« KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part2 | トップページ | KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part4 »

2013/10/29

KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part3

■注意:曲目全セットリストのネタバレが含まれています。これからコンサートをご覧になる方は、ご注意ください。

Karasiaosaka08

ニコルのソロ・ステージで上段に準備されたベッドが出て、寝転がった時は横浜初日でもドキっとしましたが、大阪でもやはりドキドキ。でもおそらくニコル自身は意味深く考えず「パフォーマンスのためのアイテム」くらいにしか思っていないんじゃないでしょうか。

もしベッド・パフォーマンスをギュリやハラがやったら
なまめかしすぎるから止めてー!
という悲鳴が出そうですし、スンヨンやジヨンがやったら
ちゃんとパジャマに着替えてから寝なさい!
と子供扱いになりそうで、絶妙な分岐点でニコルだからパフォーマンスとして成立するのだと。

鍛えられた健康美を持つニコルがパフォーマンスするからこそ、セクシーすぎず「ギリギリ・セーフ!」と感じられます。しかしニコル命のファンが見たら「デッドボール!」なのかも。

"We Found The Love"という選曲に関しては横浜の感想で書いたとおり「こういうジャンルのダンスが好きなんだーなー」というもの。ハラやスンヨンが挑戦したようなロック然とした音楽では攻めないタイプですが、ニコルには今後ハードな音楽への挑戦や、しっとりと歌い込むシンガーとしての境地も開拓してほしいという希望もあります。

初日はラストになったハラの"Glamorous Sky"。衣装、バンド、ライティングも含めた総合的なパフォーマンスとして完璧でした。ハラちゃんがファルセット・ボイスで歌うパートも滅多に聴けないので、この選曲でボーカリストとしても一段成長した気がします。センターステージの4本の光の柱に向かって進むシーンの圧倒的な存在感は全メンバーのソロ・ステージの中でもハイライトといえるものです。

ジヨンは初日の『YMCA』に関しては横浜や前の感想で書いたとおり最高としか言えません。その場の空気を一瞬で明るくポジティブにする魔法を持っています。「自分らも盛り上がらんとあかんで!」と大阪弁で観客を煽るジヨン。大阪の観客はノリノリでYMCAの振付もやってジヨンも満足げ。
ふと思ったのは「YOUNG MAN」という単語とジヨンの英語綴り「JI-YOUNG」も語呂が合っていますね。ジヨンの場合は「YOUNG GIRL」になりそうですが。

2日目の『学園天国』は東京ドームの神パフォーマンスが話題となって、生で見損ねた人には待望の1曲となっていたようでこれ以上ないという盛り上がり。ジヨンの衣装もダンサーの学生服も東京ドームのまま。バンドはついてなかったので、演奏の音源はCYNTIAが一緒にやった時のものを使っているのかも。

途中のブレイクでセンターステージに立ったジヨンが会場左右分けての「HEY,HEY,HEY!」声出し対決。舞台向かって右側が勝ったのは、左側のゆったりしたVIPシートエリアの分、右側の人数が多かったからかも。

その後「大阪の夜は熱いですね!」といって「大阪の夜~♪」と竹内力主演『ミナミの帝王』のテーマ『欲望の街』を歌うジヨン。そんなの大阪人でも若いKARAファンはほとんど誰も知らないって!私も後で調べて知りました。「ミナミの帝王」はたまに関西ローカルで日曜の午後にやってるのを見たことがありますが・・・。というか、どこからこんなディープなネタ歌を仕入れてきたんだ!

Takeuchirikiyokubou01

続いてやしきたかじんの『やっぱ好きやねん』をワンフレーズ熱唱。これはウケました。その後めちゃくちゃ恥ずかしそうにして一人で悶絶するジヨンもキュート。地方公演に対するサービス精神のかたまりのジヨンです。今後の地方でどのように展開するのか興味深いです(福井とか難しそう)。神戸公演はぜひ内山田洋とクールファイブの『そして、神戸』で。

Yashikitakajin01

ソロコーナーは大盛況で終了。

書き忘れましたが、ギュリのソロ、1回くらいはJ-POPを離れてミュージカルでお得意の"Maria"をやってほしいとも思います。ギュリのロック・パフォーマンスが堪能できる1曲。ソウル公演であのギュリが観客を煽って「スタンドの皆さんも全員立って!」(韓国語だったのですが皆が立ち始めたのでそう言ったと分かりました)と叫んで立たせたのが意外で、ギュリのカリスマ性が垣間見れる1曲。
『美女はつらいの』大阪公演からまる2年。ギュリの出演回を10回見た身としては、再度あの歌声を聴いてみたいものです。
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2011/10/108-6df2.html

続くバラード・コーナー、初日のハラちゃんが復活した時の歓声にはファンの安堵の涙と賞賛と応援が入り混じってまさに感動の嵐が吹きました。事情を知った今となってはもっと休んでいてほしかったと思いますが、4人のソロ・コーナーを経ての比較的動きの少ないバラードのコーナーだったので復帰するタイミングとしては一番良かったのかもしれません。

横浜ではピエロがパフォーマンスしている間にメンバーが木馬に乗っていたのですが、今回ピエロ・パフォーマンスの位置が変更になって、木馬の横に立った状態で登場し腰掛けるまで間延びした感じになってちょっと改善の余地がありそうです。

曲順の変更に関しては横浜の感想で書いたとおり『ウィンターマジック』の振付が見られないのは残念だと思っていたら、最後に持ってきてフル・パフォーマンスを堪能できて良かったです。

"Runaway"のパフォーマンスはあまりにも妖艶で、一瞬でLadyのKARAに戻っての、ダンサーを加えての男女の愛憎劇はうっとりしてしまいます。歌と歌詞とパフォーマンスが完璧に融合した奇跡の1曲。これも映像として残して何度でも堪能したい作品。

続くピエロ(クラウン)のパフォーマンスは、横浜でアンコールにやった一輪車やハシゴを使ったジャグリングを本編に持ってきて、アンコールの出演はカット。気楽な感じで見ても良い出し物なので、盛り上げたいならピエロが手拍子を要求するなど観客とコンタクトをとる展開をすれば良いかも。ジヨンやハラちゃんあたりがピンボール投げなどで参加すれば劇的に盛り上がると思いますが、衣装換えのブレイクなので仕方ありませんね。

バイバイ ハッピーデイズ』で会場の盛り上がりも最高潮。いよいよトロッコで後方にやってくるメンバー。スタンドからの鑑賞では分からない、アリーナだからこそ体験できる絶頂的な悲鳴のような歓声の渦。スタンド席にもアリーナ席にも手を振りまくるメンバー。「見渡している」のではなく、ひとりでも多くの人とちゃんと目を合わせられるように努力しているのが素晴らしいです。

両日ともすぐ近くのスタンド席最前列に韓国から遠征して来られたと思われる有名なピンクのTシャツのkaraboardの団体がいて、ここぞとばかりバナーを取り出してに声援を送って、メンバーも気がついて応えて手を振る感動的な光景が見られました。大阪公演は他にも多くの韓国からの遠征ファンが駆けつけたようです。

そしていよいよ女神のトロッコが接近。奇跡的にこちら側を向いて手を振る女神。そして初日、2日目と計3回女神と目が合った(0.5秒、0.3秒、0.2秒と、なんと計1秒も!)私の脳内記憶チップは再び焼き尽くされ、再度あの表情に

Harauma03

そして合計1秒の間にアイコンタクトで女神と交わされた妄想的会話とは。

サブステージに移動したメンバーが観客とのコール&レスポンスで叫んだ「タコ!」「ヤキ!」は、今日の名古屋公演ではどうなるのか。

「ミソ!」「カツ!」、「てん!」「むす!」、「テバ!」「サキ!」、「きし!」「めん!」、「ひつ!」「まぶし!」
名古屋は名物が多いぞ。いったいどうなる!

part4 (ラスト)に続く

|

« KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part2 | トップページ | KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part4 »

コメント

今晩は、tangerineさん。
part2,part3と見ていきますと、やはりと言うかpart2の方のが文字に力を感じます。ギュリ姐さんへの思いが文字に力を与えたのでしょう。ギュリ姐さんのソロステージが30分もあったら1時間かけても読み終わらないブログになっているのでは・・・考えただけでも恐ろしゃ。
 ウィンターマジック振付あったのですか!今後の公演でもまだ内容が変ってくるのでしょうか、今度自分が観る時にはどのように変わるか楽しみです。今頃名古屋公演1日目も終わったでしょうが、またサプライズあったのでしょうか?これからウオッチしてみます。
 ところで、ハラちゃんが「献血広報大使」に任命されたとか、なんかタイムリ~な、因果ですね(笑)ハラちゃん、まだ貢献しなくていいですよ、もう少し余裕が出てきてからでいいですよ。
ところで、ハラちゃんの個展やらないかなぁ。
part4へ続く・・・

投稿: b.t | 2013/10/29 22:02

コメント考えてたらあれよあれよという間にpart3に・・・。

私も2日目54列目でした。ステージに向かって左側、
コントロールブースの近くでブースのPCモニターの映像も
判別できる位の席でした。(^_^)

いやぁ~、2日目のギュリは何か弾けてましたね~。(笑)
曲が“KISSして”だった故のパフォーマンスだと解っていても、
カメラに向かってのキス顔のアップはたまりませんでした。(^^ゞ

昨春のKARASIAとは正反対の女神の選曲。
『Rの法則』でセーラームーンポーズを決めて以降、
ギュリの中で何かが覚醒したのかもしれません。(なんのこっちゃ)

3ピースバンドのギタリストはコウイチ先生で間違いないと思います。

投稿: himajinmetal | 2013/10/30 00:38

大阪講演の詳細なレポートありがとうございました。ハラのことがちょっと気がかりですが、2日目は何とか頑張れたとのことで何よりでした。私にとっては、運命の日となりました。そう、今日名古屋に参戦してきます。tangerineさんに、いい報告ができたらなあと楽しみにしています。いざ出陣!ではまた。

投稿: たむまさ | 2013/10/30 04:19

>b.tさん

ギュリのソロ・ステージが30分あったら本が一冊書けてしまいますねー。ソロ・コンサートなどあろうもんなら24回払いで毎月写真集付き100ページ・レポートを届けてしまいそうです!

名古屋公演も事前にギュリがInstagramで、ひつまぶし、コメダ珈琲、チェーリーの写真三連発で、カロリー補給&ソロ・ステージのヒント出しで準備万端でした。

名古屋も1日目は『チェリー』だったから次『KISSして』になって、2会場で2曲交互のパターンが続くのかもしれません。

ハラちゃんの「献血広報大使」。うーん、貧血で倒れたのに、がんばってますね。でも普段からチャリティーやボランティアには熱心なハラちゃんなので自分の体調などかまわずがんばっているんでしょうね。

ハラちゃんの個展、ファンミで描いた前衛的なパンダも加えてほしいですね!

投稿: tangerine | 2013/10/30 06:36

>himajinmetalさん

おー、サブステージを挟んで私の反対側におられたのですね。

おっしゃるとおり、ギュリはRの法則でセーラームーンをやってから、何かふっきれた感じがしますねー。

ギュリのKISS顔は思い出すだけで「ギャー!」と叫んでしまいそうで、まだまだ記憶の箱に封印中です。

やっぱりギター、コウイチ先生なんですね。アコースティック・ギターだけじゃなくてエレキも弾けるんですねー。スンヨンのQueenでは曲構成上、前半ほとんど弾くシーンがなくて物足りなかったのですが、ギュリのステージでは一緒にセンター・ステージまで来て弾きまくっていたのでカッコ良かったです!

投稿: tangerine | 2013/10/30 06:41

>たむまささん

いよいよ名古屋公演観戦なんですね。
初日もめちゃくちゃ盛り上がったようですね。ご当地ネタも方言もおもしろかったようです。

ぜひ盛り上がってきてください!

投稿: tangerine | 2013/10/30 06:42

はじめまして。MCでメンバーがどんな大阪弁を話したかもっと詳しく教えていただけますか。気になります。私も横浜初日参戦しましたよ。

投稿: カイジ | 2013/10/30 09:41

こんにちは。

『ミナミの帝王』だったんですね、ジヨンが歌った観客反応が薄かったあの曲。
そんなん、誰もわからんやろ~(笑)。
私みたいなおっちゃんでも、流石に知らんかったわ~(笑)。

だけどホントに何処の誰からこんなネタ仕入れてくるんでしょうか。
ネタ元が気になる私でした。

投稿: にゃんち | 2013/10/30 11:31

こんちは!

いやもう、tangerineさんにはすべての公演に行ってもらってレポートをお願いしたいくらいです(^^;
福井には行かれるのでしたっけ??まさかの福井!での模様(会場の雰囲気やつくり等)も個人的にはとても興味があるのですが・・・。

ソロコーナーの選曲はやっぱり苦労してるんでしょうねー。メンバーみんながそれぞれのバランスを考えなければならないでしょうし。
その中ですでに4曲も披露したギュリオンニは日本のファンにはどういうのがウケるのか?を模索中?はたまた完全に自分を解放しているのか(^^;
そして意識的にアジア、韓国ファンの認知度の高い曲を選択してるようにも思います。『Kissして』はあえて韓国語でもよかったかな。
個人的にはまだ引き出しからひっぱり出してくる気がしてなりませんがどうなんでしょうかねー。
さらにはもっと韓国語の比率を高くしてもらった方が僕好みであったりもします(^^;

いつもレポートありがとうございます。
神戸の最終日を迎える頃には感傷に浸ってしまって泣いちゃいそう(^^;

投稿: tak | 2013/10/30 15:59

ひとつどうしても気になっていた事があるのですが・・・。
持ち込み拒否や没収されたとありましたが『KARA..ing』についてです。手作りのボード、うちわを持ち込む人も多勢いると思うのですが、このメッセージを掲げる事がそんなに厳しい事なんでしょうかねー??集団でやる事がNG?それともただ、あちら側からのプレッシャーなんでしょうか?

KARAのメンバーそれぞれの反応はどうでしたか?kamilia schoolの時のサプライズのように大々的に行う事ができたのでしょうか?

投稿: | 2013/10/30 17:12

すいません、ネームまた忘れました(^^;

投稿: tak | 2013/10/30 17:13

>カイジさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

大阪弁のMCはpart4に追加して書きました。

ギュリの「めちゃ好きやねん!」ジヨンの「ほんまおおきに!」など可愛さ爆発でした!

投稿: tangerine | 2013/10/31 07:51

>にゃんちさん

シーンとして誰も反応してなかったですよねー。私も帰宅して検索したり、他の方のブログを読んで初めて理解した次第です。ディープすぎるやろ!というかジヨンが「ミナミの帝王」を見たことあるとは想像できないですね。

他だと「大阪で生まれた女」とか「雨の御堂筋」とか「大阪ラプソディー」とかも歌ってほしかったです!

投稿: tangerine | 2013/10/31 07:54

>takさん

twitterによるとギュリ・ソロは名古屋でも大阪と同じ初日が「チェリー」2日目が「KISSして」の構成だったとのことで、2会場で2曲というパターンですね。ということは福井ではまた新曲を持ってくるのでしょうか。

次は神戸2デイズまで行けないので、気がかりで仕方ないです!

『KARA..ing』の印刷カード持込みの制限に関しては、メッセージの内容云々ではなく、「許可されていない印刷物の配布」を禁止しているからだと思います。(例えば、どのコンサート会場でも他のアーティストのコンサートのチラシを許可なく持ち込んで配ることを禁止しているのと同じようなもの)

私設のファン団体が同じようなことを独自にどんどんやってしまうとステージの進行に影響しますし、今回は節度ある企画をした韓国KAMILIAの、いわばゲリラ的に行ったイベントで、特例中の特例と感じます。

日本ではその辺は厳しいですが、韓国では割とOKなようですね。

サプライズの反応はpart4に書いたとおり、ジヨンがボロ泣きでした!

投稿: tangerine | 2013/10/31 08:05

まいど!

よっしーです!

先ほどPART2に長文コメントを書いたとこなので一言だけ!

神戸公演では前川清さんの『神戸』を熱望します!

『そして、神戸』ではなく『神戸』です(笑)

失礼しました!

投稿: よっしぃー | 2013/11/01 00:31

>よっしぃーさん

前川清さんの「神戸」。YouTubeでチェックしましたが、初めて聴きました。名曲ですねー。
しかしジヨンがやったら渋すぎます。(^^;)

投稿: tangerine | 2013/11/02 02:58

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part3:

« KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part2 | トップページ | KARASIA 大阪城ホール 2013年10月23日24日 part4 »