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2014/07/11

Rick Wakeman 大阪公演 サンケイホールブリーゼ 2014年6月30日

Rickwakemansankei01

6月30日にサンケイホール・ブリーゼでリック・ウェイクマンのソロ・コンサートを見ました。リックを生で見るのは2003年9月12日のイエス大阪厚生年金会館以来。ABWHや8人イエスを含めて計5回も見てるけどソロは初めて。

この夏に予定の英国ツアーみたいに『地底探検』再現ライブにしてほしかったけどピアノ・ソロとのことで間が持つかな~と心配でしたが素晴らしいライブでした。

本当にスタンウェイのグランドピアノが1台置かれているだけで、楽譜も無し。開演時間になり暗転とともに弦楽カノンのSEテープが流されて、そのまま正装にコンバースのスニーカーといういでたちでリック登場。SEに合わせてピアノを伴奏するというユルい始まり。

プログレ・ファンなら誰もが1回聴けばわかるリック独特のアルペジオで「ああ本物なんだなー」と感動がこみ上げてきます。

15分の休憩を挟んでの2部構成で、『ヘンリー8世と6人の妻』『地底探検』『アーアー王と円卓の騎士たち』など初期ソロ名作、キャット・スティーヴンスの『雨にぬれた朝』、デヴィッド・ボウイの『ライフ・オン・マース』等の有名なセッション参加作、ABWHの名曲『ミーティング』、イエスの『同志』『不思議なお話を』、ビートルズのカバー『ヘルプ!』『エリナー・リグブー』と盛り沢山なセットリストでした。

演奏もさることながら間のトークが最高でジェネシスのフィル・コリンズのように日本語のカンペを読みながら『サッカー、ワールドカップ、イングランド、ヘタクソ、マイ・ジャパニーズ、ヘタクソ」とか「ヘンリー8世と私は共通点があってどちらも6人奥さんが」と言ったりして観客爆笑でほのぼのとした空間ができ、キース・ジャレットみたいに演奏中に咳をしてしまっても怒られない気楽な雰囲気がよかったです。

演奏の間に水を飲むときにプラスチックのカップが床に落ちてしまい、そのままサッカーのように舞台袖に蹴っ飛ばしてガッツポーズして歓声が上がったり。

キャット・スティーヴンスやボウイとのセッションのエピソードも貴重。ジョン・アンダーソンとの共作のABWH"The Meeting"にいかに想い入れがあるかも良い話でした。

イエスの曲も個人的に大好きな『不思議なお話を』を聴けたことに本当に感動。

初期三部作のソロ演奏は力強さに満ち溢れた圧巻の演奏で、バックにオーケストレーションが聴こえてきそうなほど。バンバンと鍵盤を叩くように弾く指の力強さが伝わってきました。

『ヘルプ!』を哀しい旋律で、『エリナー・リグビー』を楽しい旋律で弾いてみますというMCでのビートルズ・カバーもやっぱりリックならではの解釈がファンには嬉しい演奏。

もうイエスに復帰することはないと断言しているリックですが、音楽性の素晴らしさは衰え知らずでした。次はジョン・アンダーソンと一緒に来日を期待したいです。

Rick Wakeman
Sankei Hall Breeze
2014 June 30

Setlist
Set 1
01. Pachelbel's Canon In D
02. Catherine Of Aragon / Catherine Howard
03. Morning Has Broken (Cat Stevens Cover)
04. Journey To The Centre Of The Earth
05. The Meeting (Anderson Bruford Wakeman Howe)
06. Merlin The Magician
Set 2
07. The Jig
08. Life On Mars? (David Bowie Cover)
09. The Dance Of A Thousand Lights
10. King Arthur Suite
11. And You & I / Wonderous Stories (Yes)
12. Help! / Eleanor Rigby (The Beatles Cover)
encore
13. Gone But Not Forgotten

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コメント

こんにちわ、リックウエイクマン行かれたのですね、私もエイジアに行った時チラシを見て迷ったのですが。ブログを見てピアノのみということで行かなかったことに後悔
しています。リラックスした雰囲気のピアノコンサート(ハミルとは逆ですね)いい感じですね。フェスかオリックス劇場ならさらによかったのではないでしょうかね?(これは勝手な思い込みですが)今秋のイエスは行かれますか?リックはいないですが。(残念)

投稿: kevin kazuki | 2014/07/13 09:54

tangerineさんこんにちは。
『リック・ウェイクマン』ソロ・コンサート
また素敵な思い出がひとつ追加されましたね。(^-^)
ソロでピアノだけ、コンパクトにまとめて自分のやりたい事だけ演って終り。(良い意味で自信があるのでしょう。)
「メロトロン」「ミニモーク」は彼が演奏している事で知りました。
MCが面白かったとの事ですが、もともとガチガチの芸術家では無い様ですね。(英)BBCの視聴者からクレームが寄せられた商品をチェックする「Watchdog」という番組で御意見番をして大人気だったそうで....(笑)
「キャット・スティーブンス」や「ボウイ」とのセッション時のエピソードは、私も聞いてみたかったです。(ライブに行った人だけの特典ですね。p(^_^)q )
「ジョン・アンダーソン」との、ブロジェクト「360」時に発売されたアルバム「The Living Tree」はどう思われましたか?
最初はコンサート会場だけで販売され、後に市販されたという曰く付きのアルバムですが、当時は結構「賛否両論」だったと記憶しています。
今度2人で来日する事があったらコンサートに行こうかなぁ~ 。

いつも忘れていた楽しい事を思い出させてくれる話題をありがとうございます。p(^_^)q

投稿: トムヤムクン | 2014/07/13 18:56

>kevin kazukiさん

終始リラックスしたムードで本当に良いコンサートでした。しかしやはりピアノソロでは物足りないと躊躇したファンが多かったのか、ブリーゼのような中規模ホールでも2階は閉鎖されていました。75年のソロ初来日のようにバンドとオーケストラ付きだったらフェスでできたんでしょうけどねー。

イエスは勿論行く予定です。次で13回目です!

投稿: tangerine | 2014/07/15 19:39

>トムヤムクンさん

やはりイエスサウンドの要はリックのムーグやメロトロンだったので、演奏してほしかったのが本音ですねー。

しかし和やかな雰囲気のライブが見たかったので調度良い感じでした。

リックとジョンのデュオ・アルバム、当時のジョイント・ライブの音源を複数持っていてそれで満足してしまい買いそびれてしまっているようです。(持ってるかと思ったら同時期に出たジョンのソロでした)

ジョンはソロ来日コンサートも見てるので、ぜひジョイント・ライブで来てほしいですねー。

投稿: tangerine | 2014/07/15 19:42

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