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2014年4月

2014/04/26

少年ナイフ タワーレコード難波店 2014年4月18日

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4月18日に少年ナイフのタワーレコード難波店インストアライブを鑑賞。新作『嵐のオーバードライブ』のプロモーションのインストア・イベント。

80年代のインディーズ時代によく西成にあったライブハウスEGGPLANT等に見に行きました。
91年10月20日にローザ・ルクセンブルグの故どんとがゲストで出てドラムを叩いたりしたバナナホールでのライブなど想い出深いライブもありました。その後メジャー・デビューしての世界的活躍はご存知のとおり。

最近見たのは06年のサマソニ。もう新メンバーになって久しいですが、直子さんは80年代当時のまま全く変わってなくて素敵です。

何とインストアライブなのにアンコールも入れて8曲もプレイ。新作『嵐のオーバードライブ』は70年代ハードロック色満開で最高でした。
"Bad Luck Song"はまるでThin Lizzy。というシン・リジィかすぎる。フィリ・ライノットの魂がなおこさんに乗り移ったかのよう。

Black Crowもブラック・サバス風のヘヴィ・チューンですが、MCによると歌詞は「朝、カラスがうるさい」というだけのものだそうです。

そういえば80年代中ごろのライブで少年ナイフ初のヘヴィ・メタル曲と紹介した『アントニオバカ貝』を披露したのを思い出します。これもサバス風でした。

この後、また英国とヨーロッパを回る大規模なツアーを行うようで、Perfumeや最近のBabymetalより遥か以前に世界的にブレイクした女性トリオなんだなと再認識。

関西の産んだロックの至宝、少年ナイフ。今後も活躍を期待したいです。

Shonen Knife
Naoko / なおこ Vocal, Guitar, etc.
Ritsuko / りつこ Bass, Vocal
Emi / えみ Drum, Vocal

Tower Records Namba, Osaka 18, April, 2014
Setlist
01. Bad Luck Song
02. Black Crow
03. Ramen Rock
04. Green Tea
05. Like a Cat
06. Top of the World
07. ロケットにのって
encore
08. Ghost Train

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Jeff Beck 大阪公演 2014年4月16日 フェスティバルホール

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4月16日にフェスティバルホールでジェフ・ベックのライブを見ました。鑑賞通産11回目

新しいフェスティバルホールは初めてで、改装前最後に行ったのが2008年2月22日のバート・バカラック。奇しくも今回のジェフ・ベックと同日にNHK大阪ホールでバート・バカラックがあり見事バッティングです。

来日記念シングル"Yosogai"も全く衰えない凶暴なギター・サウンドだったので期待大でした。

もう過去に何回もライブ・レポートしているとおり、現存するギタリストの頂点が奏でる究極の音楽体験。新しいフェスティバルホールの音響の素晴らしさも手伝ってギターの音が過去最高に生々しく美しかったです。

びっしりと埋まった観客も、1音も漏らさずに聴き遂げてやろうという集中力で耳を傾けていました。

新曲をガンガン入れてくるのもベックらしさ。絶対に懐メロ大会になりません。

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ロンダ・スミス & ジョナサン・ジョセフのリズム隊の重圧なサウンドも豪快。ロンダ・スミスのベース、久々に野太い本物のロックのベースの音を聴いた気がしました。

サイド・ギターのニコラス・メイヤーはサンプリングされたギター・エフェクトでストリングスなどオーケストレーションも醸し出し厚みを加えていました。

前回ジェフ・ベックをフェスティバルホールで見たのは1999年5月30日のWho Else!ツアー。当時10年ぶりの来日で興奮状態でした。新しいフェスティバルホールもジェフのギターを最高な状態で響かせる素晴らしい会場でした。

前回との重複9曲。美しいインストカバーでは"Over The Rainbow"の代わりに"Danny Boy"をプレイ。これも泣けるほど美しいです。

今回は写真OKだった(最近の来日ミュージシャンはこの傾向多いです)ので4列目だったこともあり数枚撮影。

恐らくは世界中で日本が一番愛しているギタリスト。これからも来日公演し続けてほしいです。

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Lineup
Jeff Beck / Guitar
Rhonda Smith / Bass, Vocal
Jonathan Joseph / Drums
Nicholas Meier / Guitar

01. Loaded
02. Nine
03. Little Wing
04. You Know You Know
05. Hammerhead
06. Angel (Footsteps)
07. Stratus (Billy Cobham cover)
08. Yemin
09. Where Were You
10. Egyptian
11. Goodbye Pork Pie Hat
12. Brush with the Blues
13. You Never Know
14. Danny Boy
15. Why Give It Away
16. Led Boots
17. Choral
18. Big Block
19. A Day in the Life
encore:
20. Rollin' and Tumblin
21. Cause We've Ended as Lovers

過去のジェフ・ベックのコンサート・レポート

2005年7月8日 大阪厚生年金会館大ホール
2009年2月18日、19日大阪厚生年金会館
2009年2月21日 さいたまスーパー・アリーナ(with Eric Clapton)
2010年4月7日 グランキューブ大阪、4月8日 尼崎アルカイックホール

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2014/04/03

KARA 2nd JAPAN TOUR 2013 KARASIA DVD & Blu-ray

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(読者の皆様、大幅な遅延をお詫び申し上げます。)

KARA 2nd JAPAN TOUR 2013 KARASIA【初回限定盤】ブルーレイを購入しました。

WOWOWで1月12日放送されたヴァージョン(収録時間1時間58分40秒)との違いは概ね下記の通りです。

・収録時間2時間41分11秒

・客電が付いてのダブルアンコール時の拍手の部分を約3分カットしたのみの完全収録

・WOWOWでカットされた『RUNAWAY』『バイバイ ハッピーデイズ!』『ガールズ パワー』、KARA KIDSとクラウンのパフォーマンス、衣装換え時のCGおよびMC部分を収録

・WOWOWヴァージョンのほうは会場が暗転してオープニングビデオの"DSP media"のロゴが出るまでの様子を約24秒長く収録


例によってWOWOW版とブルーレイを2モニターでシンクロ再生。基本的にアングルは別編集だけどなぜか「ジェットコ~Mr.~スウィートデイズ~SOS」はWOWOWと全く同じで数カット別編集が入るだけ。「今あり」は完全別編集で「STEP」でまたWOWOW版に戻るという謎の編集です。

WOWOWヴァージョンは本編が3曲カットされている以外は間延びした部分が巧みに編集された「作品」として見易く完成度の高いものでした。

衣装換えタイムにかかる映像も前回のツアーはKARAをフューチャーした見ごたえのあるものでしたが、今回はCGを使用していて面白みのあるものではありませんでしたし、クラウンのパフォーマンスもKARAとは完全に切り離されたものだったので初見の人にとってもカットされていても影響は少ないものでした。

DVD・ブルーレイヴァージョンは間延びした部分も含めて完全収録というコンサートのドキュメント映像の理想となるもので、ライブ・ビューイングをそのまま再現した感じで、記録としては完璧なものと感じます。

コンサートの内容に関する感想は当日のブログに詳細に渡って書いているので改めて書き記すことは、「アップで見られることによる再発見」のみです。

「ニコル・ソロのベッド・パフォーマンスをアップで初めて見て、シーツをギュッと掴む仕草など 「あかんやろ!これ!」(;´Д`) 的な悩殺度です。」

とか

「ハラちゃん、左右のストッキング長さが違っているよ。着替え慌ててたのかなー(棒読み)」

とか冗談めいたことも書いてみたのですが、その後のグループの状況を知ってからだと気分は重たくて重たくて・・・。

最後のMCも辛くてまともに見られません。ギュリの会場を絶対0度に凍りつかせた「最高べ」も、今を思えばどれだけメンバーとファンに気をつかっていたことかと思うと泣けてしまいます。

しかし、初見の人が見れば、ここまで完璧なコンサート・パフォーマンスもないと感じられるであろう、グループ最高の瞬間を捉えた作品であることは間違いありません。

残念で仕方ないのはKARAの母国の韓国公演が実現せず、ほとんどの韓国KAMILIAが見ることができなかったこと。特に本ツアー最高のパフォーマンスであった"2 Night"を1度も本国では生パフォーマンスできなかったことではないでしょうか。そしてそのチャンスは今となっては実現の難しいことになりました。これは本当に無念です。映像に残せたのがせめてもの救いです。

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メイキング・フィルムに関しては、ファースト・ツアー時のものは全ツアー行程に同行し、「初のツアーをこなしていく過程で成長していくKARA」を捉えたリアルなドキュメンタリーとして最高の完成度を持っていました。

今回のメイキングは神戸公演2日間のみと、ちょっと物足りなさを感じます。

何よりも三流のバラエティー番組のような過剰に演出された「派手な効果音」と「カラーで大きなサイズの字幕」が安っぽくて、目障り&耳障りでイライラしてしまいます。ガマンして2回見ましたが、もう見たくないと思う程の稚拙な演出が、折角のドキュメンタリーを台無しにしていると感じます。東京ドームやKARA CLIPS IIIでも同様の演出がなされていましたが、今回のような緊張感のあるドキュメントでは逆効果でした。

ドキュメント内容そのものから直感的に感じ取られたのが、メンバーにもカメラにもひたすら気を使いリーダーの使命を全うするギュリ、ナーバスで無口なのかインタビューの少ないスンヨン、感情が入るも絶妙なバランスのハラ、ナーバスを通り越してハイテンションなニコルとジヨンでした。

ギュリはいつもより饒舌でカメラ前でのサービスも多く、何とか場の空気を安定させようとしているようで、ある意味一番必死にもがいているように見受けられました。

スンヨンは冒頭のインタビューには登場せず、27分が経過したころに始めてインタビューが流れますが、当たり障りのないトークに終始しているようで、カメラも遠慮気味になるほど神経質になっているなーと思ってしまいました。

ハラはマイペースで我が道を行くも、それが自然に全メンバーの緊張を和らげて良いムードにリードしているように感じます。

ニコルとジヨンもこれが最後のコンサートをわかっているも、明るく全力を尽くす決意をしているのが覗えます。

アンコール後も延々と続く拍手の舞台裏は貴重でしたし、そういった涙でぐしゃぐしゃなシーンでも「メイク大丈夫ですか?」と確認する女神の女神らしさにも脱帽しました。

ジヨン、ニコルのコメントで終わってしまうエンディングは大きなツアーを最後までやり遂げた達成感と喪失感が入り混じって、心が痛いです。

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これまでのようにマニアックな視点でのレビューを目指そうとするも、今回に限っては、あの最終日の家を出発するまでの胃の痛さと、ずるずると物事を先に延ばして現実を遠ざけようとする感覚が蘇ってしまい、筆が全く進みませんでした。

今回に限っては、後ろを振り返ることなく、新しい何かを始めた5人を見届けてから、ゆっくりとこのライブ・ビデオを見直したいと思いました。

本音を言えば今回の結末にいろいろな面で怒っている部分もあり、文章にぶちまけてしまいたいこともありましたが、何度も考え、書き直し、やはりポジティブに彼女達の偉業を称えたいと思います。

ニコルがアメリカで充実した生活を行っており、ジヨンが元気な姿をInstagramで見せてくれ、スンヨンが今年中のKARAのカムバックを宣言してくれたことは素晴らしいことであり、KARAが再スタートしたときに、改めて心から幸せな気分でこのコンサート・ビデオを見直したいと思います。

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最後に常連の読者の皆様に私情でレビューが大幅に遅れてしまったことへのお詫びを。大変申し訳ありませんでした。

あと、これから一時停止画面を見せられて「ほら!これ!女神と私、目が合ってるでしょ!!」「俺だけのためのファンサ!!」と、うんざりするほどビデオを見せられる友人達にもお詫びを。

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01. LUPIN
02. ジャンピン
03. Pandora
04. Damaged Lady
05. 2NIGHT
06. Miss U
07. Pretty Girl
08. We Will Rock You by スンヨン
09. KISSして by ギュリ
10. We Found Love by ニコル
11. GLAMOROUS SKY by ハラ
12. YOUNG MAN(Y.M.C.A.) by ジヨン
13. HANABI
14. RUNAWAY
15. ウィンターマジック
16. フレンチキス
17. バイバイ ハッピーデイズ!
18. ガールズ パワー
19. マイボーイ
20. サンキュー サマーラブ
21. GO GOサマー!
22. ジェットコースターラブ
encore
23. ミスター
24. スウィートデイズ
25. SOS
26. 今、贈りたい「ありがとう」
27. STEP

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