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2014年11月

2014/11/29

KARASIA 横浜アリーナ 2014年11月19日 ライブビューイング

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KARAの3rdツアー最終日11月19日横浜アリーナのライブ・ビューイングを梅田ブルク7で見ました。

前回に書いたとおり、今回のツアーは家庭の諸事情で遠征できず、大阪公演は日程が合わず2日目に無理して当日券狙いで会場に行くも、当日券は既に完売し生で見ることができませんでした。

本当に無理をすれば1回くらいは見ることができたのかもしれませんが、今年に入っての私事の精神的に辛い現状を乗り越えるための「願掛け」みたいなものも心の片隅にあったりしました。

さらには世界中のKARAファンのなかでほんの僅かな日本のファンだけがKARAのコンサートを見ることができる状況において、一昨年のソウル公演から1stツアー、東京ドーム、2ndツアーと計18回もKARASIAを幸運にも観られたことへの感謝もあって、今回はライブ・ビューイングに留めました。

既に膨大な感想がツイートやブログに書かれており、ライブ・ビューイングを観ただけの私としてはディテールをレポートするまでもないので、雑感に留めたいと思います。

4人になっての初めての新生KARAのコンサート・ツアー、5人のラインナップでのKARASIAと比較しても何ら遜色なく、アーティストとしてはさらに成長しパワーアップしたともいえる内容で、4人で一丸となって新生KARAの新たなる第一歩を大成功に収めた内容だったと感じます。
5人用に書かれた曲や振り付けを4人用にアレンジし直してのパフォーマンスには1からの努力と膨大なエネルギーが必要だったと思いますが、違和感なく新フォーメーションでの再構築に成功しており、さすがとしか言いようがありません。

1年以上前の"Fantastic Girl"から今更ながら多く取り上げたセットリストは微妙な感もありますが、ライブ・レパートリーを増やし新曲に挑戦していく意味ではマニアにとっては嬉しかったともいえるでしょう。でもラスト近くの涙のトークの後の「POP STAR」などはちょっと冷めてしまいました。

ヨンジの貢献ぶりは正規デビューやフル・コンサートの経験が皆無とはとても思えないほどで、想像もできないほどのプレッシャーの中、堂々たるKARAのステージ・デビューを飾ったといえるでしょう。ヨンジはまだ新メンバーとしてどことなく先輩に遠慮がちな部分も垣間見られているようですが、今回の10回のステージで劇的な成長をとげ、日本のKAMILIAから圧倒的な支持を得ての自信で、KARAのメンバーとしてさらに打ち解けての更なる結束を深めた今後のステージが早くも楽しみなところです。

何よりも松田聖子の「天使のウィンク」にヤラれてしまった中年ファンは多いと思います。オリジナルの味わいを絶妙に踏襲しててリアルタイム世代としてはひたすら感動でした。ただのカバーじゃなく松田聖子の何たるかをちゃんとわかってるようで嬉しかったです。

他メンバーのソロも多くのメッセージを込めていて、去った2人のメンバーに対する想いなども見受けられるという分析をされておられるブログやツイートを沢山拝見し感動しました。特にハラちゃんのソロにおけるアカペラから始まる歌唱力には感動で身震いしてしまいそうな技量と歌心を感じてしまいびっくりです。

スンヨンはもう妖艶といえるほどの女性らしさで、KARA随一の「セクシー担当」になってしまい、もう「最強の童顔」だった頃は遠い過去のよう。
KARAがたどたどしい日本語で日本デビューした頃から遥か遠いところまで来てしまったことを実感してしまいます。

BABY KARAの飛び入りも、既に今の貫禄あるアーティストとなったKARAでは、いささか初々しさに欠ける"Honey"をフレッシュに歌って華を添えられたと思いますし、なぜか今回セトリから外されていた"Jumping"のパフォーマンスはまだ未熟感がありますが嬉しいサプライズだったと思います。"Honey"を本来のかたちで日本のKARASIAで観られたのは貴重でした。

トーク部分も今回は地方公演から長めで充実してたとのことで、いつものグダグダ・トークや脱力ギャグなど含め本来のKARASIAの魅力をさらに引き出していたとのことで日本語での表現力の豊富なKARAでこそなせる技で、みんなそれを楽しみにしているのだと改めて認識。

ライブビューイングで観たトークはツアー・ラストということでギュリが前回ツアーの終了後からの空虚さを心に空いた穴と表現して、もらい泣き。ギュリがリーダーとしてどれだけ苦しんだかと思うと、新生KARAとして再出発できたことを本当に祝福し称えてあげたいと思います。

しかし涙のトークのあとのハラちゃんからせかされてのスンヨンの気をとりなおしての「ギャー!」というカラスのモノマネがホラーで怖すぎでしたし、ギュリの「KARASIAだからカラス」というダジャレで頭が真っ白になり、その後帰宅までの記憶が無く、呆然と「カラシアだからカラス・・・カラシアだからカラス・・・」と呟きながら夜道を歩いていたのでした。昨年の神戸の「さいこうべ・・・もりあがっていこうべ・・・」に続き女神最強伝説は健在でした。

ということで、「いつもどおりの安心安定のKARASIA」は健在でなおパワーアップしつつあることが確認でき、次のツアーが待ち遠しくなったライブ・ビューイングでした。


個人的に感じるコンサート・ツアーでの課題

・横浜アリーナ平日の18時半スタートというのは、少なくとも9,000円のチケット代を払える社会人層としては非現実的な開演時間かと思います。当日券まで完売で私が観られなかった大阪は土曜日の17時スタートということで普通の会社員層も参加しやすく、遠征組も日帰りできる余裕があったと思います。動員を伸ばすのは最低限そこをクリアするべきかと。

・やはり9,000円というチケット代はコアなKARAファンを対象としており、10代学生層などには厳しいと感じます。アリーナでの空席数をみてもライト層も含めて新たにファンを増やす心算があるならリーズナブルな料金体系を再考する余地はあるかと思います。動員の増加はさらにグッズの売り上げ向上にも繋がりますので。チケット代よりもむしろグッズの販売のほうが膨大な利益をもたらす現実を見据えるべきかと。全てのファンがお金に糸目をつけずKARAのコンサートを生で観ることに飢えていたK-POPバブルの時代ではないことを認識する必要があるかと思います。

・KARAに限ったことではありませんが良席のチケットがオークションに大量に出品される現状や、良席目当てに複数のIDで必要以上の枚数のチケットを購入して「友達が行けなくなったので」「空席をつくりたくないので」と転売する人も多く、このへんのことを考えると転売が難しいスマホや携帯での電子チケット化を早期に実施してほしいと思います。

・1stのサインボールのように今回はサイン・チェキ付きのキャンディーを客席に投げ配るパフォーマンスがあったようで、「遠方から見ているファンには不公平感しかない」との意見も見受けられます。おおむね日本のファンは幸運にゲットできた人を広い心で祝福してあげられる余裕があるかと思いますが、客席で一部が暴走して奪い合いで怪我などの事故が起こる可能性は低くないと感じます。ホール・コンサートでは客席通路をメンバーが歩く時にタッチしようと一部が暴走してメンバーや他の観客が危険だったとの話もあり、このへんは安全策を高めてほしいです。

・事務所としてDSPはRainbowとA-JAXを軌道に乗せるべく努力するべき。BABY KARAなどのKARA Projectオーディションはそれがうまくいってる前提でないと遅かれ早かれ同じ道を行ってしまうのではないでしょうか。ドラマやミュージカルなどのソロ活動で多忙なのもあるでしょうが、ガールズ・グループとしてRainbowを活動停止状態にしておくのはこれ以上無い宝の持ち腐れです。Rainbowの才能と可能性はパフォーマンスを見ても明らかなので、10曲程度のファンミではなく、きちんとした2時間フルの単独コンサートをライト層でも見易い上限7,000円程度のチケット代で実施するべきと思います。本当は2年前の状態でやっておくのが理想でしたが、今からでも巻き返しは不可能ではないと思います。ただし少なからずの他のK-POPグループがやっているような、スケジュール管理も行き届いていない状態で、準備不足でステージ演出も予算のかかっていない手抜きとも捉えられかねないコンサートを9,000円前後の価格で1日2回やるというような「あからさまな集金営業」をしたら全て終わりになると思うのでご注意を。


1月2日にはWOWOWで横浜ラストの模様が放送されるとのことで、年明けが待ち遠しいです。
ジヨンが日本で女優やモデルとして充実した活動を行い、ニコルも満を辞してのソロ・デビューを実現させた今、KARAも含めてさらに今後の展開が本当に楽しみです。

setlist
01. マンマミーア!
02. Pandora
03. Lupin
04. ハッピー ハッピー ラブ
05. レスキューミー
06. So Good
07. 天使のウィンク (松田聖子) / ヨンジ
08. Love The Way You Lie (Rihanna)
   Dirrty (Christina Aguilera) / スンヨン
09. みんな空の下 (絢香) / ハラ
10. Hush Hush; Hush Hush (The Pussycat Dolls) / ギュリ
11. Pretty Girl
12. ジェットコースターラブ
13. ガールズ パワー
14. Rock U
15. Honey / BABY KARA
16. ジャンピン / BABY KARA
17. Good-bye days (YUI) / ギュリ&スンヨン
18. Crazy In Love (Beyonce) / ハラ&ヨンジ
19. 一番にわたしを抱きしめて
20. フレンチキス
21. プロミス
22. POP STAR
23. ミスター
encore
24. GO GO サマー!
25. SOS
26. STEP

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2014/11/16

KARA 大阪市中央体育館 2014年11月15日

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KARAの大阪公演、今回は家庭の諸事情で難しい状況でしたが、2日目当日ダメモトでなんとか会場に行ってみるも当日券は無く無念でした。元々今回は行けないスケジュールだったので仕方ないです。中央体育館ソールドアウトは凄いです。

メンバーチェンジ後の初ツアー、ヨンジの仕上がりも上々でパフォーマンスも最高の内容とのことで今後も期待できそうです。

 
2011年に知り合った福岡のKAMILIAさんで1stツアーの頃から(正確にはKARAが契約問題から復活した最初の日本での出演イベントの2011年7月13日Music Bank In Tokyo Domeから)KARAを一緒に見ているふくりんたーさんが3rdツアー初日・2日目の福岡公演の素晴らしいレポートを書いておられますのでリンクを貼っておきます。


(ネタバレ注意)KARASIA 3rd 初日

(ネタバレ注意)KARASIA3rd福岡2日目

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