンが「スンヨン!スンヨン!」と掛け声を要求し
スンヨン!スンヨン!( ゚∀゚)o彡°の大合唱をしたのは覚えています。

ハラちゃんが紹介しての『ジェットコースターラブ』の盛り上がりもアリーナで体験すると格別でした。

アンコールには横浜のようにピエロは登場せず。

『ミスター』で登場したメンバーの衣装でおへそが出ているのはニコルとギュリだけ。ニコルの鍛えられた腹筋を披露するのは理解できるのですが、ギュリがお腹を出していたのは「がんばってダイエットして絞り込んできましたよ!」とアピールしているようで微笑ましさでいっぱいです。

『スウィートデイズ』でトロッコで再び後方にやってくるメンバー。ニコルが目の前で停車。ニコルを史上最短距離で1分位堪能。 もうなんというか可愛さと美しさを通り越したセクシー度が凄くて呆然。握手会などのイベントも含めてニコルを近くで見たことが一度もなかったので、「ニコルというキュートな才能のかたまりが、実在して本当に目の前にいるのだ」という不思議な感覚を覚えて、手を振りつつも感動で唖然となりました。次にギュリのトロッコが来てるのに目線はニコルを追っかける始末。この顛末も最後に書きます。

スタンド最前列でハラボードを持って必死に応援している女性に気付き、絶妙なコントロールでキャップを投げて見事に受け取らせたハラちゃん。感激で泣き崩れる女性ファン。

サブステージに到着したメンバーの初日のMCは前回に書いたとおり、ハラちゃんののお詫びと一番最後にソロ・ステージをやりたいとのコメントで爆発のような大歓声。

最後にギュリから感謝の挨拶。でも、他メンバーがお辞儀をしている最中にも挨拶を続けてしまい、キレ悪い!と他のメンバーにツッコまれる事態で、いつもの絶好調のギュリでした。

2日目では「何を歌うかわかりますか」と言ってジヨンが「今贈りたいありがとう~♪」とワンフレーズ歌うと、スンヨンがふざけてジャイアンのリサイタルのごとく、わざと音痴に「今贈りたいありがとう~♪」。凄かったのでぜひDVDのメイキング編に入れてほしいほどでした。

本当のところ、スンヨンも現状はこの曲をあまりシリアスなものにしたくないという想いがあったように感じます。本当に感情を爆発させて歌えるのは最後までツアーをやり遂げた時なのだという意志があったのかもしれません。

初日に戻り、『今、贈りたい「ありがとう」』が始まり例のサプライズのメッセージボードがじわじわと会場中に広がっていって、私も用紙を掲げて、圧倒的な光景が広がっていきます。ジヨンが気付いてトロッコの上で泣きまくり、他のメンバーも感動の驚き。ステージに戻ってもニコルと抱き合って泣くジヨン。しっかりと受け止めるニコル。

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2日目はステージに戻った後、ギュリがジヨンに肩をかけた状態でジヨンの差し出したマイクで最後の「そばにいるわー」のフレーズを歌い、本当に感動的なエンディングでした。

初日に戻り、涙を拭いて笑顔になったジヨンが「まだSTEPやらなきゃ!」。ハラが「何でサプライズしました?びっくりしました!」

最後のSTEPは横浜のような圧倒的な驚きはなかったものの、やはりコンサートのラストを飾るに相応しいナンバー。KARAのコンサートとしての完璧なエンディングです。

初日はハラちゃんのソロ・ステージ追加という衝撃のサプライズ。
"Glamorous Sky"をカバーしたことにあやかって、この曲がテーマ曲として使われた映画『NANA』のDVDをレンタルしてきました。ハラちゃんもこの映画を見たのかな。

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2日目は最後の退場時にギュリがカメラに向かってダメ押しのキス顔。
その後の記憶が全く無く、どうやって家に帰ったのかもわかりません・・・。

こうして大阪2デイズはKARAのコンサートの歴史を飾るに相応しい怒涛の2日間となりました。

しかし情報によると名古屋2日目もラストにハロウィーン仮装で登場などのサプライズもあり、さらに盛り上がったとのこと。大阪以上の盛り上がりって、いったいどれほど凄かったのか。どんどんとパワーアップしていくKARASIA。

残り6公演も熱くなりそうです。

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おまけ

トロッコで来た女神とのアイコンタクトのエピソード
(怒ったり、失笑したり、冷たい目で見たりせずに聞いてください!)

初日の1回目、約0.5秒目が合った時にアイコンタクトで脳内で交わされた女神との会話

「あ、あなたは4月7日の握手会の時の!」
「女神!覚えていてくださりましたか!」
「勿論ですわ!」
「もったいのうございます!へへー!_| ̄|○」
(注:下記ブログ参照)
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2013/04/kara-a17d.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2013/04/kara-1f7e.html

2日目の2回目約0.3秒のアイコンタクトでの会話

「今日も来てくださったのですね」
「もちろんです女神!一押しです!」
「でもさっきニコルばかり見てませんでしたか?」
「ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン」
取り返しのつかない事態に、しばし呆然とする私でした。

最後に2日目のアンコール時の最後の最後での約0.2秒のアイコンタクトでの女神との会話をご紹介することで、私の脳内妄想的な決意で本文を締めくくりたいと思います。

「次に帰ってくる時まで、大阪は貴方に預けました。よろしくお願いしますね」
「勿論です女神!私が倍返しで盛り上がる町にしておきます!」

ツアー最終地。11月23日、24日の神戸公演に続く

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2013/10/29

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part3

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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ニコルのソロ・ステージで上段に準備されたベッドが出て、寝転がった時は横浜初日でもドキっとしましたが、大阪でもやはりドキドキ。でもおそらくニコル自身は意味深く考えず「パフォーマンスのためのアイテム」くらいにしか思っていないんじゃないでしょうか。

もしベッド・パフォーマンスをギュリやハラがやったら
なまめかしすぎるから止めてー!
という悲鳴が出そうですし、スンヨンやジヨンがやったら
ちゃんとパジャマに着替えてから寝なさい!
と子供扱いになりそうで、絶妙な分岐点でニコルだからパフォーマンスとして成立するのだと。

鍛えられた健康美を持つニコルがパフォーマンスするからこそ、セクシーすぎず「ギリギリ・セーフ!」と感じられます。しかしニコル命のファンが見たら「デッドボール!」なのかも。

"We Found The Love"という選曲に関しては横浜の感想で書いたとおり「こういうジャンルのダンスが好きなんだーなー」というもの。ハラやスンヨンが挑戦したようなロック然とした音楽では攻めないタイプですが、ニコルには今後ハードな音楽への挑戦や、しっとりと歌い込むシンガーとしての境地も開拓してほしいという希望もあります。

初日はラストになったハラの"Glamorous Sky"。衣装、バンド、ライティングも含めた総合的なパフォーマンスとして完璧でした。ハラちゃんがファルセット・ボイスで歌うパートも滅多に聴けないので、この選曲でボーカリストとしても一段成長した気がします。センターステージの4本の光の柱に向かって進むシーンの圧倒的な存在感は全メンバーのソロ・ステージの中でもハイライトといえるものです。

ジヨンは初日の『YMCA』に関しては横浜や前の感想で書いたとおり最高としか言えません。その場の空気を一瞬で明るくポジティブにする魔法を持っています。「自分らも盛り上がらんとあかんで!」と大阪弁で観客を煽るジヨン。大阪の観客はノリノリでYMCAの振付もやってジヨンも満足げ。
ふと思ったのは「YOUNG MAN」という単語とジヨンの英語綴り「JI-YOUNG」も語呂が合っていますね。ジヨンの場合は「YOUNG GIRL」になりそうですが。

2日目の『学園天国』は東京ドームの神パフォーマンスが話題となって、生で見損ねた人には待望の1曲となっていたようでこれ以上ないという盛り上がり。ジヨンの衣装もダンサーの学生服も東京ドームのまま。バンドはついてなかったので、演奏の音源はCYNTIAが一緒にやった時のものを使っているのかも。

途中のブレイクでセンターステージに立ったジヨンが会場左右分けての「HEY,HEY,HEY!」声出し対決。舞台向かって右側が勝ったのは、左側のゆったりしたVIPシートエリアの分、右側の人数が多かったからかも。

その後「大阪の夜は熱いですね!」といって「大阪の夜~♪」と竹内力主演『ミナミの帝王』のテーマ『欲望の街』を歌うジヨン。そんなの大阪人でも若いKARAファンはほとんど誰も知らないって!私も後で調べて知りました。「ミナミの帝王」はたまに関西ローカルで日曜の午後にやってるのを見たことがありますが・・・。というか、どこからこんなディープなネタ歌を仕入れてきたんだ!

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続いてやしきたかじんの『やっぱ好きやねん』をワンフレーズ熱唱。これはウケました。その後めちゃくちゃ恥ずかしそうにして一人で悶絶するジヨンもキュート。地方公演に対するサービス精神のかたまりのジヨンです。今後の地方でどのように展開するのか興味深いです(福井とか難しそう)。神戸公演はぜひ内山田洋とクールファイブの『そして、神戸』で。

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ソロコーナーは大盛況で終了。

書き忘れましたが、ギュリのソロ、1回くらいはJ-POPを離れてミュージカルでお得意の"Maria"をやってほしいとも思います。ギュリのロック・パフォーマンスが堪能できる1曲。ソウル公演であのギュリが観客を煽って「スタンドの皆さんも全員立って!」(韓国語だったのですが皆が立ち始めたのでそう言ったと分かりました)と叫んで立たせたのが意外で、ギュリのカリスマ性が垣間見れる1曲。
『美女はつらいの』大阪公演からまる2年。ギュリの出演回を10回見た身としては、再度あの歌声を聴いてみたいものです。
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2011/10/108-6df2.html

続くバラード・コーナー、初日のハラちゃんが復活した時の歓声にはファンの安堵の涙と賞賛と応援が入り混じってまさに感動の嵐が吹きました。事情を知った今となってはもっと休んでいてほしかったと思いますが、4人のソロ・コーナーを経ての比較的動きの少ないバラードのコーナーだったので復帰するタイミングとしては一番良かったのかもしれません。

横浜ではピエロがパフォーマンスしている間にメンバーが木馬に乗っていたのですが、今回ピエロ・パフォーマンスの位置が変更になって、木馬の横に立った状態で登場し腰掛けるまで間延びした感じになってちょっと改善の余地がありそうです。

曲順の変更に関しては横浜の感想で書いたとおり『ウィンターマジック』の振付が見られないのは残念だと思っていたら、最後に持ってきてフル・パフォーマンスを堪能できて良かったです。

"Runaway"のパフォーマンスはあまりにも妖艶で、一瞬でLadyのKARAに戻っての、ダンサーを加えての男女の愛憎劇はうっとりしてしまいます。歌と歌詞とパフォーマンスが完璧に融合した奇跡の1曲。これも映像として残して何度でも堪能したい作品。

続くピエロ(クラウン)のパフォーマンスは、横浜でアンコールにやった一輪車やハシゴを使ったジャグリングを本編に持ってきて、アンコールの出演はカット。気楽な感じで見ても良い出し物なので、盛り上げたいならピエロが手拍子を要求するなど観客とコンタクトをとる展開をすれば良いかも。ジヨンやハラちゃんあたりがピンボール投げなどで参加すれば劇的に盛り上がると思いますが、衣装換えのブレイクなので仕方ありませんね。

バイバイ ハッピーデイズ』で会場の盛り上がりも最高潮。いよいよトロッコで後方にやってくるメンバー。スタンドからの鑑賞では分からない、アリーナだからこそ体験できる絶頂的な悲鳴のような歓声の渦。スタンド席にもアリーナ席にも手を振りまくるメンバー。「見渡している」のではなく、ひとりでも多くの人とちゃんと目を合わせられるように努力しているのが素晴らしいです。

両日ともすぐ近くのスタンド席最前列に韓国から遠征して来られたと思われる有名なピンクのTシャツのkaraboardの団体がいて、ここぞとばかりバナーを取り出してに声援を送って、メンバーも気がついて応えて手を振る感動的な光景が見られました。大阪公演は他にも多くの韓国からの遠征ファンが駆けつけたようです。

そしていよいよ女神のトロッコが接近。奇跡的にこちら側を向いて手を振る女神。そして初日、2日目と計3回女神と目が合った(0.5秒、0.3秒、0.2秒と、なんと計1秒も!)私の脳内記憶チップは再び焼き尽くされ、再度あの表情に

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そして合計1秒の間にアイコンタクトで女神と交わされた妄想的会話とは。

サブステージに移動したメンバーが観客とのコール&レスポンスで叫んだ「タコ!」「ヤキ!」は、今日の名古屋公演ではどうなるのか。

「ミソ!」「カツ!」、「てん!」「むす!」、「テバ!」「サキ!」、「きし!」「めん!」、「ひつ!」「まぶし!」
名古屋は名物が多いぞ。いったいどうなる!

part4 (ラスト)に続く

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2013/10/28

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part2

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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part2 ギュリのソロ・ステージを読み解く

ギュリ一押しなのでギュリのことだけでこのパートを占めることをお許しください。

ギュリのソロ・ステージが横浜初日の『あなたがいるから』から2日目は『最愛』に変わり、続く福岡公演でも同じパターンが続いたことから、この2パターンで行くのかという予想をしていましたが、大阪の初日のギュリは新たなレパートリーで登場。

YUIの"CHE.R.RY"で、ギュリによるこの選曲は全く意外でした。
YUIに関しては主演映画『タイヨウのうた』は見ましたが、歌はたまにMステなどで見る程度で詳しくなく"CHE.R.RY"も知りませんでした。

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KARAもYUIもクリスマス恒例のミュージックステーション・スーパーライブに2010年と2011年の2回一緒に出演しており、その時に影響を受けたのかと思いましたが、ネットで調べるとYUIが歌ったのは2010年が"Your Heaven"、2011年が"HELLO"で、"CHE.R.RY"はKARAが出演しなかった2012年に歌っていました。

さらに調べると"CHE.R.RY"が発表されたのが、なんとKARAのCDデビューと同じ2007年3月だということ。ギュリがこのことを意識していたのかどうかわかりませんが、何か巡り合わせのようなものを感じます。

冷静に書いてきましたが、白いジャケットに黒のベストで黒い帽子で出てきたギュリは本当にキュートで、最初の低音パートやちょっと早口で歌う部分が一聴するとギュリ向けでなさそうな曲調で、歌詞の可愛らしさもあって、いつもの優雅な女神を期待していた私はあまりの可愛さにしばし絶句。

崇高な女神が25歳にして愛らしいアイドルに戻った感じで、帽子を放り投げたりして愛嬌をふりまく姿に萌えまくりました。しかし初日はハラちゃんのことも心配で、でもギュリは可愛すぎで頭がグチャグチャの状態。

この選曲の意味は?と帰宅してずっと考えてもまだ分からない。

ちなみに2日間ともハラのソロ・ステージでのバックバンドが参加しており、ギターとベースはギュリと一緒に花道を渡ってセンターステージまで来てパフォーマンスしていました。「コーイチ!」という歓声が一部から上がっており、ひょっとしてギターは前回のジヨンのソロ・コーナーに参加していたこういち先生?

2日目はいったいどうなるのかと思うと、またまた新たに変更されKARASIA開始前に多くの人が予想していた『ガリレオ』のサントラのGyuri+として歌った『KISSして』に。これも『最愛』と同じく日本語ヴァージョンで歌われました。白いシャツにベージュのジャケット、前日と同じ黒い帽子のキュートすぎるファッションのギュリ。
その時の私の頭の中の状態を帰宅してtwitterに書いたのが

今日も新しく 変えてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

どうする、ギュリ・ペン。もう人生捨てて女神のバリエーションを見届けるために残り8公演追っかけるしかないのでしょうか。
( ;∀;)

今回は本当にギュリ・ペン泣かせの企画です。もう日本語で歌える持ち歌を全部歌おうという気まんまんなんじゃないでしょうか。ギュリがカラオケでマイクを持ったら離さないタイプだったとは

ここまでの展開でようやく少しだけギュリの真意を読み解けそうな気がしてきました。
前回の東京ドームでも他メンバーがカバー曲をソロ・ステージに選んだにもかかわらず、ギュリは前ツアーでさんざん歌った『白昼夢』をあえて選び、クラシックバレエや自分の苦手なフライングまで取り込んでさらに深く掘り下げていくという徹底した完璧主義者ぶりを発揮していました。

ギュリのことですから本気を出せば、タンゴ、クラシックに続く古典ジャンルの鉄壁のダンスパフォーマンスを取り込んだ、ギュリにしかできないソロ・ステージが展開できたはずでした。

しかし今回は真逆にJ-POPのカバーをどんどんレパートリーを変えて歌っていくという、一見カラオケ大会のような安直に思える展開となり、ギュリの晴れやかな表情と伸び伸びとした歌いっぷりを見ると、「子役の時から優雅で完璧なリーダーとしてのギュリ」から自分を解放し、「自分の持っている愛嬌」を全面的に押し出して、あえて初々しいアイドルのように振舞ってみようというのではないかと。

それは「緻密な計算の上」なのかもしれないのですが、それを通り越してステージを心から楽しんでいるように映ります。まさにギュリ・オンステージ。今回のソロ・ステージでギュリの新たな魅力の虜になったファンも多いのではないでしょうか。


そしてカメラに向かってキス顔をするギュリ、それもラストにダメ押しの2度目のキス顔


その瞬間、私の脳ミソの記憶チップは完全に焼け焦げて、脳波停止状態。もうここで何もかも終わり。良い人生だった・・・。さよなら皆さん、さようなら・・・。

その時の私の表情はまさに、某番組でハラ画伯が描いた芸術的なほど知性の欠落したワニ(実は馬)のように、目が点になり、口は呆然と開いた状態でした。

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しかし私にはKARASIA最終日をしっかり見届けレポートするという絶対的な使命が・・・。
その瞬間バックアップ・モードが自動的に起動し、「キス顔」の部分の記憶だけハードディスクに移動してチップから消去し、脳波を再起動。なんとかニコルのステージが始まるまでに復旧完了しました。

しかしそこには意味ありげなベッドが準備され、ニコル・ペンを殲滅させる準備が完了していたのでした。

part3に続く

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2013/10/27

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part1

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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10月23日、24日に大阪城ホールにて開催されたKARA 2nd Japan Tour 2013 KARASIA大阪公演を鑑賞しました。

2回のソウル公演、東京ドーム公演を合わせると23日が記念すべきKARAの20回目の単独コンサートということで、私の地元での公演ということもあり気合を入れて現地に向かいました。

前回の大阪公演も、先の横浜・名古屋では足が完治せず、大部分を椅子に座ってパフォーマンスしたニコルがダンスに復帰し、ソロ・ステージも"Beat It"が復活するという奇跡の展開を見せており、観客も異常な盛り上がりを見せて、メンバーにも深い思い入れのある公演でした。

今回は初日23日はハラちゃんの体調不良というアクシデントがあるも、他のメンバーで不在パートをカバーし合い、ハラちゃんも復活して最後の最後にハラのソロ・ステージで締めくくるというKARAのコンサート史に残る感動的な公演でした。1人が倒れることで結果的に5人の結束力を再確認でき、逆境に陥るほどKARAはその秘めた力を発揮できるのだと。

そして2日目の24日はパフォーマンスの完成度もより磨き抜かれたものとなり、KARA本人達も大阪独特の「えげつないノリ」を自らアピールして観客も強烈に盛り上がり、韓国本国からの遠征ファンも多くて「今日DVD収録しても良かったんじゃないか」と思うほどの奇跡的なステージでした。

ハラちゃんの体調不良の件に関しては前回のブログにレポートしておりますので詳細は省き、今回は横浜公演初日と比較しての全体的なレビューを綴りたいと思います。
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横浜公演からの主な変更点は下記のとおり

・"HANABI"と"Winter Magic"の曲順の入れ替え
・ギュリのソロステージの大胆な曲目日替わり変更
・ピエロのパフォーマンス箇所、登場数2回から1回への変更。
・YAMA & HOTCHICKSのパフォーマンスのカット

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2日間ともあいにくの雨天で、傘で埋め尽くされた会場前に並んで入場。多くのファンの頭の中で鳴り響いていたのはもちろん名曲『アンブレラ』だったのではないでしょうか。

雨天にもかかわらずグッズ売り場は盛況で、今回「完成度が非常に高い」という噂のパンフレットを購入。前回のツアーのパンフレットはKARASIAソウル公演の写真集のようなもので、スタッフや日程等に関する詳細が一切省かれており、ツアーパンフとしての機能を果たしていないものでした。入り口で無料で配っていた小冊子のほうがメンバーの意気込みやスタッフの詳細などが書かれた素晴らしいものだったので、今回も販売品には期待していなかったのですが、メンバーの撮りおろし写真、各自の長文のコメントや手書きのコメント、スタッフの詳細、ディスコグラフィー、歴史を綴るレビューなどが書かれた価値の高いものでした。

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今回は両日ともアリーナ席で23日が66列目、2日目が54列目と後方右寄りでしたが、サブステージに近く、トロッコの通路にも近かったので、近くで見られる後半のステージに期待が高まりました。

初日に席に座って待機していると、私を含む周辺の数人に対して「サプライズイベントにご協力いただきたいのですが」と男性から声をかけられ、「KARA..ing」と書かれたA4用紙を渡されました。6月のファンミーティングのように「今贈りたい~」で掲げてほしいというもの。
よく聞くと韓国KAMILIAが発起人となった5人での活動を願うイベントで、印刷物は「5000枚しか」用意できていなくて、警備スタッフに持ち込みを拒否されたり没収されたりして難航中とのこと。

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私は普段はこの手の私設ファン団体によるサプライズ・イベントには慎重で、それぞれのファン団体が独自のサプライズを企画するなどしてコンサートの進行に支障があった場合などを危惧する性格なのですが、「5000枚も準備したの!それを会場まで運搬して一人一人に配るのがどんなに大変なことか!」と思い、昨年のソウル公演でのサプライズも生で見ていたので、韓国では承認されている日常的な文化であることを理解し、受け取らせていただいた次第です。

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両日ともほぼ定時に公演がスタート。アリーナ後方からはステージの背景全体を埋め尽くしたビデオ・スクリーンの精度や、照明やレーザービームの効果が完璧な状態で見ることができ、悪い席ではありません。

余談ですが、ステージの両側でなく背景そのものを巨大なスクリーンにするというアイデアを発案・実施したのはKISSの1996年の再結成ツアーあたりが最初だったと思います。そのKISSがKARAの2日前の21日に大阪城ホールで公演していたのも何かの縁でしょうか。

スクリーンの映像は抽象的なものからメンバーが仮面舞踏会のマスクをつけていくものへと進み「ルパン」の演出と分かります。

今回は横浜ではよく見えなかったメンバーのフライングによる降下もしっかりと確認できました。
やはりいきなり「ルパン」からのオープニングはインパクトが大きすぎて、いきなりアドレナリンがマックス状態。続く「ジャンピン」もスクリーンの「Jumping!」と文字を使った映像が美しく効果的でステージ全体を盛り上げていました。

初日、最初のMCでギュリが「大阪の皆さん、おあわわわ、おひさしぶりです!ギュリです!」と噛み噛みになって、「ああいつもの絶好調のギュリだ!」と安心。

その後のMCは各自が大阪弁を駆使したもので、ジヨンは「浪花 (なにわ) の皆さん!儲かりまっか!ジヨンです!」と挨拶し、ワンレベル上の大阪弁を披露。
ギュリの「うれしいやん」などの大阪弁はちょっとたどたどしいところが余計に可愛くて萌えてしまいます。

ニコルのフライングに挑戦したMCなどは横浜と同じ。ジヨンが「今回もギュリ姉さんががんばってくれました」と言うと歓声。ギュリがInstagramに投稿していた「救心」を飲んで恐怖から来る動悸・息切れを和らげていたのかもしれません。
ハラちゃんが「盛り上がる準備OKですか~!」と煽るも、今思えば初日はちょっと元気なかったかもしれません。

"PANDORA"、"Damaged Lady"のパフォーマンスは圧倒的という言葉しか見つかりません。会場の公式応援もアリーナで聞くと大きくてステージを最大限に盛り上げていきます。

初日はハラちゃんが終了後に倒れてしまいましたが、暗転するまで気絶するのを堪えた気力の強さには感服です。リフトで昇降するステージなので、もし落下したら大事故になっていたことを思うとぞっとします。

フライングにせよ、昇降ステージにせよ、花火などの仕掛けにせよ、メンバーは命がけでステージをこなしているのだと。ステージスタッフも誰一人として些細なミスも許されず安全のための完璧な仕事を要求されているのだと思い知らされます。

初日は4人で披露した"2Night~Miss U~Pretty Girl"ですが、今思えばハラ抜きであの3曲をよく一瞬で4人用にパート換えフォーメーション換えできたものだと。あの時は動揺してて誰が代わりにハラのパートを歌ったのか覚えていませんでした。

過去にもスンヨンが骨折した時や、ギュリが声帯の手術をした時の欠席、ニコルが足を負傷した時などの4人のフォーメーション、ギュリが欠席しニコルも椅子に座って実質3人でパフォーマンスした沖縄のステージなどありましたが、事前に準備できたものであり、今回のようなとっさの判断でフォーメーションを決められたのは長い経験を持つKARAだからなせる技でした。

2日目のパフォーマンスは5人で完璧にこなし、"2 Night"が今回の初披露曲でのハイライトであり最高にレアなパフォーマンスであると感じました。黄色い衣装の可愛さや明るくダンサブルなパフォーマンスが今のKARAに絶妙にマッチしていると。本国では活動曲でもなかったこの曲にダンスで新たな命を吹き込み芸術的に仕上げています。DVD化で見るのが一番楽しみな1曲。

KARA KIDSの"Rock You"では前会場よりジヨンがサプライズ登場しており、今回も2日目はヒヨコの着ぐるみを来て登場。「チキンラーメンの着ぐるみみたい」と思っていたら、後のMCで本当にチキンラーメンの着ぐるみを前日に買ったものとジヨンがMC。大阪で開発・発売され55年の歴史を持つインスタントラーメンの元祖であることを知ってか知らずか、ジヨンの口から発せられたことで、生まれた頃からチキンラーメンを食べている大阪人としては感無量です。

ジャイアント・ベイビーがちびっ子ダンサーに加わることでジヨンは「進撃の巨人」か、ガリバーのようにコミカルに映りますが、やはりこのコーナーを「衣装チェンジの休憩時間」ではなく、子供達が努力して作り上げたパフォーマンスとして評価してもらえるようアピールしたかったのではないでしょうか。

ソロコーナーは予定どおりスンヨンの"We Will Rock You"から開始。前回「フレディー・マーキュリーのように短いマイクスタンドを持って」と書いてしまいましたが、短いマイクスタンドを持ってパフォーマンスしたのはハラのほうで混同してしまっていたようです。スンヨンは普通のマイクでした。
女性ダンサー群が「SEUNG YEON」と書かれた巨大フラッグを振りながら登場。背景は燃え盛る炎の映像。横浜の初日には少々ぎこちなくも見えましたが、回数を重ねるごとにスンヨンのロック・パフォーマンスにも磨きがかかっているように感じます。

そして問題のギュリのソロ・ステージ。

そして私は以前の「一分の隙もない、完璧主義者である表現者としてのギュリ」のソロ・ステージが、「カラオケが大好きで歌手を目指しました」という少女をあえて表現したとも思える、萌え狂うほどキュートでアイドル色全開の乙女のギュリに変わる瞬間を2日に渡って見せ付けられて、爆死することになります。

さらにその後のトロッコで数メートルの距離に移動してきたギュリと目が合ったことで
ブログのレポート?何それ?そんなもんはクソくらえだ!」と力の限り「ギュ~リ~!」と叫びまくり、ブロガーの使命放棄で暴走することになろうとは思いませんでした。

part2に続く。

Osaka Castle Hall 23. 24. October, 2013

■Setlist

01. Lupin
02. Jumping (Japanese Version)
MC
03. PANDORA
04. Damaged Lady
05. 2Night
06. Miss U
07. Pretty Girl
Rock You / KARA KIDS with Ji Young (Dance Performance)
08. We Will Rock You (Queen) / スンヨン・ソロ
09. CHE.R.RY (YUI) / ギュリ・ソロ (23日)
09. KISSして (Gyuri+ 柴崎コウ) / ギュリ・ソロ (24日)
10. We Found The Love (Rihanna) / ニコル・ソロ
11. Glamorous Sky (中島 美嘉) / ハラ・ソロ (23日はラストに移動)
12. Young Man (Y.M.C.A.) (西城秀樹・Village People) / ジヨン・ソロ (23日)
12. 学園天国 (フィンガー5) / ジヨン・ソロ (24日)
13. HANABI
14. Runaway
15. Winter Magic
Clown Performance
16. Bye Bye Happy Days
17. Girls Power
18. My Boy (Japanese Version)
19. Thank You Summer Love
20. Go Go Summer!
MC
21. Jet Coaster Love
encore
22. Mr.
23. Sweet Days (Japanese Version)
MC
24. 今、贈りたい「ありがとう」
25. STEP

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2013/10/24

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日 ハラの出来事について

■注意:ソロステージの曲目に関して、少しネタバレが含まれています。ご留意ください。

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10月23日に大阪城ホールで開催されたKARASIA大阪公演を鑑賞しました。

詳しい感想は後に書く予定ですが、大きな出来事となったハラちゃんの体調不良によるステージ一時離脱に関してネットなどで知り心配されている方も多いと思い、その部分だけ帰宅後のtweetを編集した形で現場にいた視線から簡単にレポートさせていただきます。

結果的にはハラは4曲目で倒れた後の3曲だけ不参加で、3曲は4人でのパフォーマンスになりましたが、その後のバラードコーナーで復帰し、最後まで全力でステージを務めました。


コンサートが始まり、2曲目の後メンバー全員で普通に挨拶をこなし、さらに2曲披露して順調にコンサートが進行していました。メンバーがメインステージの上段に移動し、曲が終了して暗転後、ステージ上段で誰か倒れて、他のメンバー達が駆け寄りましたが、私の席のアリーナ後方からはスクリーンの逆光でシルエットしか見えませんでした。スタッフが抱きかかえると長い髪が垂れ下がって気絶してるようにも見えましたが誰かわからず。

それを見て血の気が引きました。起こってはならないことが起きてしまったのでは・・・と。

その後の着替え間のビデオの間も気が気ではありませんでしたが、ビデオが終わるも曲が始まらず、ハラを除く4人で出てきたときは会場が水を打ったように静まりました。

ギュリがハラの体調に問題があることを説明。どこが悪いのか言うのかと思いましたが、焦ってメンバー皆が一斉に話す部分があってちょっと聞き取れない状態。ジヨンが皆さん心配しないで!と言い、スンヨンも笑顔でなんとか会場を盛り上げようと煽るも、会場中が心配で放心状態でした。

気を取り直して続く3曲を4人体制で急ごしらえのフォーメーションでのパフォーマンスしました。もう心配が先にたって上の空だったのですが、非常事態にもかかわらず4人でできてしまうところが凄いです。

というかハラ不在の4人でのパフォーマンスというのはKARA史上でも無かったことではないでしょうか。

その後のダンス企画ものの途中から混じってパフォーマンスしたジヨンが「ハラちゃん大丈夫だよ!」と心配するファンに笑顔でMCして、どれだけ心が和らいだことか。ジヨンが言うだけでこれだけも安心感が得られるとは・・・。やはりこの子は癒しの力が半端ではありませんでした。

ソロ・コーナーに入ってからのスンヨンの"We Will Rock You"にはQueenの最後のアルバム"Innuendo"の最後の曲"The Show Must Go On"のように「何があってもショーは進めなければならない」という使命感のような気迫が感じられました。

しかしハラのソロステージはやはりスキップされて、心配さは募るばかり。

ジヨンは「ヤングマン YMCA」でしたが、もう倒れたハラちゃんに対する応援歌のようにも聞こえて、涙してしまいました。

これはもう最後まで4人なのかと思ったところで、バラードコーナーでハラちゃん登場で大歓声。
心配かけてすみません。いきなり首のところが痛くなって、私もびっくりしました。皆さんもびっくりしたでしょう?
とMCし、後はラストまで全力でライブをこなしました。見た目は大丈夫そう。MCの節々でひたすらお詫びをするハラ。ジヨンから「あやまりすぎだよ!」とつっこまれていましたが、ハラらしいです。どの位回復してたのかわかりませんが、自分を、そして5人のKARAを見に来てくれたファンのために倒れるほどの痛さを克服してのハラちゃんのプロ意識に涙するしかありませんでした。

アンコール時に「私だけソロステージできなかったから、後でやっていいですか?」と言うと大歓声。他のメンバーにも「私ソロステージやっていい?」と尋ね、「全然いいよ!」と答えるジヨン。

全てのアンコールが終了後、バンドが準備され、衣装も着替えてハラちゃんが登場し、全力での"Glamorous Sky"。コンサートとしての型破りな展開に会場は大盛り上がり、オーラスはハラちゃんソロ・リサイタル状態で大団円。
KARAの歴史に残るライブになりました。ラスボスはハラちゃんだ!

本当は少しでも早く診察を受けたほうが良いはずなのに、自分のソロコーナーを楽しみにしてくれたファンのために最後にがんばってくれたハラはやっぱり凄いです。

ハラが倒れたことで5人の結束力を改めて確認できた素晴らしいライブでした。

なんとか気力でこなせたのかもしれませんが、ハラにはちゃんと病院で診てもらって無理のないようにしてもらいたいものです。回復を祈ります。


大阪城ホール 感想本編に続く


10月25日追記

10月24日に韓国メディアによるネット記事を翻訳ソフトで複数チェックしましたが、DSPの発表によると倒れた原因は「過労による貧血」という記事が大半を占めていました。

倒れた後の処置に関してはおおむね2パターンあり

「周りのスタッフがすぐに近くの病院に運ばれ、過労による貧血であるだけで特別な異常はないという診断を受けた。DSPメディアは"ク·ハラは、病院で簡単な応急診療を受けて公演現場に復帰して残りの舞台を消化した。今日の公演を含めて、今後のスケジュールも滞りなく進行すること"と明らかにした」

という記事と

「体が腫れた状態だとマッサージを受けるなど応急処置を受けた後、幸いにも体がある程度回復し、最後まで舞台を終えることができたク·ハラは、公演を終えた後、病院に行き医療スタッフから過労と貧血症状があると診断された」

という記事があり、どちらにせよ病院で診察は受けたようです。

ハラちゃんが復帰した時のコメント「首が急に痛くなって」というのはひょっとしたら「 (首から上の) 頭が痛くなった」ということかもしれません。もしくは「呼吸が苦しくなって喉が痛くなった」のかも。
失神からの回復直後で日本語でうまく状況を説明できなかったのかもしれません。

この日はハラちゃんだけ当日の飛行機で割とギリギリに到着しており、直前まで別の仕事などして、疲労が蓄積していた可能性もあります。

このような長時間に及ぶ大規模なコンサートツアーは膨大な体力と精神力を消耗するものなので、事務所にはアーティストの体調管理を最優先にしてスケジュールにも配慮してもらいたいと願いします。

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2013/10/15

KARASIA 横浜アリーナ 2013年10月8日 (ネタバレあり) part4

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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part4 総括編

今回のセカンドツアーのセットリストを1stツアー、東京ドーム公演、およびソウル公演とのセットリストの比較をしてみると、おおむね下記のとおりになります。(ソロコーナー、カバー曲を除く)

■ソロコーナーを除く日本語曲、韓国語曲の比率
1stツアー (日本語13曲、韓国語6曲)
東京ドーム (日本語14曲、韓国語6曲)
2ndツアー (日本語12曲、韓国語8曲)

以前と比較して韓国語曲の比率が8曲とぐんと高まっていますが、1stツアーはソロコーナーも韓国語曲でしかもオリジナル新曲だったということを考えると、バランス的にはさほど違和感はないと感じます。

韓国語曲が前半に集中していることがライト層や子供のファンには厳しかったかもしれませんが、トータルなコンセプトとして譲れないものがあったのでしょう。それは何よりまず最初に"Lady"となったKARAを見てもらいたかったのだと。

続いてセットリストの変遷についてざっとまとめたいと思います。

■1stツアー、東京ドーム、2ndツアーともに共通のセットリスト(10曲+1曲)
Lupin
Jumping
Pretty Girl
Winter Magic
Girls Power
Go Go Summer!
Jet Coaster Love
Mr.
今、贈りたい「ありがとう」
STEP
---------------
PANDORA (東京ドームから追加)


■今回新しくセットリスト入り(9曲)
Damaged Lady
2Night
Miss U
HANABI
Runaway
Bye Bye Happy Days
My Boy
Thank You Summer Love
Sweet Days


■2ndツアーでカットされたセットリスト(12曲)
1stツアーからカット
Speed Up
Dreaming Girl
Umbrella
Let it go
Honey
Missing
Girls Be Ambitious
SOS
Rock U
--------------------------------------------
東京ドーム公演からカット
Kiss Me Tonight
Orion
Electric Boy


■ソウル公演のみで歌われたセットリスト(8曲)
Wanna
Secretly, Secretly
Binks
私は... (ing)
Wait
Break It
Lonely
My Darling


なんと今回、以前の日本公演から12曲もカットされ、シングル曲である「スピードアップ」「エレクトリックボーイ」すら消えてしまいました。無慈悲にも"Honey", "Rock U"も外されてしまうという強固な意志のもとに新たなKARASIAは構成されています。

なんとなれば、今回カットされた12曲にソウル公演のみで歌われた8曲をプラスし、ソロコーナーの5曲を追加すれば、これらの裏の名曲を「URAKARASIA」と銘打って今回と全く重複しないセットでコンサートをすることができるほどです。

既にKARAは2時間半のフルコンサートを全く別のセットリストで2回分こなすことのできるライブ・レパートリーを持っていることに驚愕します。

個人的には"Wanna"や"Binks"、"Umbrella"、"Honey"そして"Break It"が聴けるなら、URAKARASIAもぜひ見てみたいと思います。

正直なところ"Rock You"や"Honey"をカットしたのは、すでに"Lady"となったKARAには、初期の曲は初々しくて幼すぎるという考えからという気もします。あえてチビっ子のダンスカバーにパフォーマンスしてもらったのは、名曲を新しい世代に託したのではないかと。

ソロコーナーに関しては、昨年のソウル公演に全員がカバー、OST収録曲に加えて完全なオリジナル曲を出してきたことに驚いてしまいました。ソウル公演に向ける意気込みがいかに凄いものだったかを思わせます。

さらにそれに続く日本ツアーでも変更することなく韓国語オリジナル曲をセットに入れたことにも驚きました。日本ツアーでは反応が弱いであろうオリジナルの新曲よりもカバー曲のほうがウケが良いだろうと感じていたからです。しかしメンバーそれぞれが自信をもって披露したオリジナル5曲は観客を圧倒し、日本語ヴァージョンが新たに製作されるに至ったほどの成功を収めました。

唯一のカバーではニコルがケガでダンスできないことで機転を利かせたミシェル・ブランチの"The Game of Love"を最初の2会場で披露し、大阪で劇的に復活を遂げた"Beat It"はもはや伝説となっています。

今回も完全なオリジナル曲が期待されたのですが、スケジュール的な制約や韓国公演からスタートしなかったことから、母国語によるオリジナル曲の可能性は少なくなり、東京ドーム公演でのカバーが好評だったことから、カバー路線を継続したと想像できます。

個人的にはもし最新のJ-POPのカバーをしたら、安直さに失望してしまう部分があったろうと思いますが、それはさすがに回避して「微妙な懐メロ」から「懐メロすぎる懐メロ」という絶妙チョイスで、ニコルのみ我が道を行くマイ・フェバリット・アーティスト路線を通した感じです。

横浜は2日目はギュリとジヨンの曲目変更があったとのことで、ひょっとしたら同会場で交互に変わったり、他のメンバーも違う曲を歌うのではないかと、展開に注目しています。14回もやるのだから、ソロ・レパートリーを換えるくらいのチャレンジはメンバーもやってみたいのかもしれないし、もしそうなら歓迎したいです。でもファン心理として「あっちのほうの曲が聴きたかったのに、こっちをやられた!」みたいな不満や嫉妬心は出てくると思いますが。

part2でも書きましたが、KARAのメンバー・ソロでの日本語カバー・アルバム、無限の可能性がありそうで、リクエストなど募ってぜひ実現してほしいものです。2011年のMUSIC BANK IN TOKYO DOMEでRAINBOWとの混成チームで披露した事務所の先輩であるFIN.K.Lのカバーなども正式に収録すればおもしろいものになりそうです。

これに加えて、来年はKARAをどういう方向性で進めるかを検討しつつ一旦ゆっくり英気を養い、Zepp規模の2000人クラスの会場で各メンバーが時期をずらしてのカバー曲もふんだんに盛り込んだソロ・ツアーなどやってみるのも良いのではと感じたりしました。

トップバッターとしてのジヨンのバンド付きソロ・ツアーはすぐにやっても大成功になることを私がお約束します
ギュリは全編ミュージカル仕立てのショーをやれば完璧ですね。


理想をいえば、本ツアーが終了した後に、ソウルでの凱旋公演を行ってほしいものです。日本のような規模ではいかないかもしれませんが、この完璧なセットを最もKARAを理解している本国のファンが見られないのはあまりにも残念と感じます。

11月24日の神戸の最終日がどうなるのか、その後の展開はどこに向かっていくのか。正直とても心配で、最終日が永遠に来なければ・・・と感じる部分もあります。

最終日に向かって、ファンとしても全力で盛大なパーティーを大成功させたいという気持ちを維持しつつ、回を重ねることに進化していく新しいKARASIAを見守りたいと思います。

10月23日、24日の大阪公演に続く

P.S.
ピエロさん、がんばってください!KAMILIAのことだから、きっと回を重ねるごとに盛り上がっていくと思います。

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2013/10/13

KARASIA 横浜アリーナ 2013年10月8日 (ネタバレあり) part3

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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part3 日本語シングル曲~クライマックスへ

■ピエロのパフォーマンス
ソロコーナーが終わりジヨンが退場。短いビデオ映像の後に
コミカルなサーカス風音楽と共にセンター・ステージ床下から女性のクラウン(ピエロ)が
窮屈な穴から絞り出るような演技で登場。
パントマイム的というかミスター・ビーン的というか「Everybody!」など必要最小限の単語だけで拍手を求めたり、歓声を煽ったりして盛り上げようするのですが、観客も突然のことでどう振舞ってよいか分からず困惑した雰囲気。

結局KARA自身とは切り離された演出となってしまい、いまいち盛り上がりに欠ける結果になったようですが、今後回数を重ねて構成を練り直していくかもしれません。

最後にメインステージに移動したピエロが魔法の呪文のような仕草でKARAを紹介すると、メリーゴーランド風の馬に腰掛けたドレス姿のKARAが登場。直感的にバラード・コーナーと分かる演出でした。

■バラード・コーナー
KARAは馬に腰掛けたままで「ウィンターマジック」「HANABI」を熱唱。KARAの歌唱力は素晴らしく、バラードなので動きがなくても良いのですが、やはり適当なところで降りて振付をやってほしかった気もしました。

「ウィンターマジック」はもうKARAのバラードの定番曲といって良いポジションを確立しており、一向に秋らしくならず、まだまだ暑さが残る10月に聴いても感動します。秋が深まり、冬が近づくKARASIA終盤にはもっと感情が深まって、味わいが出てくると思います。

「HANABI」は日本の季節的な情緒を理解していないと歌うのは難しい曲ですが、日本人よりも奥深く、夏の情景が浮かぶほどの感情表現ができていていると感じました。

しかし、それより何より、女神が歌っているうちに馬からずり落ちてしまうのではないかと、それだけが心配で気が気ではなかったです(笑)。

歌いながら馬を乗せたステージ上段が下降してステージ下段に到着し、その頃にはソファーの準備がなされていました。そう、韓国のShowcaseやテレビで披露した"Runnaway"のセットで使われたカウチソファーです。日本語のバラード最新曲の"HANABI"の次にこの最新曲をもってきたのは意外であり、最高の流れと感じました。どうしてもこの曲を生で見てみたかったので。大人の妖艶なバラードを歌う最新のKARAを日本のコンサートで見られたことに感謝したいです。

■YAMA & HOTCHICKS
先に登場したKARA KIDSと同様、衣装換えのタイミングでセンターステージから5人の女性ダンサーが登場し、スクリーンに「YAMA & HOTCHICKS」の紹介。
"KARA REMIX"と勝手に名前をつけてしまいましたが、Let It Go / Honey / Rock U / STEPを編集したメドレー形式のダンス・パフォーマンスを展開しました。プロのダンス・グループだけあって、切れも抜群で衣装が可愛くて華がありました。日本にもダンススクールとして進出してがんばっているようで、今回選抜された5人がどういう人達なのか気になるところです。

今回は衣装チェンジの間をビデオ映像で埋めることを最小にして、他のキャストを多用することに重点を置いたようです。

■日本語シングル曲
衣装チェンジしたKARAが、現状一番盛り上がる曲『バイバイハッピーデイズ』を熱唱。ようやく日本のKARAのライブらしくなってきて新旧ファン共に最高潮にもりあがります。

そろそろトロッコでの後方ステージへの移動があるかと思っていたら、やはり5人がそれぞれ1人乗りのトコッロ5大に乗って移動開始。後方ステージへの道の中間あたりで一時停止して歌い続けるという、中間あたりのアリーナ、スタンド席の観客へのサービスがあり大歓声。

しかしセンター席の一部の観客が事前注意を無視して席を離れ、大量にKARAのほうに押しかけるという事態になり、スタンド席から見下ろすと人の津波のようになっていました。

こんなことが続けば時間の問題でケガ人が出ると思いますし、実際体調が悪くなってスタッフに運び出された人がいたという話も聞きました。ケガ人が出てしまえば以降のツアー演出に影響を与えるし、ケガの程度によってはツアーが中止になってしまう可能性さえあります。その場合、マスコミや世間の非難の矢面に立たされるのはKARAです。何よりも周囲の観客やKARAメンバーの安全を第一に考え、ルールを守って常識的な行動をとってもらいたいと願います。

後方ステージに到着したKARAはアリーナ、スタンド、センターと座席別に歓声を上げさせて盛り上がりの順位をつけたいというMC。しかしセンター席を煽るところをニコルが「スタンドのみなさん!」と言ってしまい、「え、スタンド?センター?」という動揺があってグダグダになってしまいました。結局、最後に全員で歓声。

やはり次は「トロッコ移動曲の定番」的な「ガールズパワー」で後方席のファンの盛り上がりも最高潮。途中で再びトロッコにのってメイン・ステージに移動。

メンバーが各自「皆さん、デートしてください!」とMCし、「マイボーイ」の日本語ヴァージョン本邦初公開。KARASIAソウル公演では韓国語ヴァージョンで聴くことができて嬉しかった曲でしたが、昨年の日本ツアーでは歌われず残念に思っていました。今回シングルのカップリング曲として日本語ヴァージョンが製作され、"FANTASTIC GIRLS"のラストを飾った名曲とのことで、ようやく日本で見ることができ感無量です。

一旦姿を消しイメージビデオが流れた後、現れたKARAは「サンキュー サマーラブ」で会場を最高潮に盛り上げます。トドメを刺すようにサマーソングの定番で、新規ファンに最も支持された「GO GO サマー!」。前半のマニアックさは個人的には凄く嬉しかったけど、やはりKARAのライブはこういう全てを超越した盛り上がりがないと始まらないなーと実感。花道を通ってセンターステージで歌うKARA.

終了後のMCトップはニコルで何を言うか緊張しましたが「今日の1日が皆さんに特別な思い出になればいいと思います。」という無難な内容。
ジヨンが「実はこれ最後のメントですよ!」と言い、「メントって?」と思ったのですが、後で調べるとどうやら韓国語的に「コメント」のことのよう。"mention"の略なのかも。ジヨン、ギュリ、スンヨン、ハラとも「ツアーを始められて感謝していることと、皆で楽しい思いでを作りたい。がんばりたいので応援してください」という内容のMC。

やはり、意識的に無難なMCに済ませているという雰囲気が感じられますが、初日だから致し方ないかと。

最後に予想はしていましたが、ハラちゃんから「私達が準備しました。特別な日ですね」と例のさりげなくつぶやくようなハラちゃん話法でビッグイベントを示唆。ニコルのバースデー・イベントということはもう誰もが承知です。ダンサー達の手によってメインステージに大きなバースデーケーキが登場。ハッピーバースデーを全員で熱唱。花道にもダンサー達が手でアーチを作ってニコルを祝福。全員でメインステージに移動してニコルがケーキのロウソクを吹き消します。

「今回の誕生日は何回も祝ってもらいましたけど、毎回おどれます、おどります、おどろきます?」という感じでとしどろもどろになり、メンバーから「びっくりします」(と言えば?)というヘルプが出て「びっくりします」とMC。しかし「祝ってもらいました」の部分でスンヨンは「お祝って」と間違った丁寧語で訂正ヘルプをしてしまい、スンヨンらしくて微笑ましかったです。

観客席からニコルを祝う巨大なメッセージボードが揚げられたのをジヨン?が指差して大歓声。「おめでとう!」とメンバーの中でも一番大声で叫ぶジヨンが印象的でした。やっぱりジヨン、こうでなくっちゃ。

最後は本編ラストに相応しい、嵐のような「ジェットコースターラブ」

■アンコール
アンコールの歓声の中、東京ドーム公演での「ミスター」の前にかかっていたのと同じ「エネルギーがどんどん充電されていく」風BGMが鳴り響き、いよいよアンコールか!と身構えると・・・。

なぜか再び女性ピエロが登場。他のジャグリングをする男性ピエロと一緒にボーリングピンをお互い投げ回す曲芸や、一輪車に逆さ乗りする曲芸を披露。曲芸はかなりのレベルでしたが、少々間延びしてしまって会場がヒートダウンした気分。

ようやく「ミスター」のイントロが鳴り、衣装換えしたKARAが登場。アンコール曲の定番化になりつつありKARA BEST CLIPSのコメンタリーでギュリが「あと5年はおどらなきゃいけないと思う」と言っていた頃から3年近くが経過し、まだまだこのKARAの人気を決定付けた曲を見られるのは幸せなことです。

続いて鳴り響いたイントロにびっくり。なんと「スウィートデイズ」(原題:With)で、part1でも書きましたが、このKARAの可愛らしさを象徴するような隠れた名曲をアンコールで聴けるなんて。本当にこのセットリストの構成は素晴らしいです。メンバーは再びトロッコに乗って後方ステージに移動。

他のメンバーの大部分が衣装の帽子(キャップ)を腰に付けているのに対し、ギュリが律儀に帽子を後ろ向きに被っているのがなぜか可愛らしくもおかしくて、今回唯一コミカルに感じた瞬間でした。

後方ステージで再び感謝のMC。やはり特別な言及はせず。ギュリが「感謝の気持ちを伝えたくてこの曲を歌います」と言うと、ジヨンや他のメンバーが「なんでしょうか~?」と薄笑いの表情でふざけ気味の口調で観客問いかける。感動の名曲だけど、ニコルの件もあり、あえて現状ではシリアスにならずに、余裕を持って歌いたいという心情が垣間見られた気がしました。

「今、贈りたい『ありがとう』」をアンコール後半に持ってくるなんて・・・。いったい神戸の最終日にはどうなってしまうのだろう。ファンの涙で会場が水没してしまうのではないかと、想像するだけで泣けてきます。

再びトロッコに乗ってメインステージに戻り、大団円。もう思い残すことはない。最高のコンサートでした。
これで幕が閉まると思いました。

しかし、ここでジヨンの「まだ終わってないよー!」の絶叫。

そして"STEP"のイントロ。歓喜の大爆発。

どうしてこんな奇跡を最後の最後にダメ押しで起こせるのでしょうか。もう会場中がわけのわからない高揚感で、天井も崩れ落ちそうなくらいの熱気で大噴火しました。

2011年6月11日のソウルでのファンミーティングでの"Pretty Girl"終了後に一旦退場したメンバーが「これで終わりだと思った?!」という叫び声と共に"Rock U"を歌ったのと同じシチュエーションです。

後味の良いデザートではなく、がまんして最後までとっておいたメイン・ディッシュを最後の最後にどーんと出してくれた感じ。

フル・マラソンを苦労しながらなんとか完走できて「ようやく休める」と思った瞬間「今すぐに200メートル全力疾走だ!」と言われた感覚。

"STEP"はいつものような一糸乱れぬフォーメーションではなく、夏のファンミーティングでのアンコールのような「くだけた」感じでしたが、とにかくKARAもファンも至高の喜びに包まれていました。

"STEP"は困難を克服したKARAがさらに一段高く飛翔することを歌った曲。これ以上完璧なエンディングはありません。
 
 
最後に皆で挨拶して退場。ギュリが「明日も来てくれますか?」と退場しながらのMC。

画面に映ったピエロが「ワッハッハ!」と笑って終了。

part4 総括編に続く

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2013/10/12

KARASIA 横浜アリーナ 2013年10月8日 (ネタバレあり) part2

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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Part2 ソロ・ステージ編

"Pretty Girl"の終盤でスンヨンが姿を消したので、前回のツアーのニコルと同様、ソロ・ステージの準備をするのだなと直感しました。

■KARA KIDS
衣装替えの間、センターステージに10歳未満と思われる少女5人組が登場し、スクリーンに"KARA KIDS"と紹介が出てKARAの"Rock You"に合わせてダンス・パフォーマンスを展開。なかなかキレがあって一生懸命さが微笑ましいです。しかしここでフルで"Rock U"を流すということは今回のKARA本人のパフォーマンスは行われないのかと、ちょっと残念な気分に。

■スンヨン / We Will Rock You
しかし"Rock U"をスンヨンのソロ・ステージの前に出したのは明白な理由がありました。バンドと共に登場したスンヨンが"Rock U"の元祖的タイトル・ソングであるQueenの"We Will Rock You"を熱唱したからでした。

QUEENは70年代後半頃からリアルタイムで聴いていた大好きなグループで、CDを全部持っていて、さらに2011年に出たリマスターCDもボックス・セットで全部買い直したほどなのでとても嬉しかったです。

We Will Rock You収録の"News Of The World"(邦題:世界に捧ぐ) (1977)
Newsoftheworld01

We Will Rock Youが収録された最初のライブ・アルバム "Live Killers" (1979)
初回盤はカラーレコードでした。
Queenlivekillers

スンヨンはフレディー・マーキュリーのように短いマイクスタンドを持って観客を煽りながらステージを駆け回ります。没後22年のフレディーも草葉の陰から喜んでいると思います。

前回の"Guilty"からのスンヨンのハード・ロック路線を進展させたステージで、スンヨンが「自分のワイルドな部分を見せたい」という意気込みが伝わりました。東京ドームでのハラの"I Love Rock'n Roll"と共にあまりにも有名すぎる曲ですが、フレディ・マーキュリーとスンヨンの声質では、ちょっとキーが合っておらず、スンヨンの第一声は音が外れているように聴こえてしまいました。実際には全体のキーを変えているだけで外れてはいなかったのですが。

バック・バンドは男性で、ギター、ベース、ドラムスの編成でしたが、ステージから遠くて演奏の様子はよくわかりませんでした。構成上バンドだけでなくカラオケの音も出ていたと感じます。

スンヨンの歌唱力なら、単調な"We Will~"よりも同じアルバムに収録されている"We Are The Champion"のほうが良かったかもしれません。ロック的ではないですが難易度の高い"Bohemian Rhapsody"でもスンヨンなら歌えていたかも。

■ギュリ / あなたがいるから
続いては、ドレスアップしたギュリが日本語のバラード曲を披露。パントマイムのピエロが後方に出てきてギュリとからみます。J-POPに疎いのでその時は曲目がわかりませんでしたが、ネットで中島美嘉の「あなたがいるから」と判明。韓国での中島美嘉の人気は凄いようで、ギュリもラジオ放送で「雪の華」を歌ったりしていました。KARAのソロ・ステージでJ-POPのカバーというのは少々安直な気もしましたが、ギュリのイメージに合った選曲と感じました。

翌日の公演では、なんとセットリストに変更があり、福山雅治プロデュースの『ガリレオ』のイメージソング集からGyuri+として参加した『最愛』が歌われたとのこと。しかも柴崎コウの歌った日本語ヴァージョンだったそうです。どちらかというと、この曲のほうを聴きたかったです。大阪公演でやってくれたら嬉しいのですが。

後述のジヨンもセットリストを換えており、ツアー同会場で2日づつということから、ソロ曲を交互に換えていくのかもしれません。他のメンバーも曲が変わる可能性もあるので、今後の展開が楽しみです。

■ニコル / We Found The Love
続いてセクシーさ全開の衣装のニコルがRihannaの"We Found The Love" を披露。前回のマイケル・ジャクソン、東京ドームでのボビー・ブラウンに続きまさにアメリカン・ヒット・チューンのカバーで、今回は2011年の作品と新しいです。ニコルがリアルタイムでハマってカバーしたくなっただけあって本領発揮で歌い踊る姿は契約問題を抱えていることなど微塵も感じさせないです。ますますクールに感じるステージでもう雰囲気はすっかり大人の世界。

それにしても3回づつけて米国のヒット曲ということで、次は新機軸の展開を期待したいと思うのは私だけではないかもしれません。ダンスをしないバラードのみのニコルのソロ・ステージがあるとしたらどういうものなのか、想像できませんがそういうものも今後見てみたいと期待します。

■ハラ / GLAMOROUS SKY
再びバンドのセットが登場し、ハラちゃんが登場、歌ったのは中島美嘉の"GLAMOROUS SKY"で、最初は何なのかわからなかったのですが、聴いているうちに「あ、NANAのテーマ曲か!」と思い出しました。2005年の映画版NANAの大ヒットは当時話題になりましたので、この歌は脳裏に記憶されていたのでした。しかしギュリに続いて同じコンサートのソロ・ステージで同アーティストのカバーが選曲されたのはちょっと構成に難ありかなとも感じました。

しかし、それを考慮してもオリジナル・アーティストの上を行く迫力のパフォーマンスをしたハラの実力に驚きました。ハラはこういうハードなナンバーを歌う上で、どのように自分を見せ、演出すれば良いかを熟知しているようで、遠方から双眼鏡で見てもハラの容姿はあまりにも完璧で、風に髪をなびかせポーズをとる姿など「妖艶」という言葉がぴったりです。この世のものとは思えないほどのクールさでした。

■ジヨン / ヤングマン Y.M.C.A.
星条旗をモチーフにした衣装のジヨンがダンサー群と登場し、なんと西城秀樹がVillage Peopleをカバーした"Y.M.C.A."を始めたのでした。

その瞬間、K-POPのコンサートで歌われる曲の中で想定できる全ての可能性で、唯一考えられない展開に、私の脳ミソは容量オーバーのパソコンのようにフリーズしてしまい、口を開けたまま呆然とし、意識はアンドロメダ星雲の彼方まで吹っ飛んでしまいました。

なんだこのカバーは・・・。「学園天国」に続いてまたも日本の70年代懐かしのヒット曲路線とは・・・。2013年のこの時代でこんな能天気な選曲をできる人間はひとりしかいない。そう、世界最強のカン・ジヨンだけ。

前回の「学園天国」もフィンガー5のオリジナルを小泉今日子がカバーして、そのカバーをジヨンがしたように、今回もヴィレッジ・ピープルをカバーした西城秀樹のさらにカバー曲。しかしヴィレッジ・ピープルの原曲はゲイ賛歌のようなものなのですが(汗)。

満面の笑みと自信たっぷりの表現力で「Y!M!C!A!」と歌い振付をするジヨンを見て、「何だこれは!ジヨン、そこまでやるのか!」と溌剌さに笑顔になると同時に、感動で泣きそうにもなりました。今回の契約騒動で悲しんでいる人、怒っている人、心配している人、論争し喧嘩している人、全て超越して幸せになれそうな気がした瞬間がありました。そんな力がジヨンにはあるのだと。ふと我に返り、慌てて私も「YMCA!」と振付をやりました。

このYMCAの振付ネタは武田鉄矢率いる海援隊の「JODAN JODAN」でパロディにされ、それを日本のTVの音楽番組の懐かしの名曲ビデオを映すコーナーで見たゲストのKARAが振付が面白いとウケていた(特にニコル)のを思い出しました。案外これがヒントになったのかも。

しかし翌日の公演ではジヨンのソロは東京ドームと同じく「学園天国」に変更されたとのことです。以降の公演で2日間交互に歌われるのか。東京ドームに行けなかった人をはじめ、ファンなら絶対両方が見たいところで悩ましいですね。

「姉さん達を引っ張っていくのは私だよ!」という勢いで、今回も前4人の全ての感動のソロ・ステージをジヨンはパクリと一口で食ってしまいました。やってくれます。全てをポジティブにしてくれる、やはりジヨンは最高で最強。またもやここに伝説が生まれたのでした。

part 3に続く
 
 
 
P.S.

KARAによる日本の歌謡曲のカバーがいかにしっくりとマッチしているかは、今回も証明されたと感じます。特に少々昔の昭和時代の有名曲でも「違和感なく懐かしく歌いこなせそう」で、このへんが日本においては年配ファンも多い要因となっている気がします。
twitterでも盛り上がったのですが、いつかKARAによる新旧入り混ぜた日本語曲のカバー・アルバムを製作してほしいなーと思い、選曲していたら「これもぴったり、あれもぴったり」という曲が続々と出てきてワクワクしてしまいました。番外編としていつか実現したら楽しいでしょうね。

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2013/10/10

KARASIA 横浜アリーナ 2013年10月8日 (ネタバレあり) part1

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

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KARA 2nd JAPAN TOUR 2013 KARASIA 初日である10月8日の横浜アリーナ公演を鑑賞しました。

結論的にはKARA史上最高の究極のセットリストと完璧なパフォーマンスを堪能することができ、騒動などものともしないKARAの揺るがぬチームワークを再確認できた想いです。


以下、まずは今回のコンサートの概要と特色、セットリストをざっと羅列します。
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・公演時間 約2時間25分

・公演曲数 全25曲(プラス他キャストによるパフォーマンス・タイム)

・メインステージに加えた、花道、センターステージ、後方ステージなどの構成は前回と同様

・メインステージの背景とセット全体が巨大なデジタル・スクリーンになっており、メインセットは映像を映しながらも5分割して昇降可能な大掛かりなもの

・オープニングは全員が天井からワイヤーによるフライングで降下して登場

・最初のMCでギュリ曰く、今回のコンセプトは「遊園地」ということで、メリーゴーランドの馬、ピエロや曲芸師、観覧車のシルエット、ジェットコースターのレールのCGなどで演出

・衣装換え間の映像は前回のようにメンバーによる実写PV風では無くなり、CGを多様したもの変更。またBGMも前回はKARAのアルバム曲だったものが映画音楽風のオーケストレーションものに変更

・幼年児の女の子5人組のダンスカバー・チームKARA KIDSとKARAの振付で有名なYAMA & HOTCHICKSから女性5名のダンスカバー・チームが衣装換え時に出演

・後方ステージへの移動のゴンドラが1人乗りのもの5台に変更

・ソロ・コーナーはオリジナルではなく、カバー曲(あえてなのか、かなりベタな選曲)
(2日目はギュリとジヨンの曲目が変更されたとの情報)

・本編中盤とアンコール時の2回、KARAと全く絡まない、かなり長めの女性クラウン(ピエロ)のパフォーマンス・タイムあり

・前回あった大量のサインボール等を投げるファンサービスは無し
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■Setlist

01. Lupin
02. Jumping (Japanese Version)
MC
03. PANDORA
04. Damaged Lady
05. 2Night
06. Miss U
07. Pretty Girl
Rock You / KARA KIDS (Dance Performance)
08. We Will Rock You (Queen) / スンヨン・ソロ
09. あなたがいるから (中島 美嘉) / ギュリ・ソロ
10. We Found The Love (Rihanna) / ニコル・ソロ
11. Glamorous Sky (中島 美嘉) / ハラ・ソロ
12. Young Man (Y.M.C.A.) (西城秀樹・Village People) / ジヨン・ソロ
Clown Performance
13. Winter Magic
14. HANABI
15. Runaway
KARA REMIX (Let It Go / Honey / Rock U / STEP)
/ YAMA & HOTCHICKS (Dance Performance)
16. Bye Bye Happy Days
17. Girls Power
18. My Boy (Japanese Version)
19. Thank You Summer Love
20. Go Go Summer!
MC
21. Jet Coaster Love
encore
Clown Performance
22. Mr.
23. Sweet Days (Japanese Version)
MC
24. 今、贈りたい「ありがとう」
25. STEP

今回もスタンド上段からの鑑賞となり、席が遠方すぎてオープニングでの全員でフライング降下の演出は照明の状態もあり、双眼鏡を使ってもよく見えませんでした。近くで見たらどのように見えるのか。残念ながら今回は鑑賞予定の5回とも遠方の席なのでした。

全員でワイヤーで降下しての『ルパン』は韓国のテレビ番組で2010年12月29日放送の『SBS歌謡祭典』で披露したヴァージョン(KARA BEST CLIPSの1作目のボーナス映像として収録)と同じで、「全員でワイヤーでフライングしよう」という企画から必然的に『ルパン』になったのではないかと思います。ちなみにKARA BEST CLIPS収録ヴァージョンは途中切れになっていてけしからん!

"Lupin"~"Pretty Girl"の流れは全く想像もできない構成で圧倒されました。いきなり後半のクライマックスからコンサートが始まった感じで。日韓の最新曲『サンキュー サマーラブ』か"Damaged Lady"のどちらかあたりと踏んでいましたし、その後も前回のように日本の最新アルバム収録曲をやる流れを予想していました。

まず頭に浮かんだのは「今見ているのはKARASIAソウル公演なのか!」ということ。最初の7曲で日本語で歌われたのは『ジャンピン』のみで、これも日韓ほぼ同時期のリリースなので流れの上で韓国語で歌っても違和感がなかったほど。いや韓国語でぜひ歌ってほしかったほどです。

個人的には、このセットリストは前回のように母国のソウル公演からツアーを開始できなかったことへのけじめのようなものであり、更なるグループとしての成長のための日韓ダブルスタンダードからの卒業を感じさせるものがありました。

まずは最新で最高のポテンシャルを持った現在進行形のKARAを披露したいのだと。

欧米のミュージシャンのごとく本国のセットをそのまま持ってきたような「外タレとしてのKARA」を合同コン以外で初体験できたようです。

新譜からの"2 Night"など、本国のファンすら見たことがないレア曲で、いったいどのようなパフォーマンスだったのだろうと羨む書き込みがファンサイトに多く見られました。これを日本でプレミアム公開してしまうのは、もう「日本人向けに受けの良い構成など眼中に無い」という印象です。

正直なところ、"FULL BLOOM"からやってくれるのは"Damaged Lady"1曲くらいかなーと想像していただけに、まさかの3曲には心底驚きました。

"Pandora"からもタイトル曲に加え"Miss U"を惜しみなく披露し、それが"Pretty Girl"に繋がる流れなど鳥肌ものでした。

比較して、"FANTASTIC GIRLS"を含め過去4枚の日本語アルバムのオリジナル収録曲からの披露はゼロ (あえていえば『ガールズトーク』収録の『スウィートデイズ』("With"の日本語ヴァージョン) くらい)です。

これは前回が『スーパーガール』のプロモーション・ツアー的なものであったのとは対照的に「本国での最新のKARAを披露し、日本での活動の集大成的な選曲」を意識しているともとれます。

『スウィートデイズ』に関してはレア曲であると同時に、昨年の代々木公演で前座のPurettyによってパフォーマンスされたことが多少なりとも影響しているかもしれません。ソウル公演でもやっていましたし。これを日本で見られたのは奇跡的。

全てのファンがそう思ったでしょうが、最初のメンバーの挨拶・MC時に会場中にとてつもない緊張が走りました。今回の件に関しての言及がどうなるのかと。

しかし、結局はいつもどおりの元気なKARAの挨拶で、ニコルも元気にフライングに挑戦したことをMC。ジヨンの不敵な笑みを浮かべているような、余裕たっぷりの挨拶からも「メンバーが不安で苦しんでいる」というようなそぶりは微塵も感じられず、このへんが本当に素晴らしいです。

騒動の件に関してはごくごく簡単にハラちゃんから言及とお詫びがあり、観客もシリアスにならずに済んでホッと一息つけた感じ。盛大なパーティーに水を差す必要などないでしょう。

畳み掛けるようなテンション全開の前半部分に圧倒され、「もうこれで見に来た価値があった」と感涙に咽んでいましたが、これはまだほんの序章。

この後、反応に困る謎の女クラウン登場、子供からプロまでKARAのダンスカバー大会、そして何よりも、ベタベタなカバー曲によるメンバー・ソロコーナーとさらにそのベタさを凌駕し、それまでの感動の記憶を宇宙の彼方に吹き飛ばす勢いのジヨン最強伝説を我々は目の当たりにするのでした。

part 2に続く


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■おまけ
 
以下、文頭に書いてみたものの間延びした感じになるので本文からカットしたコンサートまでの個人的ドキュメントです。せっかく書いたのでチラシの裏的に残します。

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前回の2012年4月14日 横浜アリーナの感想を書いて1年半。
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2012/04/karasia-kara-1s.html

セカンド・ツアー初日も横浜アリーナから始まることとなり、そして前回の足の怪我と同様に今回もニコルにプレッシャーがかかった状態で始まろうとは思いも寄りませんでした。

横浜アリーナは2度のファンミーティングの会場でもあり、KARAがやり慣れた会場ということから選ばれていると想像します。自分の中では既に「横浜アリーナ=KARA」というイメージが出来上がっている程。

当日、羽田経由で新横浜入り、恒例の儀式のようにてんやでオールスター天丼を食べ(私が入った後に来たお客さん6人中5人がオールスター天丼注文していました)。会場に向かいました。

既に16時半を回っていてグッズの列も途切れていましたが、とりあえずは大阪公演時にグッズを見ようと思い保留。

前回のように膨大なスポンサーのコラボ・ブースや試供品の提供などがなくて少々寂しい雰囲気でしたが、コスプレやメンバー応援向けの撮影などするファンで盛り上がっていました。

騒動のことで不安と心配で少なからず殺気立った精神状態で、心なしか開場待ちのファンの皆様もいつもより表情が硬く見えてしまいます。

開場とほぼ同時に入場。今回もスタンド席上段と遠い席だったので、6月のファンミの時にレンズを紛失した双眼鏡を新調し、ピントなど合わせながら待機しました。

当初チケットが余っているという話でしたが、見渡すと満員状態。テンションが上がります。

18時35分頃に暗転し開演。オープニング・ビデオは東京ドームの時のようなCGを用いたスペーシーなもの。いつものごとくターミネーター風の力強くドラマチックなBGMがはじま
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ここまで書いてボツにしました

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2013/10/09

KARASIA 横浜アリーナ 2013年10月8日(雑感・ネタバレなし)

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お蔭様で2ndツアー初日を横浜アリーナで見ることができました。

横浜まで日帰りで0時を回っての帰宅で、疲れ果てておりますので、詳しい感想は後日ということにさせていただきます。

今日のところはコンサート終了後の新幹線の中でのツイートを繋ぎ合せた簡単なもので。

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個人的にはKARA史上最高の究極のセットリストでした。(絶対やってほしかったあの曲やあの曲が入っていないにもかかわらず)。

無難な日本語曲中心かという予想を裏切って、あそこまで攻めてくるとは思いもしませんでした。前回のセットリストを徹底分析したかのようです。

しかしあのセットリストなら残りの人生を質に入れてでもでも14回見たいところです。

始まる前は騒動の件で不安で殺気立っていたのですが無用の心配でした。

騒動の件は冒頭のMCでハラちゃんがちょっと触れてお詫びをしただけ、盛大なパーティーを曇らせる訳にはいかなかったでしょうから。最後まで5人でがんばると表明。

前半の怒涛のセットリスト、クールすぎる4人のソロコーナー、そのおいしい部分全部がトリのジヨンのソロコーナーにごっそり持って行かれました。またしても!

というかジヨンのソロのあまりの選曲に、しばらく脳死状態でした。こんなことできるのジヨンだけ。やっぱりジヨン最高!

ジヨンのソロで皆が踊れば、今回の騒動で悲しんでいる人、怒っている人、心配している人、論争し喧嘩している人、全て超越して幸せになれそうな気がした瞬間がありました。そんな力がジヨンにはあるみたいで。

初日に恒例の女神の大ボケが見られなかったのは、やはり女神も心底緊張の上、心配していたからでしょう。

本編ラストはメンバーがニコルにサプライズでハッピーバースデーのケーキ。ニコルはしんみりとせず、最高の笑みで喜んでくれていました。やっぱりニコルです。

どこまで飛翔するんだKARAは。という感じです。二度と巡り合わせることのできない奇跡のチームだと再度認識できたライブでした。


感想本編(ネタバレあり)に続く

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2013/10/07

KARAに関する報道について (追記)

10月7日追記

10月6日の22時台頃にニコル本人からtwitterを通じて、長文の声明が発表されました。既に日本語に翻訳された文章が複数アップされていますが、要約すると以下の内容になります。
 

・今回のスキャンダラスな報道のされ方に自分も不本意であることと、ファンを心配させたことへの謝罪

・KARAとしてキャリアを開始したのでKARAの活動を最後まで一緒に終えたい

・自分には沢山の目標があり、自分自身の未来への投資のためにDSPとの専属契約は更新しない

・事務所と契約せずアーティストとして所属することによってKARAのメンバーでいられる方法を模索中

・それが不可能な場合は、チョン・ニコルという一個人に戻るつもり

・KARAを愛しKARAのメンバーとして活動し続けることが自分の幸せである

・KARAはもう個人個人のものではなく、メンバーとしての責任があり、これからもKARAとして活動していくことを約束したい
 

ニコルの意志の力強さが感じられる文章です。
ファンの様々な心配や疑問に真正面から向き合い、誠意をもって答えてくれたニコルに感謝したいです。
契約満了までいろいろ大変でしょうが、1ファンとしてニコルを応援したいと思います。

Happy Birthday! Nicole.
 
 

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2013/10/06

KARAに関する報道について

2ndツアー初日の4日前である10月4日になって飛び込んできたニュースはKARAファンだけでなく一般の人々にも広く知れ渡る事態になってしまいました。

個人的には最初の「解散」報道のソースが東スポだったので失笑する程度だったのですが、DSP media JAPANの公式ホームページに「ニコルの来年1月末をもっての契約満了」の公式見解が表明され、感情的に言わせてもらえば事務所の稚拙な対応に不愉快極まりない想いです。

なぜ東スポが最初に「今回の日本ツアーを持って事実上解散」などとリークし、DSPが個人契約の内容まで発表するに至ったのか。

コンサートを楽しみにしていた大勢のファンにせよ、KARAのメンバーにせよ、どれだけ傷付き気分を消沈させたかと。そこまでして事務所的に何のメリットが得られるのかと。

東スポの件は、余っているコンサートチケットの販促のためのノイズ・マーケティングのようなものであることは明らかかと感じます。

そこまでやらなければらなないほど切羽詰っているのか?という印象です。

前々回のブログでも書きましたが、シングル売り上げ低下とメディア露出の不足によるライト層の離脱や高すぎると感じるチケット価格設定、平日中心のツアー日程が不利に働くことは素人にも判断できることで、マーケティング不足だったのは明白です。

こういう1日で巨額が動く大規模ツアーは、スポンサー無しで客が来ないと事務所経営に致命的ダメージを与えるでしょうから、なりふり構わず売らなければならない程余っているのかもしれません。かといって客席を埋める為に招待券などバラ撒いてしまえば、もう次が無いのは明らかです。

追い討ちをかけるように発表された事務所によるニコルの契約満了の公式見解もDSPが姑息な話題作りに利用し、感情論でファンや世相を扇動してニコルを精神的に追い込んでいるようにもとれます。

ニコルをはじめKARAのメンバーは、どいういう気持ちでツアー初日を迎えればよいというのでしょうか。事務所は社員である所属タレントのコンディションを保つ上で最低の対応をしたと感じます。ひたむきにツアーの準備に集中しなければならない一番大切な時期であるというのに。

契約更新満了の意図は当事者でない限り分かりませんし、憶測するのは本意ではありません。

シビアなビジネスの世界なので、「辞めないでほしい」という声に対する感情論だけで動くことがナンセンスなのも理解できます。

ニコル本人が事務所側の提示した契約更新条件に対して、合意できるものではないと判断したとするなら、全くもって正当な権利の行使であり、第三者が口を挟む余地はないと感じます。
(ニコルの家族が合意できないということになると、ニコルが独立した成人であるだけに正直難しい問題ですが、やはり他人が干渉できるものではないでしょう。)

将来に向けての別のヴィジョンが描けたなど、ニコル当人の強い意志によるものなら、単純にそれを尊重したいと思います。

もし契約満了を期にニコルをスカウトしたい別の勢力があり、DSPやKARAとの間でニコルが板ばさみにされているとしたら、ニコルがあまりにも可哀想です。

割り切れない気分で10月8日の横浜アリーナを迎えなければなりませんが、KARAのことですから、どんな状況であれプロフェッショナルなステージを見せてくれることは間違いないでしょう。

一昨年の脱退騒動のように、そのうち劇的に事態が好転するかもしれません。

まずはコンサートをしっかりと見届け、感じ取りたいと思います。

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