映画

2009/06/28

2009年上半期に見た映画

今年上半期に映画館で見たのは、下記の17本

地球が静止する日
その男ヴァン・ダム
バンク・ジョブ
007/慰めの報酬 (3回)
エクザイル/絆
ラースと、その彼女
ヤッターマン
ウォッチメン
ザ・バンク 堕ちた巨像
バーン・アフター・リーディング
デュプリシティ
スタートレック
ターミネーター4
天使と悪魔
トランスフォーマー / リベンジ
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
それでも恋するバルセロナ


なんか精神的に余裕がなくて、軽めの映画しか見る気がせず、本数も激減しました。『グラントリノ』も『スラムドッグ・ミリオネア』も『ブッシュ』も『レスラー』も見なかった。『レイチェルの結婚』はどうしても見たかったけど、スケジュールが合わず・・・。

個人的なベスト5は『スタートレック』『バーン・アフター・リーディング』『ラースと、その彼女』『その男ヴァン・ダム』『それでも恋するバルセロナ』。

007は別格でチャートには含めず。3回劇場で見て、今月ブルーレイ・ディスクがDVDより先に出たので、プレーヤーを持っていないのに購入し、SONYの1番安いプレーヤーBDP-S350も購入してしまい、画質に満足がいかず、テレビもアクオスの液晶32型廉価版を買ってしまい・・・お金もないのにドツボにはまる。
オープニングのカーチェイスは歴代シリーズのカーチェイスがコメディにしか見えなくなるほど、ガチで迫力満点。あとは悪の組織が野外オペラ鑑賞中に無線で会議しているところをボンドがある手を使って携帯電話で撮影するシーンが大好き。

個人的には007と同じく『ザ・バンク~』のような世界を又にかける陰謀ものが好きで、こちらも美術館の銃撃戦がリアルで凄すぎた。

ターミネーター4は金属剥き出しの旧型ターミネーターの鈍い動きがリアルで怖かったけど、それだけだった・・・。

エヴァンゲリオンは前作をいきなり映画館で見るまで、全く見たことなかったが、今回のは映像トリップすほどの麻薬的な画像の連続で、もうこれを見ると前作を見る気がしなくなってしまうほど。夜の2:40からのレイトショーなのに結構人が入っていて、お祭り状態だった。

本日見たウディ・アレンが初めてラテン系の情熱溢れるラブ・コメディに挑戦した『それでも恋するバルセロナ』も素晴らしかった。レベッカ・ホールとペネロペ・クルスが良い!スカーレット・ヨハンソンの影がちょっと薄くなるほどの個性だった。やはり恋愛中毒を撮らせたらウディの右に出るものはいないなー。バルセロナの景色も美しく、8年前に行ったきりなので、再び行ってしまいたくなった・・・。

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2009/05/30

STAR TREK 映画スター・トレック

Startrek01Startrek02映画『スター・トレック』初日のレイトショーを見てきました。休みだったので、トレッキーの同僚を仕事上がりを見計らって電話で誘って一緒に観賞。やはりこういう映画はファン同士で盛り上がって見ないと(同僚は若いので『ネクスト・ジェネレーション』以降のファンなのだが)。

『バッドマン・ビギンズ』や『007 カジノ・ロワイヤル』のような最近よくあるビギニングもので、『カジノ~』が「今までのシリーズはなかったことにする」という無謀ぶりで成功したように、マニアが見るとツッコミどころ満載の旧シリーズとの整合性のなさは多々あるものの、ちゃんと複線で証明されていたりもしました。

しかし、オリジナル・シリーズのカーク船長、スポック、ウフーラ、ドクター・マッコイ、スールー(ミスター加藤)、チェコフ、スコットが、どのように出会い、エンタープライズのクルーとなったかというオリジナル・ストーリーはファンにはたまらないものでした。なんとなれば、ひとりひとりのトレッキーが同題材でオリジナル・ストーリーを作れるだろうけど、それを超大予算で実現する力量があるかどうかが課題。J.J.エイブラムズは脚本畑から製作・監督業になっただけあって、長年のマニアのツボを押さえることを心得ていました。

ウフーラのキャラがハジけずぎているのがちょっと・・・と思ったくらいで、他のキャストは実にオリジナル・キャストを踏襲した演技で、オリジナル・シリーズを見ながら幼少期を過ごした私は顔面がゆるみっぱなし。スポック役のザッカリー・クイントは、カーク役のクリス・パインを完全に喰ってしまうほどの演技だったし、実質の主演だったといえるでしょう。あと大好きな『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺達スーパー・ポリスメン』のサイモン・ペッグが演じるスコットもぶっ飛んでいて素晴らしかった。スポックのお母さん役がウィノナ・ライダーだったので、超ビックリ。ウィノナも、もうそんな歳なのか。

とどめは、タイムスリップしてきた設定で現在78歳のレナード・ニモイ演じるオリジナルのスポックの登場。顔がシワシワになった本物のスポックを見て、うぉー本物が出た!と盛り上がるだけ盛り上がってしまう。

最後の最後にオリジナル・テーマ曲が流れて、思わず涙腺が緩んでしまいました。幼少の頃から生活の一部のように違和感なく受け入れてきた『宇宙大作戦』が40年以上たった今も新作として映画化されることを思えば、スター・トレックこそアメリカの生んだ最大の文化だったのだなと、ひしひし実感しました。

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2009/02/02

1月に見た映画

■地球が静止する日
クソ映画。リメイクの意味皆無。

■その男ヴァン・ダム
B級アクション・スターの最高峰ジャン・クロード・ヴァン・ダムが、年老いた落ち目のアクション・スター、ジャン・クロード・ヴァン・ダム本人を演じる怪作。親権を争う離婚裁判で窮地に立たされ、折角決まった新作の役もスティーヴン・セガールに持っていかれたたヴァン・ダムは、息抜きに故郷ベルギーのブリュッセルに帰国するが、裁判の弁護士費用が未払いだと連絡され、急遽郵便局に振込みに行く。そこは銀行強盗の真っ最中の現場だった。警察は裁判費用に困ったヴァン・ダムが銀行強盗をしたと勘違いし、故郷の数少ないハリウッド・スターの英雄ヴァンダムを擁護するファン達も現場を取り囲んで、町中が大騒ぎになる!途中、約10分にもおよぶヴァン・ダムの「素」の独白が凄い!

■バンク・ジョブ
英国で60年代にあった銀行強盗の実話を映画化。英国王室のスキャンダルが絡んできて、凄い展開に。地下を掘って銀行の金庫を狙う映画は数あれど、これが凄いリアルでめちゃくちゃおもしろい!主演は『トランスポーター』でブレイクしたジェイソン・ステイサム。

■007/慰めの報酬
73年の8作目からリアル・タイムで見ているマニアにとって、待望の22作目。とりあえず2度見て、まだまだ見る予定。ここまでリアルでストイックなアクションに徹していいのかと、往年のボンド映画マニアならハラハラするほどの前作を踏襲した徹底ぶり。ボンド映画お約束の秘密兵器は、そのへんの女子高生が普通に持っている携帯電話だけ。普通の携帯電話がガジェットとして通用する今日、時代がボンド映画に追いついてしまったことを実感。
今回の敵は、かつての007映画の宿敵「スペクター」を彷彿とさせる巨大組織だが、陰謀が水資源を独占し、水道料金を民営化して値上げし、国家征服を目論むという、既にそのへんの団体がやっていそうなスケールが大きいのかセコいのかわからないような悪事。
原作ファンとしては、ボンドの同僚の幕僚主任ビル・タナーの復活が嬉しい。

■エクザイル/絆
60年代のフランス・ギャング映画を彷彿とさせる香港ノワールの傑作。ラスト号泣。アンソニー・ウォンは香港のジャン・ギャバンになるだろう。

■ラースと、その彼女
今年の暫定ベスト1。雪景色のアメリカの田舎町。誰にでも好かれている真面目でシャイな好青年の主人公。彼女がなかなかできなことを兄夫婦も心配している。そんな彼が遂に彼女ができたと兄夫婦に大真面目に紹介したのは、何とリアル・ドール(ダッチワイフ)だった!なんとか彼の心を傷つけずに妄想を治療しようと、町の人々もリアル・ドールを人間扱いして協力する。主人公の兄の奥さんがすっごくいい。

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2008/12/29

2008年に見た映画

今年映画館で見た映画は下記の57本

エイリアンvsプレデター2
28週間後
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
ラスト・コーション
テラビシアにかける橋
L Change The World
潜水服は蝶の夢を見る
団魂ボーイズ
魔法にかけられて
フローズンタイム
バンデージ・ポイント
ノーカントリー
燃えよ!ピンポン
ダージリン急行 (2回)
クローバーフィールド (2回)
コントロール
ブラックサイト
大いなる陰謀
NEXT
フィクサー
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ミスト
最高の人生の見つけ方
ランボー最後の戦場 (2回)
Mr.ブルックス
ラスベガスをぶっつぶせ
イースタン・プロミス
インディジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
ジョイ・ディヴィジョン
ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン
スカイ・クロラ
ダークナイト
崖の上のポニョ
スターウォーズ クローンウォーズ
ハンコック
大決戦!超ウルトラ8兄弟
グーグーだって猫である
デイ・オブ・ザ・デッド
ウォンテッド
イントゥ・ザ・ワイルド
幸せの1ページ
アキレスと亀
アイアンマン
おろち
ゲットスマート (2回)
僕らのミライへ逆回転
イーグルアイ
センター・オブ・ジ・アース 3D
Xファイル 真実を求めて
私が二度愛したS
トロピックサンダー/史上最低の作戦
ブラインドネス
ダイアリー・オブ・ザ・デッド (2回)
デスレース
1408号室
ヤング@ハート
ワールド・オブ・ライズ


大半がストレス解消で見た娯楽映画ですが、映画って本来そういう目的のためにあるのだから、それはそれで正しい投資と思っております。
ベスト10は

ダークナイト
ダージリン急行
潜水服は蝶の夢を見る
ゲット スマート
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
ブラインドネス
魔法にかけられて
クローバーフィールド
イースタン・プロミス
僕らのミライへ逆回転


次点は
テラビシアにかける橋(去年飛行機内で見たから)
ノーカントリー
コントロール
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
ランボー最後の戦場
ヤング@ハート
アキレスと亀

ロメロの新作ゾンビも見られたし、クローバーフィールドという怪獣映画の最高傑作も見られたし、『それ行けスマート』のリメイクは最高だったし、ランボーは開き直ったかのようにスプラッターだったし、無念だったのは007の新作が年内に見られなかったことだけです。(現状、海外に行くしかないし)

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2008/02/15

テラビシアにかける橋

Tera01昨年6月にフィンランドから帰国する飛行機の中で見た『テラビシアにかける橋』を、昨日ようやく映画館で見た。1月から公開されていたのだが、泣いてしまうことがわかっていたので、みっともなくてなかなか足を運ぶことがでず、客足が落ち着いた頃を見計らっての観賞。

機内上映ヴァージョンは日本語だったので、英語でも見たいと思っていた。子供向けでなかなか聞き取りやすい発音で勉強になった。吹き替えでは末っ子のメイベルが虐待して胴体が半分になった人形を「超過激バービーちゃん」と訳しており、原語だとピンとこなかったので、名吹き替えだと思った。

TVでプロモーション来日した主演の2人のドキュメント『テレビシアにかける橋公式ガイド』を見たが、渋谷で回転寿司をマズそうに食べてる姿はいたって普通の子供だった。しかし映画でのJosh Hutchersonの虚無感あふれる演技や、AnnaSophia Robbのいかにも小説家の娘といった天真爛漫な演技は信じられない位素晴らしい。

展開がわかっていても最後の30分は涙が出てしまった。レスリーがいなくなってしまってからの喪失感が見事で、容赦なく存在が打ち消されており、ありがちな回想シーンなどもない。子供には残酷すぎる描写だが見事としかいいようがない。大人たちの演技も喪失感をリアルに表現している。

エドマンズ先生役のZooey Deschanelってどこかで見たことがあると思っていたら、『あの頃ペニー・レインと』のおねーさん役や大好きな『銀河ヒッチハイク・ガイド』に出てた人だった。
末っ子メイベル役のBailee Madisonの演技がやはり素晴らしく、ストーリーの要所要所にメリハリをつけている。撮影時6歳位だったはず。私のことを慕ってくれている友人の娘さん(3歳)とちょっとかぶってしまってウルウルしてしまった。

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2007/07/27

デヴィッド・リンチ 『インランド・エンパイア』

Inland01デヴィッド・リンチ監督の待望の新作『インランド・エンパイア(Inland Empire)』が公開され、梅田ガーデン・シネマにおいて、1日おいて2度観賞。劇場前に特設コーナーが設けられるほどの力の入れようだが、両回とも4~5人の観客が脱落して途中退場し、2回目の時は約2名がイビキをかいて寝ていた。

あえていえば「ホラー映画」のジャンルに挙げてもいいかも。個人的には、ここ数十年で見たどのホラー映画よりも恐怖した。クローズアップの多用と現代音楽と不協和音のノイズに満ちた音響が、 約3時間悪夢のフラグメントを紡いでいく。

最初見た時は、あの『マルホランド・ドライブ』が明快な普通のドラマに見えるほど入り組んでいて、お手上げ状態だったのだが、2度目はかなり世界観を噛み砕くことができた。

リンチのファンは、新作を壮大なイベントとして楽しむことができるだろう。フェリーニの映画が「映画」ではなくて「フェリーニ・ショー」と呼ばれたように、リンチの作品は映画であって、映画でなく、唯一無二のリンチ・ショーなのだ。本人曰く「ビッグ・フィッシュを釣り上げた成果」。

Inland02しかし大枚叩いて「映画」を見に来た普通の人は、『マルホランド・ドライブ』のパイロット版を見たABC上層部のように戸惑い、怒るだろう。怒りのあまり椅子を蹴り上げて出ていった人もいた。終了後、深い失望をあらわにしていた老夫婦もいた。まっとうな意見だ。しかし、この訳のわからない映像と音響のノイズの嵐にどっぷりハマる少数の人も確かに存在するだろう。

リンチは「映画」よりも「TVシリーズ」に固執する。「結末」を考えずに、自分でも結末を知らない様々な無理無謀な「複線」を貼って、物語を混乱させることが楽しいからだ。リアルタイムで見ていた『ツイン・ピークス』が終盤、それまで一生懸命見ていた視聴者をないがしろにして、まったく別の次元の物語に脱皮し豹変したことがこれを証明している。前作『マルホランド・ドライブ』も、そのようなTVシリーズを目指したが、お倉入りとなり、仏映画会社が映画として配給するにあたって、追加収録で無理にでも結末を作る必要性に迫られた。そしてそれは、ある日ふと湧き上がってきて、奇跡的に完璧なオチをつけてくれた。

今回の『インランド・エンパイア』は、ろくな脚本が存在せず、リンチは4年かかって、湧き上がったアイデアを好きな時に好きなだけコツコツと撮影していった。これを可能にしたのは、撮影に使ったSONY PD-150という、家庭用ビデオカメラに毛が生えた程度のシロモノで、軽いし便利で経済的だが、やはり細部のピントが甘い。今回、「仕方ない」と思いつつも、ずっと映像の「キレ」の無さが気になった。

ハリウッド映画の撮影に入った女優と男優が、実はその作品が未完に終わったポーランド映画『47』のリメイクで、主演の2人が殺されているということを監督から聞かされ、それ以降女優は悪夢の迷宮へと吸い寄せられていく。

最初に出てくるテレビを見ながら泣いている女性が全ての事象のキーパーソンであることは明らかで、彼女の働きかけと、それを阻止しようとする力がローラ・ダーン演じる女優=主婦=娼婦を触媒として対決する。

ある複線のカギとなる「ウサギ人間たち」と「ポーランド」。これが実にリンチしていて不気味。

裕木奈江は、ラスト近くにとってつけたような役柄で登場し、長回しの台詞を披露。エキストラのオーディションを受けて落ちて、それでも帰りのリンチい挨拶に行ったら、一目で役を得たとのはなし。うーむ実にリンチしてる。早稲田の学祭で1992年11月03日にやったライブを見られなかったのは未だに無念なところ。同じ頃、早稲田ではCoCoのメンバーや、キーウェスト・クラブ(中谷美紀のいたアイドル・ユニット)のライブを見ていたのに・・・。

最後の大団円的なダンス大会では、話の中でしか出てこなかったファントムの義足の妹や、裕木奈江の友人の金髪のウィグで猿を飼っているミコも登場。ついでにナターシャ・キンスキーも出てくるというサービスぶり。

映画館で噂のリンチ・ブランドのコーヒーが限定で売られたらしいが、私が見に行った時はすでに完売し、パンフ以外のグッズではマウスパッドのみ販売されていた。豆がそのまま入っているらしく、どっちみちミルがないので、そのままでは飲めなかったのだが。

コーヒーは多数のリンチ映画で重要な小道具として登場し、今回も"It's all in the beans.... and I'm just full of beans"というシャレた台詞が登場する。

蛇足だが、個人的に幼少の頃、はじめてコーヒーという飲み物の存在を知ったのは、ウルトラセブン第43話『第三惑星の悪夢』においてである。機械人間に征服された惑星で、人間の女性秘書が入れたコーヒーを一口飲んだ機械上司が「ぬるい!砂糖も多い!」と、人間秘書を張り倒すシーン。これも悪夢の話だった。

コーヒーを含むリンチ論を楽しく読めるオヤジ本としては滝本誠氏の「コーヒーブレイク、ディヴィッド・リンチをいかが」が楽しめた。滝本氏はロバート・フリップのソロ・アルバム各種のライナーノーツがツボにハマって以来のファン。

炎天下の午後に冷房の効いた暗い映画館で見るのにピッタリの作品
この夏のマイ・イベントとして、あと数回は映画館に通い詰める予定。

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2007/07/05

かもめ食堂に行ってきました。

Kamome02Kamome03Kamome07昨年ヒットした、全編フィンランドロケの日本映画、「かもめ食堂」のロケ地として使われた、実際に営業している食堂Kahavila Suomi(カフェ・フィンランドという意味)に行ってきました。フィンランドは今回が初めてで、しかも翌日コペンハーゲンに移動するまでのたった24時間の滞在でしたが、小林聡美ファンの私としては、とりあえずここに行ってみたかったのでした。

最近は「地球の歩き方」にまで載っていて、日本人の観光名所となってしまっているようです。
日本出発の前日は「かもめ食堂」DVDの特典ディスクでメイキング映像の「猫と歩くヘルシンキ」を観賞し、観光スポットも予習。

関空発のフィンランド航空で6月12日の15時過ぎにヘルシンキに到着、事前に予約していたEUROHOSTELというユースホステルにチェックイン(他のホテルは全て満室という凄い事態だったので、ここがとれてラッキーでした。ひょっとして、前日のジェネシスのツアー初日の影響がある?)。EUROHOSTELはユースホステルですが、個室もあって、テレビ付きの2人部屋を1人で予約できたので、わりとリラックスできました。

Kamome00Kamome12Kamome13その日はフェリーで15分の場所にあるユネスコ世界遺産のスオメンリンナ島を観光し、船上でかもめと戯れたりして過ごしました。映画でサチエさんが言っていたように、フィンランドのかもめは丸々とと太っていましたねー。

翌日無料サウナを浴びでからチェックアウト、中央駅のコインロッカーに荷物を預けて、駅前より、行き方を事前に調べたトラムT3に乗って、Kahavila Suomiに向かいました。
Kamome10Kamome11Kamome01_1下車駅は6駅目のViiskulma Femkanten。降りてすぐ右手の筋、Pursimiehenkatuを3分ほど歩いた左側にありました。下車駅からの曲がり角に中古レコード屋があるので、それが目印です。


Kamome04Kamome05通りを進んでいくと、本当にあった!ちょっと感動してしまいました。なんかおのぼりさん気分ですが・・・。正面のウィンドウにはしっかりと日本語で「かもめ食堂」の表示もあり、映画のポスターも貼られていました。写真などを撮って店内に入ります。中ではすでに中年の日本人カップルが食事をしており、ああやはり観光名所なんだなーと実感。

中に入ると、ダイニング・カウンターは映画のように正面ではなく、奥の左側にあって、内装は映画の時とは少し変わっていました。カウンターに行くと若い女性の店員が、「食事ですか?」と尋ねてくれました。なんか日本人観光客慣れしているようで、日本語のメニューも出してランチの解説をしてくれまして、魚定食を注文。サラダバイキング付きで飲み物は自家製ビールでした。値段は6.8ユーロ。

Kamome06基本的にセルフサービスのようで、欲しい飲み物(水は無料)やパンなどをトレイにとってから、食事を注文するシステムのよう。自家製ビールはピッチャーでガラスコップに自分で注いで買うシステムで、フルーティーでおいしかった。サラダバーは店の中央にあって、これも新鮮でした。

料理はできたやつを奥から老婦人がもってきてくれました。魚は白身とサケが混じったやつで、タルタル・ソースをつけて食べるのですが、美味でした。つけあわせのジャガイモもよく火が通っていたおいしかったです。

食事をしていると昼休みになったのか、次々と近所で働いている人達がやってきて、慣れた感じでトレイに欲しい飲み物やパンをとって、カウンターで注文をしていました。ほぼ満員になったところで、私は食事を終え、店員のおねーさんに、「とてもおいしかったです。ありがとう」と礼を言って店を出ました。

帰りに、前述の角のところにあった中古レコード屋をチェック。さしたる収穫はありませんでした・・・。

正直、もう1回くらい行きたかったです。フィンランドは物価が高いのが難点ですが、心地良かったので、またいつか冬にでもゆっくり行ってみたいです。

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2007/06/20

Bridge to Terabithia テラビシアにかける橋

Terabithia01昨日、フィンランド航空でヘルシンキから大阪へ帰る機内で、たまたまやっていた"Bridge to Terabithia"(テラビシアにかける橋)を日本語吹き替えヴァージョンで見た。

この映画のことは何も知らなかった。機内の上映プログラムを見るとファンタジーっぽい印象だったが、そうではなかった。ぐいぐいとストーリーに引き込まれ、終盤30分は涙が止まらなくなり、周囲をはばからず、ひたすら泣きながら見た。今回の旅の目的であったデンマークやドイツで見たコンサートの感動が一時的にかすんでしまうほどの深い感動を味わえた。ディズニー作品だが、他のものとは違う人間味が垣間見える。映画館でもぜひ見てみたい作品である。帰国してから、先ほどちょっと検索して、キャサリン・パターソン著の原作も人気の高いものであることを知り、ぜひ読んでみようと思った。

主人公の少年と転校生の少女の演技が素晴らしいのは言うまでもないが、主人公の末の妹の子の演技がさらに素晴らしかった。主人公のお父さんはターミネーターT-1000のロバート・パトリック。

全く事前知識なしに、積極的に見たいかどうかわからない映画を見られるのが、機内上映の醍醐味で、今までにも60回以上乗った国際線で沢山の「積極的には見なかっただろうけど、見て本当に良かった映画」に出会えた。これだから旅はやめられない。

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2006/12/10

007 カジノ・ロワイヤル

Casinoroyale01キャスティングやボンド誕生を描くという内容で、事前より古くからのファンからは非難轟々だった21作目、『カジノ・ロワイヤル』を見た。イアン・フレミング原作の第1作目の映画化で、1967年に一度別会社のコロンビアが映画化しているが、これは原作からは名前を借りただけのパロディ作品(小学校の時テレビで放送されて初めて見たが、これはこれでハチャメチャなところが好きな映画である。私のバート・バカラックおよびウディ・アレン初体験でもあった)。今回コロンビアを買収したソニーが、イオン・プロの所属したユナイテッド・アーティストを買収したMGMを買収して(超ややこしい)版権がクリアになり、映画化に至った。

まず非難を承知で全てをリセットして1からやり直すという大英断を勇気を持って実行したイオン・プロのバーバラ・ブロッコリ&マイケル・ウィルソンに拍手を送りたい。ブロスナンを降板させ、ダニエル・クレイグを新ボンドに抜擢した時点で、これ以外の展開と脚本で話を進めていたら、誰も満足させることのできないマンネリ・シリーズの煤払い的な作品にしかならなかったであろう。本作は前20作とは独立したものではあるが、比較したとしても『女王陛下の007』に匹敵する最高傑作と個人的には思える。

もはや40年以上続くシリーズの時間軸を考えるのはナンセンスで、せいぜい7作目の『ダイヤモンドは永遠に』と、ロジャー・ムーア・ボンドがブロフェルドに殺された妻のトレーシーの墓参りをする12作目の『ユア・アイズ・オンリー』までが限界だった。サザエさんや水戸黄門の域から逃れるには「今までのはなかったと」にして、時間軸をリセットし、最初から作るしかなかったのだろう。

その偉大なるマンネリを愛するボンド・マニアを満足させる登場人物であるマネペニーもQも(ついでにいえば幕僚主任ビル・ターナーも)出てこず、お約束の新兵器類も登場しない。完全に初心に戻ろうというのだ。しかし、原作どおりCIAのフィリックス・レイターは、ボンドと初対面という形で登場する(黒人になっているけど)。だがMが前4作を演じたジュディ・デンチであるというキャスティングが、いささか混乱を招いているのも事実だ。

リセットされたとはいえ、イオン・プロの伝統的な作風は音楽、美術、セット、ロケーションに至るまでそのまま受け継がれている。(製作者ケヴィン・マクローリによる版権問題で別会社で作られた『サンダーボール作戦』のリメイク、『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』にはこの空気をマネしようとしてしきれていない部分が大きかった。)

10代前半のうちにイアン・フレミングの原作は井上一夫の邦訳で全作品読破してしまった原作派だったので、時代考証を除けば原作にかなり忠実な本作は、タイトルのみ拝借していた非現実的な『私を愛したスパイ』などより遥かに納得できる内容である。原作派を味方に付けるのは成功への重要な鍵である。もっとも、原作にほぼ完璧に忠実で、ハードコアなマニアの多くが最高傑作に挙げる6作目『女王陛下の007』は一般的な人気は無く、興行的には失敗しているのだが・・・(コネリー・ボンド時代は別格といえば別格なのだが、1作目から月ロケットを撃墜するという荒唐無稽なものだったし)。

原作への忠実を徹すれば、007に昇格したばかりのボンドの拳銃はベレッタで、車はベントレーでなければならない。Mはサー・マイルズ・メサーヴィ海軍中将でなければならないはずであるが、アップ・トゥー・デートされて新たに誕生したことになったボンドは最初から最新型のワルサーを使い、アストンマーティンの未来モデルに乗る。Mも女性である。これは興行的に成功させる為の必須条件だっただろう。

少しだけ残念な部分は、007がもはや「少年のカッコイイ大人への憧れを夢見させてくれるファンタジー」ではなくなってしまったことである。かつて秘密兵器やボンドカーのミニカーなど007関係の子供向けオモチャが世界中に溢れていたことがそれを証明していた。小学生低学年で日曜洋画劇場で初めて放送された『007ゴールドフィンガー』を見た時の衝撃は、その後の全人生に限りなく影響を与えてしまった。そういう人が世界中にゴマンといるはずで、007とは少年の夢であり、現実に疲れた中年の逃避行であり、成金の贅沢趣味の手本であった。今回からはその最初の部分が抜け落ちてしまい、リアルでユーモアのない未熟ながらも本物の「男であり大人の」ボンドを描いている。クレイグはぴったりとその役にハマり、これが本作品を成功に導いたのだ。

このことは大量の女性ファン獲得に繋がるだろうというのも事実。ラブ・ロマンスとしても完璧。ボンドガール=エヴァ・グリーンも個人的には歴代最高の美しさと感じた。ブロスナン時代はボンドガールがダメだった・・・。

クリス・コーネルの歌うテーマ曲も、トム・ジョーンズの『サンダーボール作戦』以来の男気溢れるもの(デュラン・デュランやA-HAにそれは無かった)。そしてタイトル・バックからは伝統的な女性のシルエットが消えている。


2chにも書いたが、あの伝統的なガンバレルが、ボンドの最初の殺しのシーンだったというのは完璧なアイデア。だが、便所で射殺だったとは・・・。これから過去20作のオープニングを見る度に「これは便所で撃ってるんだなー」と萎え萎えな気分になりそう。

とりあえず2回見たが、あと2回は見に行く予定。

P.S.
今年劇場で見た映画ではベスト3に入る、クレイグ出演の『ジャケット』のエンディング・テーマ曲が、本作の作曲者デヴィッド・アーノルドが編曲し、イギー・ポップがカバーした『女王陛下の007』の編入歌『愛はすべてを終えて』だったのは、奇跡的な偶然。

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2006/11/21

トゥモロー・ワールド

Childrenofmen01Battersea01初めのほうのシーンで主人公が「文化省」に勤める従兄弟に会いに行くが、場所がなんとバタシーパーク発電所で、当然のようにピンクの豚が飛んでいる。しかし、バックに流れる音楽はピンク・フロイドではなくて、キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』。このシーンだけで元は取れたと思った。

2027年の近未来、未知のウィルスによって人類の子供が産まれなくなる現象が18年間続く荒廃したロンドンが舞台のサイバー・パンク風SF映画で、最初はよく知らなかったので安っぽいハリウッド超大作を想像していたが、良い方に見事に裏切られた感じ。

映像は『ブレード・ランナー』風のいかにもという感じの近未来描写は少なくて、あくまで現代的。長回しを多用した描写は、かなりリアル。最後の市街戦はサラエボなどの内戦を思わせるが、6分もの1発撮りの長回し(厳密には編集しているかもしれないが)は圧倒的だった。ハリウッド的ではない終わり方も良かった。

陰惨なタッチと英国独特の雰囲気、疫病がなぜ起こったのかの説明が全然ないところなどが、同じくイギリスを舞台にしたゾンビ映画『28日後』に非常によく似ていると感じた。脚本と監督は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロンで、P・D・ジェイムズの原作からはかなり逸脱しているとのこと。しかし、よく作りこまれた映画で琴線に触れっぱなしだった。大ヒットはしない(むしろコケるかも)だろうが、カルト作品として長くビデオで見続けられる気がする。

音楽は現代音楽の巨匠、ジョン・タヴナー。しかし60年代~70年代ロックも多く使われて、こちらにも魅了された。

トゥモロー・ワールドのオフィシャル・サイト
http://www.tomorrow-world.com/

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2006/09/29

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

Ultraman01最初の4人のウルトラマン役がオリジナル・キャストで出演ということで、見てきました。現シリーズのメビウスは最初ちょっと見た時、前シリーズのウルトラマンマックスに遥か及ばずという感じだったので、録画はするも放置状態だったのですが、こないだ石橋けい(有言実行三姉妹シュシュトリアンの大ファンだった)の出ている回をたまたま見たら、えらいおもろかったので、過去を遡って観賞。映画版への期待も膨らみました。

マックスが実相寺や金城脚本の、子供心に深くトラウマを残す黒ウルトラマン史をソフィスティケイテッドしつつも踏襲していたのに対して、メビウスはなんとか新機軸を生み出そうと、脱力系お笑いや、はぐれウルトラマンなどで試行錯誤しつつがんばっているところに感心しました。しかもマケット怪獣でミクラスを出したり、「ウルトラ5つの誓い」が出てきたりして、オヤジ世代にもアピールしてますし。

で、肝心の映画は「何だ。楽しみにしていたのに子供向けじゃないか!」という感じ。まあ子供映画ですからー。ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人らが連合して、4人のウルトラマンに封じ込まれたヤプールの超獣を解き放とうとするという設定は燃えますが、何の変化球もなく、ストレートなヒーロー・ストーリーに終始していました。
折角オリジナルの4人が揃ったのだから、もっと殺伐とした大人のウルトラマンにすることも出来たかもしれませんが、まあそれをやると『クレヨンしんちゃん、大人帝国の逆襲』のような、本末転倒ものにもなりえますし・・・。

しかしCGでなめらかに宙を舞うウルトラマン達は美しかったので、よしという感じでしょうか。ちょっとだけ過去の作品のフラッシュバックがあるのも嬉しかった。
ヒロインの、いとうあいこ(昼メロの『スイーツドリーム』は中山忍が出ているので完全録画中です。)も、いかにもウルトラマンに出てきそうなヒロインという感じで良かった。
あと、空にウルトラサインが浮かんだ時はちょっとだけ目頭が熱くなりました。

一番楽しめたのが、エンドクレジットの撮影打ち上げパーティーの模様で、桜井浩子ひし美ゆり子に加えて、南夕子役の星光子や、『帰ってきたウルトラマン』で南猛隊員役だった池田駿介(キカイダー01)まで出席していてちょっと感動。

パンフレットの裏に来場記念のウルトラマンのスタンプを押せるようになっていて、スタンプ台のところで小学生の後ろに並びつつ、「この子位の時に、帰ってきたウルトラマンの『二大怪獣の恐怖 東京大龍巻』を映画館に見に行って(1971年)、同じようにスタンプを押したなー」としみじみしてしまいました。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟オフィシャル・サイト

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2006/09/23

ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT

Wildspeedハリウッド映画によくある、勘違い日本文化が満喫できるということで、日本公開を指折り数えて楽しみにしていた『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』を見た。『パールハーバー』や『SAYURI』のようにマジ切れしたくなる「国辱映画」とは別に、大した内容でもないこの手のツッコんで爆笑していればいい「ヘンな日本描写」映画はある意味好き。

結果、大爆笑できたけど欧米人の日本に対する文化感って、1967年の『007は二度死ぬ』から1歩も進んでいないなーという感じ。

アメリカで公道レースで問題を起こして、日本に住む父親に引き取られることになった主人公が通うのが普通の公立高校で、そこにはアフリカ系やヒスパニック系の学生が普通にいたり、給食が純和風御膳だったり、主人公の海軍の父親が三田の長屋に住んでデリヘルを呼んでたり、カーチェイスのシーンになると車線が広ったり、渋滞も消たり、パトカーは190キロ以上のスピードオーバーは追跡不可能と見なして無視する決まりなどトンデモ設定満載。

日本人俳優のセリフも、妻夫木は例のCMの「ようこそ。ゴー!」、柴田理恵(高校の先生)はいつもの調子そのまんまで「ショーン君、うわばきに履き替えなさい!」、KONISHIKI「しょーがねーなー」など、数える程。セーラームーンのセーラーマーズをやってた北川景子は主人公と行動を共にするメカニック役で結構登場するのにセリフはほとんど無し。ヤクザのボス役の千葉真一のみ普通にセリフありとうい感じで、英語の台詞のある主要な日本人役はアジア系アメリカ人が演じている。なんだかなー。

ハリウッド版『呪怨』は監督が日本人だけあって、完璧に近い日本描写で、それはそれで良かった(DVDの俳優・スタッフ勢ぞろいでのコメンタリーは和気藹々と日本の文化がいかに衝撃的だったかを語っていて、映画本編よりもおもしろかった)。

キル・ビル』は最初からトンデモ日本描写を狙っていたから問題外(でも『吸血鬼ゴケミドロ』とか『サンダ対ガイラ』から引用していたりして、かなりマニアック)。

ソフィア・コッポラがアカデミー賞を獲った『ロスト・イン・トランスレーション』は、外国人の総体的な意識としての日本に対する違和感がよく出ていたそうで、欧米人が日本に対して感じる違和感の見本市のような映画。でもこれ日本に対する正当な理解が皆無で国辱映画。

そこらへんと比べると、ワイルドスピードの稚拙な日本感は取るに足らない安っぽさだけで、論ずるに値しない微笑ましいものだった。でもこれを見て安易に日本で暴走を企てようとするアメリカ人が出そうで怖いけど。

肝心のテーマである公道レースの描写だが、はっきりいって、去年公開された、「なぜか設定は日本なのに、登場人物は全て台湾&香港の俳優(ヒロインの鈴木杏除く)」の香港映画『頭文字D』のほうが圧倒的に上で、全体的な完成度も、ワイルドスピードは遠く及ばない。しかも終盤の峠バトルは完全に『頭文字D』のパクリになっている。要はリメイクをしたかったのだと思う。『頭文字D』の予算は『ワイルドスピード』の10分の1以下だと思うのだが、カースタントのクオリティーはより繊細でリアル。香港映画恐るべし。

満足できなかった人はぜひ口直しに『頭文字D』をDVDでご覧ください。中国人俳優が演じる日本人という違和感はご愛嬌ということで。

         ( ゚Д゚)σビシッ(д` )レディ、

( ´д`)セットヽ(゚Д゚ )ビシッ


( ゚д゚ )     ( ゚д゚ )    ( ゚д゚ )

ギョォォォ-!

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2006/09/17

マッチポイント

Matchpointニューヨークからイギリスに拠点を移しての第1弾。プロット的には1989年の『ウディ・アレンの重罪と軽罪』に通じるものがあって、ウディの人間の傲慢な性へのシニカルでアイロニカルな視点は本作でも深く深くフィルムに刻み込まれて、見るものを魅了する。スカーレット・ヨハンソンの毒のある魅力を引き出して、別次元の美しさを醸し出すのもウディならではの演出といえよう。

今回はユーモアは最小限に抑えられているものの、主人公のジョナサン・リース・メイヤーズが、あわてふためいて銃を組み立てようとして、でも焦って全然組み立てられないシーンなどは、ウディがいつもやっている演技そのものだったので大爆笑してしまった。その他にも、主人公が偶然のいたずらの数々に翻弄されるシーンはウディ節全開という感じで非常に楽しめた。

そこにいるはずのない人間と、普通に会話してしまうシーンも「アニー・ホール」から「誘惑のアフロディーテ」、「地球は女で回っている」などでおなじみのウディ得意の技法。

最後、このオチで映画が終わるのかなと思ったところで終わらず、その後もしばらく話が続いてしまったのは意外だった。マッチポイントの意味するところ、最初のテニスボールのシーンと、クライマックスの指輪のシーンで、観客が予測していたオチと現実のオチがどう交錯していくのか・・・見事としかいいようのない結末。

今回はジャズを使わずに、古いアセテート盤のスクラッチノイズたっぷりのオペラを使用したのも新鮮だった。エレガントにも聴こえ、悲劇的でもあり、ユーモラスにも感じて、ウディの音楽センスには脱帽させられた。

今年最もゴージャスな映画。パンフレットもいつものウディ映画よりもゴージャスで美しい作りだった。

マッチポイント・オフィシャル・サイト
http://www.matchpoint-movie.com/pc/index.html

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X-MEN ファイナル・ディシジョン

Xmenうー、何を言ってもネタバレになるので何も書けない。とにかくこの3作の企画全体に製作者はXXXXxXX(オール伏字)に愛がない。可哀想すぎる。XXXも活躍しないし、XXXxxXXはXXXXXうし。でもXXXXXは相変わらずカッコイイ。
あれこれ詰め込みすぎて、各キャラの扱いが薄いのが残念。前2作の監督がスーパーマンのほうに行っちゃって変わってしまった影響も大。
とりあえず今回はキティ・ブライド役のエレン・ペイジが可愛かったのが収穫。

エンド・クレジット後の意味深なワンショットにも注目。

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スーパーマン・リターンズ

Superman冒頭のあのテーマ音楽と、3D的に飛び出してくるあのキャスト・ロールを見ただけで目頭が熱くなってしまい、最後のテロップに「クリストファー&ディナ・リーブ夫妻に捧げる」という献辞が流れたところで号泣。スーパーマンに本当に愛のある監督が作った、前シリーズの驚くほど正当な続編。まさにこれぞ古き良きスーパーマンという内容。

あいかわらずユーモアたっぷりの悪党であり続けるレックス・ルーサーにケヴィン・スペイシーを持ってきたのも完璧。

関西ローカルで深夜にやってる「ヤング・スーパーマン」も非常におもしろいです。

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2006/08/12

日本沈没

Nihonchinbotsu01日本沈没のリメイク版を見てきた。1973年のオリジナルはリアルタイムで見ていて、やはり見ない訳にはいかなかったので。

1973年当時、この作品は小学校でも社会現象化しており、カッパノベルスの原作を上下巻とも親にねだって買ってもらい、意味もわからずとにかく読破。小学校4年生にはハードルが高すぎたが、初めて接するハードSFの設定に興奮しっぱなしった。

その後いてもたってもおられず、新たに脚本を書いて、クラスメートの有志一同でテープレコーダ1台でラジオドラマを作成した。クラスのお楽しみ会で披露したこのドラマは今でもカセットテープが残っていて、数年前の同窓会で出演スタッフのひとりが、30年ぶりに聞いてみたいというので、押入れを家捜しして発見。久々に聞くとヘアドライヤーの音で火山の爆発音を作ったりと、なかなかがんばっている。結末は、特殊爆薬を用いて潜水艇「わだつみ2号」でマントル対流を爆破しにいくというものにアレンジ。小学校4年生ならではの稚拙なハッピーエンドだった。

そういう訳で、オリジナルの映画もドラマを作成したクラスメイト達と見に行った。怪獣の出てこない東宝映画を見るのは初めてだったが、当時の特撮技術に圧倒されたのを覚えている。ほろ苦いラストも妙に感動した。

で、今回のリメイク。平成ガメラの樋口監督ということで、特撮の水準は素晴らしい。主演の2人の韓流ドラマのような安っぽい恋愛を除けば、ストーリーもまあまあ。で、結末の設定。33年前におれらが作ったラジオドラマと同じじゃん!?(エヴェンゲリオンに出てきた爆弾らしいけど、見てないので)

その他の印象は

渡老人が出てない。D計画実施に鶴の一声でGOサインを出した、日本のフィクサーとして重要な役どころなのに。

ケルマディックが出てこない。展示品の古い潜水艇なんか使わず、あれを使えよ。

竹内均先生が出ていない。これはしょうがない。・゚・(ノД`;)・゚・

ピエール瀧が自衛隊の隊長。ゆる~い自衛隊だなー。

和久井映見が「夏子の酒」そのまんま。微笑ましい。

・あんな長髪のねーちゃんがレスキュー隊員やってる訳ない。柴咲コウのおかげで飛行機の整備士になったり、手話を勉強したりする女性が増えたらしいが、これも安易に影響されそう。

・最後はハッピーエンドにせず、シベリア鉄道で終わってほしかった。

来週18日の深夜に、73年のほうを放送するらしいので、久々に見直してみたいです。

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2006/08/11

2006年上半期に見た映画30本

今年、上半期に劇場で見た映画は以下の30本

ディック&ジェーン 復讐は最高! (01/18)
秘密のかけら (01/24)
フライトプラン (01/30)
ミュンヘン (02/06)
ナイト・オブ・ザ・スカイ (02/18)
アサルト13 要塞警察 (02/18)
僕のニューヨークライフ (02/23)
ホテル・ルワンダ (02/25)
ダイヤモンド・イン・パラダイス (03/01)
シリアナ (03/07)
エミリー・ローズ (03/13)
クラッシュ (03/20)
かもめ食堂 (03/26)
ファイヤーウォール (04/01)
サウンド・オブ・サンダー (04/07)
立喰師列伝 (04/12)
ヒストリー・オブ・バイオレンス (04/18)
小さな勇者たち ガメラ (05/01)
アンダーワールド:エボリューション (05/01)
Vフォー・ヴェンデッタ (05/07)
ニュー・ワールド (05/12)
ブロークン・フラワーズ (05/18)
ダ・ヴィンチ・コード (05/25)
ジャケット (05/30)
グッドナイト&グッドラック (05/31)
トランスポーター2 (06/05)
オーメン (06/12)
デスノート・前編 (06/23)
インサイド・マン (06/24)
ステイ (06/30)

特に良かったのは、今年のベストと言っても過言ではない「インサイド・マン
銀行強盗あくあるべしという、スパイク・リーの傑作。

あとは「ジャケット」。「ステイ」「サウンド・オブ・サンダー」と、去年の「バタフライ・
エフェクト」からブーム化しているタイム・パラドックスもの多し。

ニュー・ワールド」も、テレンス・マリックの自然描写の美しさにただただ驚嘆する
ばかりでした。

あとは、まあ好きな監督のものはそれなりの完成度で納得。
ただし「立喰師列伝」はダメでした。もうこのネタはうんざりという感じ。
「ファイヤーウォール」もダメダメ。

タダ券で見られたのは「ニュー・ワールド」のみで、あとは実費で見ております。
でも、レイトショーと金券屋で買った前売りor株主券で安くあげてますが・・・。
ムナクソ悪くなる、赤い涙出す海賊版撲滅CMも、20回以上見さされてます。
お金払っている客にあんなもん見せるな!と言いたいです。

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2006/08/06

笑う大天使(ミカエル)

Michael00
原作ファンから評判のよくない『笑う大天使(ミカエル)』を見に行った。評判どおり、原作ファンとしてはダメ。上野樹里ファンとしては前半のみOKという感じ。

川原泉は80年代半ばあたりからの大ファンで、その1作品のネタ集めにしては尋常でない博学ぶりと、笑いで癒される力の抜け具合に圧倒されていた。花とゆめから出たコミックは『空の食欲魔人』から揃えているし、エッセイの『本日のお言葉』も持っている。『笑う大天使』はというと、「花とゆめ」を購読して、別冊の総集編『88年冬の号』『89年春の号』を買っていた。ちょっと探したら出てきたので懐かしくて再読中。近年ではマンガ・エッセイの『小人たちが騒ぐので』が秀逸ですなー。

監督はVFXも兼任しているようで、それを見せたかったのだろう。必要以上にCGがはびこっていて目障り。アクション・シーンは不必要な上にダラダラ長すぎ。お嬢様が水商売っぽい。
上野樹里の大阪弁も「てるてる家族の秋子が帰ってきた!」と思ってちょっと嬉しかったけど、原作派は怒るだろうね。

でも広川太一郎のナレーションは素晴らしかった。

あと、10年以上前にことごとくライブを見に行っていた元non nonのキタキマユも出ていてびっくり。大きくなったねー。

音楽がプログレしてるなーと思っていたら、バッファロー・ドーターのシュガー吉永が参加しているMETALCHICKSだった。

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2006/05/31

ジャケット

Thejacket01映画『ジャケット』を見た。バタフライ・エフェクトトゥルー・コーリングでおなじみの主人公が原因不明のタイムスリップをすることで過去や未来を変えるという、最近食傷気味の設定。でも米国での公開は1年前ということで、『バタフライ・エフェクト』よりもこっちを先に見ていたら印象が変わってしまっただろう。

全く予備知識無しで見たら、音楽監修がブライアン・イーノで、弟のロジャー・イーノの曲も使われていたりする。しかも主人公のエイドリアン・ブロディが収監される精神病院の担当医はクリス・クリストファーソンだし、患者役で元マリリオンFISHもちょっとだけ出ていた。全CDを集めていて、2ショット写真も撮らせてもらったことのあるくらいの大ファンなので、これが一番びっくり。

内容はこの手の設定では予測できる範囲内のものだけど、フラッシュバック映像がイライラする以外は丁寧で、雪景色の設定がサブリミナルに訴えていて綺麗。エンディングは後味を考えると、まあこれでOKかと。個人的にはヒロインのキーラ・ナイトレイよりも眼鏡の女医さんジェニファー・ジェイソン・リーに萌えてしまった。

エンディング・テーマが文句なしに最高で、なんと1969年の『女王陛下の007』の挿入歌『愛は全てを終えて』(We Have All the Time in the World)を現007シリーズのデヴィッド・アーノルドが編曲し、イギー・ポップが歌っている(オリジナルはルイ・アームストロング)。イーノの音楽監修もいいのでサウンド・トラック欲しいのに、出てないなんて・・・。

007繋がりで、製作中の007最新作『カジノ・ロワイヤル』の6代目ボンド、ダニエル・クレイグも患者役で出てます。007の予告編を『ダヴィンチ・コード』の本編前に見て、かなり不安になったけど、この映画の演技を見て、ますます不安。

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2006/05/01

緯度0大作戦 DVD化

Latitude0まさか、この作品がオフィシャルで出る日が来ようとは・・・。遂に出た幻の日米合作東宝SF映画、「緯度0大作戦」が先週DVDでオフィシャル・リリースされ、日本公開版、海外公開版、短縮版の3ヴァージョンを収録した、3枚組コレクターズ・エディションを購入。4、5年前に京都の名画座で「海底軍艦」と一緒にアンコール上映された時に、ボロボロの傷だらけのフィルムで見て以来、久々に高画質で見て感慨もひとしおであった。

東宝の特撮映画ではソフト化されていなかった数少ない(あとは「獣人雪男」と「ノストラダムスの大予言」のみ)作品で、米国ドン・シャープ・プロとの共同制作で、ドン・シャープ・プロが製作途中で倒産し、版権がうやむやになっていたというのが一般的な要因とされていた。

1972年頃にテレビで初放送された時、初めて見て、あまりの面白さに次の日から小学校でも話題沸騰で、休み時間には、映画に出てきた弾丸を跳ね返す「免疫風呂」や秘密兵器満載の特殊手袋を使うマネをした「緯度0大作戦ごっこ」をして遊んだものだった。人体改造されたコウモリ男やグリフォンの改造手術のシーンが怖くて眠れなかったりもした。「中立」という言葉の意味も、この映画で初めて知った。

とにかく超豪華な登場人物全てが魅力的でストーリーもおもしろい。宝田明もファンファンも、ジョセフ・コットン、シーザー・ロメロなど国際俳優陣にひけをとらない存在感である。ディズニーの「海底二万哩」の完全な引用と思われる海底都市や、最新鋭の潜水艦が19世紀初頭に就航されたものだったというアイデアも素晴らしい。

味方の潜水艦「アルファ号」と、さらにカッコいい敵の潜水艦「黒鮫号」のバトルも円谷英二の特撮技術の真骨頂という感じで、今見ても燃えてくる。

しかし、今見ても、小学校当時初めて見た時も「こ、これはちょっと・・・」というトホホな出来なのが、怪獣の着ぐるみである。ライオンと鷲で合成怪獣グリフォンを作るときの着ぐるみ(中に入っていたのはゴジラの中島春雄)を見て、「本物のライオンを使えばいいのに・・・」と子供心に思った。さらに大ネズミ、こうもり男も、失笑してしまうような出来で残念。しかし、今見るとなかなかほのぼのとしてて、これはこれで良しという感じ。

ラストのどんでん返しは、あっぱれで、いつ見ても大好き。

大人になって見ると、黒鮫号のおばちゃん艦長「黒い蛾」の黒木ひかるが、おいしいなー。

追記
副音声のオーディオ・コメンタリーは、宝田明が熱く当時の想い出を語っているのに対して、岡田真澄は出演したことすら覚えておらず、1度も見たことがなくて、コメントしながら初めて見るという、テンションの下がるものでした(汗)。

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2006/04/07

かもめ食堂

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少し前に見た全編フィンランド・ロケの日本映画「かもめ食堂」。大阪初日の舞台挨拶は、仕事の都合で朝8時過ぎに到着したらもう300人位の列ができていて、1回目も2回目も舞台挨拶分は完売。挨拶なしの3回目も買えない可能性大と、従業員のおねーさんが叫んでいて、肩を落として帰ってしまいましたが、気を取り直して翌日見てきました。

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこという「すいか」トリオ出演ということで、製作時から楽しみにしていた映画。思っていたよりも、ずっとコメディ要素が強くて、観客は大笑いの連続だったのですが、でも物語は起伏もなく淡々と進む感じで、まったりとした雰囲気に清涼感あるフィンランドの空気が心地良いです。

フィンランドの映画というとアキ・カウリスマキや、ジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」最終エピソードの凍て付いた感じくらいしか思いつかなくて、フィンランド自体もムーミンとNOKIA(最初に買った携帯がNOKIAだった)とサウナくらいしか名物を挙げることができないような国で、他の北欧3国は行ったことあるのに比べて印象が薄いです。が北欧独特の全ての生活用品や町並みの洗練されたスカっとした感覚はよく描けているなーと思いました。

海外で暮らす日本人の知り合いは大勢いるのですが、長期間住んでいる人にはある種の覚悟や決心、適応力が感じられ、内面の強さが見受けられます。小林聡美さんの演技にもそのへんが自然に出ていて素晴らしかった。夢と希望で海外に住む人と、日本での辛い現実を乗り越えて海外に辿りついた人、なんとなく海外に行ってみたかった人の違い。別に現実逃避で海外に行くことは何ら悪いと思っていないし、自分もそういう旅はよくしていました。そこらへんは海外留学とかも含めて日本人に特に多い行動で、そういう独特の海外生活(&滞在)エピソード映画に、フィンランドという馴染み薄い国を選んだのは成功だと思いました。

かもめ食堂のメニューは、どれもおいしそうで、おにぎりとブタの生姜焼き、シナモンロールとコーヒーはぜひ味わってみたいです。
昨日は近所のプールでダラダラと泳ぎながら、「ガッチャマン」のテーマを口ずさんでしまった私でした。

エア・ギター・コンテスト(もたいまさこがフィンランドに来た理由は、これをTVで見たから)にはぜひ私も参加してみたいです。自信ありますー。

P.S.
先日終了した日テレ・ドラマ「神はサイコロを振らない」の最終回を見逃したところ、友人の友人の方がダビングしてくださって、昨日やっと見ることができたのですが、こちらにも一瞬もたいまさこがゲスト出演しており、ともさかりえや市川姉妹も含めて、小林一家を形成している感じです。

P.P.S
誰か「サボテン・ジャーニー」録画してません?

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2006/02/25

僕のニューヨークライフ

anythingelse
ウディ・アレンの2003年の作品『僕のニューヨークライフ』が今頃公開。日本では昨年公開された2002年の『さよなら、さよならハリウッド』の次の作品で、本作の1作後の『メリンダとメリンダ』のほうが先に公開されてしまっていて、ちょっとヘンな感じもしますが、まあいつものウディ・アレンです。
が、今回はジェイソン・ビッグスとクリスチーナ・リッチという若手を使って、あの『アニーホール』をほとんどリメイクしているような内容で、21世紀ヴァージョンを堪能できたという気分です。というか、『アニーホール』がいかに画期的でハイプで時代を先取りしていたかという事実を再認識。

主人公の2人が初デートするのがジャズの中古レコード店。中古レコード屋でデートって、ジョン・キューザックの名作『ハイ・フィディリティ』でもテーマになってて、数年前の『中学生日記』(名古屋の中古レコード屋で中学生同士がデート)とかにも登場してるけど、個人的にはやっぱり理想的ですね。音楽の話で、男女がマニアックに盛り上がれるっていうのは素晴らしいです。ただし、この映画ではジェイソンがクリスチーナをクドきたい一心だというのがミエミエなのですが。

子役時代のクリスチーナ・リッチは、日本ではビデオ・スルーにされてしまった"That Darn Cat"(邦題『誘拐騒動/ニャンタッチャブル』)を飛行機の中で見たくらい(ディズニーの子供向け映画だけど、なぜか大好きな映画)で、アダムス・ファミリーよろしくダウナーなキャラクターは唯一無二という感じだったんですが、その後見た98年の『バッファロー'66』『I Love ペッカー』では、既にエロチックな演技をしててドキっとしたものでした。本作はもっとエロくて、クラクラしてしまいますが、どこか冷めた存在感は子役時代から変わっておりません。ウディが近年で最も起用したかった女優がクリスチーナ・リッチだったそうで、確かにピッタリとハマってました。

ウディは、今回は主人公でコメディ脚本家(!)のジェイソン・ビッグスの同業者役で、先輩としてよき相談相手だけど、なぜか見えない暴力への恐怖に取り憑かれていているナーヴァスなキャラクターでもあります。意味なく主人公に武装を薦めてライフルを買ったり、(ウディ初の)バイオレンス・シーンもあって衝撃的でした。これまさに911がもたらしたアメリカ人の総体的な意識をおちょくっている感じ。いつものように生温くも、微笑ましくは終わらないところが、今までのウディのコメディーとは違ってます。

公開が前後した次作『メリンダとメリンダ』は去年、字幕なしヴァージョンをローマ行きの飛行機の中で見て、そのまま劇場公開を見逃してしまうという致命的なミスをしたので、ストーリーのディテールがさっぱりわからず仕舞いだったのですが、正しい製作順で見直すチャンスができたので、またDVDで見てみようと思います。

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2006/02/05

フライトプラン

flightplan01
ショーン・ビーンが機長やってる飛行機でロクなことが起こるはずがない!

あちこちのネットに地雷のように振りまかれているネタばれを全部かわして真っ白な状態で見られたので、半分まで見たところで全く展開が読めず、かなり楽しめました。それにしても無理があるだろ!といいたい。まあ映画だからいいけど。ジョディー・フォスターも、おばちゃんになっちゃいましたが、あいかわらず名演技です。

国際線には50回以上乗ってるんですが、「この値段でどこで利益出してるんだ」というような格安チケットしか使っていない身としては、エコノミー席以外のいろんなスペースを見ることができて、結構タメになったりして。この映画の飛行機は特別としても、旅客機って結構見えないスペースがいっぱいあるもんですね。しかし、機内食マニアとしてはぜひ機内食のシーンは出してほしかった・・・。

この映画も機内上映は無理でしょう。飛行機のなかでヒマつぶしで見る映画が大好きな私としては、一度「大空港」「ハイジャック」「エアポート75」「トワイライトゾーン/超次元の体験の第4エピソード」「エグゼクティブ・デシジョン」「エアフォース・ワン」などの航空パニックものばかりを上映する飛行機に乗ってみたいです。

あと、すぐに無くなったパスポートケース付きの前売り券。あれ欲しかったなー。

ネタバレもできないので、2ch的お約束を。
「アラブ人に謝れ!」

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2006/01/25

ジャーマン・ロックの宝庫 片腕カンフー対空とぶギロチン

neu2phaedra01

例の『片腕カンフー対空とぶギロチン』が1月18日の深夜に読売テレビで 放送されたので観賞。前作の『片腕ドラゴン』はリアルタイムで見てて、この続編は昔放送されたらしいですが、見たかどうか覚えておらず。

もうこの映画のカルトさは、あちこちのサイトで多く詳しく語られているので割愛しますが、まあ70年代前半にブルース・リー・ブームに乗じて無数に作られた粗悪な香港カンフー映画の中でも異彩を放っている、とんでもない作品です(1975年製作のこの映画は台湾で撮ったらしく、台湾映画として紹介されている場合もあり)。

また、タランティーノの『キル・ビル』の元ネタ映画として、最近の若い人達の間でも有名となり、ジャーマン・ロックのNEU!(ノイ!)の1973年のセカンド・アルバム、NEU!2から『Super16(空間美学PART2)』が無断で使われていて、それをタランティーノがレスペクトして『キル・ビル』でも使用。『キル・ビル』のサントラにも抜粋が収録されていることなども広く知られています。NEU!のメンバーだったミヒャエル・ローテルのオフィシャル・サイトでも、『キル・ビル』公開時に、映画に使用されたことがニュースとして紹介されたりしていたので、こっちは許可をとっているのでしょう(あたりまえだが)。

まあ片腕ドラゴンに弟子を殺されて復習に燃える、清朝の刺客である盲目の僧侶の登場シーンに流れて、ピッタリの殺伐さなのですが、その僧侶が空とぶギロチンでひと暴れした後でオープニング・テーマとなって、そのテーマとして同NEU!2のラスト・ナンバー『Super』がまるまる使われてたりします。あの「ウォー!」とか「キャー!」という合いの手もなぜかピッタリとマッチしております。なかなかナイスな選曲。

さらに中盤では、同じくジャーマン・ロックのタンジェリン・ドリームの1974年のアルバム『Phaedra(フェードラ)』からタイトル曲が、エンティングにはクラフトワークの1974年のアルバム『Autobahn(アウトバーン)』から『Kometenmelodie2(大彗星 軌道)』が使われております。他にも隅をつつけばいろいろ出てくるかも。

いずれも完全に無許可なんだろうけど、何故ゆえにジャーマン・ロックだったんでしょうか。マイナーな西ドイツのロック・アルバムならバレないと踏んだんだろうか。そもそもこれらのアルバムを耳にしたということは、香港・台湾あたりでも、ある程度流通していたんでしょうかねー。ここらへんを主演兼監督のジミー・ウォン先生に尋ねてみたいところです。

ちなみに、2ちゃんの番組実況板・関西ローカルスレッドで実況しながた見たら、あまりの突っ込みどころ満載度に死ぬ程盛り上がりました。あの武闘大会の行司のAAが秀逸でした。

   ___
   \勝/ バッ
 ( ゚д゚)ノ

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秘密のかけら

himitsu01
中盤で、薬でラリったロリータ・フェイスのヒロイン、アリソン・ローマンが、不思議の国のアリスのコスプレの女の子(慈善ミュージカルの歌手で、歌っているのはジェファーソン・エアプレーンの『ホワイト・ラビット』)と濃厚なレズ・プレイを演じる萌えシーン。

バックにかかっている曲が意外すぎてしばらく思い出せなかった。なななんと、ジャズ・ロックの金字塔的アルバムであるマハヴィシュヌ・オーケストラのファースト"The Inner Mounting Flame"(邦題『内に秘めた炎』)のヴァイオリンとローズ・ピアノが泣きまくっている"You Know, You Know"。設定が1972年なので、1971年発表のこのアルバムからの曲を使ったのは、なかなかのセンスだと思いました。しかしなぜマハヴィシュヌ??ジョン・マクラフリンのファンなのか?サンタナなんかも使われていたので、選曲担当がギタリスト好きだったのかな。

1958年に起こった売れっ子コメディアン・コンビに絡んだ全裸女性変死事件を、15年後に女性編集者のアリソン・ローマンが追い詰めていくサスペンス・ドラマ。しかし、R18となってしまってて、ストレートなエロ・シーンが随所に盛り込まれていて、特にラスト近くでは思わず笑ってしまう衝撃的なシーンが・・・。で、『インヴィジブル』の時のごとく、やたらと脱ぎまくるケヴィン・ベーコン。こういう役ばっかりですなー。

マハヴィシュヌ・オーケストラを使っていたので、私はOKの映画でした。帰ってファースト(レコードでしか持ってないけど)を聴きなおしてしまいました。

秘密のかけら オフィシャル・サイト

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2006/01/05

アメリ

正月の深夜に吹き替え版を放送していたので、久々に見ました。
2002年の1月に出張先の新潟の映画館で見て以来。でっかい
シネコンの客席が満員で、端っこのほうしか空いてなかったのを
覚えています。

傑作に出会うと何度も見直すことがある反面、傑作すぎて見直す
のが怖くなってしまうことが度々あります。その世界に入り込んで
しまって、帰ってこられないような気がして。自分にはそういう映画。

配給のアルバトロスの逸話とかは誰もが知っているとおりで、監督
の趣向と女優のキャラクターと編集のテンポが日本人のツボにこれ
でもかという位ガッチリとハマってしまったのは、ちょっとした偶然が
重なっての産物で、以降の日本の女の子をアメリ症候群に陥れて
しまったのも頷ける凄い映画。

「デリカテッセン」「ロストチルドレン」「エイリアン4」と来てアメリ。
ジャン・ピエール・ジュネを「エイリアン4」の監督に抜擢したこと自体
信じられないですが、20世紀フォックスはエラかった。「エイリアン3」
でデヴィッド・フィンチャーを起用しながら、映画をズタズタに切り裂いた
フォックスからは想像できません。しかし逆転の発想か、それが幸い
して「エイリアン4」はブラックユーモア溢れる傑作となりました。
このテイストはアメリにも引き継がれていて、アルバトロスはそういう
ブラックでグロテスクな映画を想像して製作中に買い付けたとか。
しかし、アメリにはそれ以上にテンポの良さとキュートさが効いてました。

舞台がモンマルトルであることも忘れていて、ついこの間行ってきて
三泊してきたモンマルトルの風景があちこちに映されていて、懐かし
かったです。

アメリ公式サイト

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2006/01/01

2005年に見た映画総括

2005年に映画館に見に行った映画は、おおむね以下のとおりです。

オーシャンズ12 (2/05)
ボーン・スプレマシー (2/15, 3/1)
スパイ・バウンド (2/18)
THE JUON/呪怨 (2/18)
香港国際警察 (3/26)
コンスタンティン(4/18)
Shall We Dance? (4/26)
さよなら、さよならハリウッド (5/19)
バタフライ・エフェクト (5/24)
ベルンの奇蹟 (5/25)
オペレッタ狸御殿 (5/30)
電車男 (6/06)
宇宙戦争 (6/30)
オープン・ウォーター (7/01)
亀は意外と早く泳ぐ (8/03)
ハービー/機械じかけのキューピッド (8/03)
ヒトラー 最期の12日間 (8/04)
スターウォーズ・エピソード3/シスの復讐 (7/13, 8/10)
ランド・オブ・ザ・デッド (8/27, 9/02, 9/15)
サマータイム・マシン・ブルース (9/03)
妖怪大戦争 (9/03)
銀河ヒッチハイク・ガイド (9/20)
がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン (10/03)
チャーリーとチョコレート工場 (10/03)
ステルス (10/?)
メタリカ/真実の瞬間 (10/?)
蝋人形の館 (10/20)
SAW2 (11/01)
インサイド・ディープ・スロート (11/19)
TAKESHIS' (11/20)
Mr.&Mrs.スミス (12/26)
キング・コング (12/26)

個人的なベスト3は
ベルンの奇蹟
ランド・オブ・ザ・デッド
スターウォーズ・エピソード3/シスの復讐

その後を5本選ぶとすれば
ヒトラー 最期の12日間
キング・コング
オペレッタ狸御殿
妖怪大戦争
がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン

かな。
ベスト3のうち「ランド~」は、とにかくロメロのゾンビ新作が見られたことが嬉しかった
だけで、出来はというと75点という感じ。でも3回見に行ってDVDも買ってしまいました。
スター・ウォーズも27年目にして完結に立ち会えたという感慨が先行してます。
DVDでもあのラストでは涙してしまいました。
ベルンの奇蹟は純粋に感動しました。たぶん今年のワールドカップ前にテレビなんかで
放送して、盛り上がるんでしょう。ドイツは。

リストにリメイク作が9本もあるんですが、その中では「キング・コング」がダントツ。
「がんばれベアーズ」は、あの名作を現在に置き換えただけで、あとは忠実なリメイク。
でも感動の持っていきどころはより練られていて、ホロリとしてしまう。さすがはあの
超名作「スクール・オブ・ロック」の監督リチャード・リンクレイター。映画館でもフランク
フルト→大阪間の飛行機でも日本語ヴァージョンだったので、DVDが出たら英語で見て
みたいです。
「オペレッタ~」は単純にブッ飛んでDVDも買ったけど、さらにブッ飛んでしまいました。
やってる役者もよくわからず、とにかく演じてたみたい。

「ヒトラー」は、小劇場での公開だったが、お年寄りを中心に超満員で、かなり盛況な
入りでした。崩壊寸前の第3帝国をリアルに描いていて、ヒトラーも一人の人間と
して、魅力的に描かれている(その辺、イスラエル周辺は気に入らないらしくて抗議
したらしいが。)。上映後にお年寄りの観客が「さすがじゃ、ちゃんと総括しとるわ。」
と言ってたのが印象的でした。

「TAKESHIS'」も、フェリーニの「8 1/2」とデヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」の
合体作みたいで楽しめた。頂点まで名声を得た人の頭の中って、こういう感じになるん
じゃないかというのが、実感できます。

1作目の「ボーン・アイデンティティー」が最高に好きで、期待していた「ボーン・スプレ
マシー」はストーリーは最高だったのに、カメラワークが最悪で眩暈がするほどブレ
まくってしまってて、残念無念。

今年はとりあえず、ダニエル・クレイグが新ボンドとなった007の新作が完成するか
どうかが課題です。

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2005/12/27

キング・コング

虫はやめてくれーー!!!あんなのが出てくるなんて聞いてなかったよ!!
隣に座っていたカップルなんか「うわぁぁーーー!!!」と叫びながら全身を掻きむしりながら痙攣してました。虫はあかん!とにかく虫はダメ!!

さすがはグロ大好き監督のピーター・ジャクソンです。しかし、それを除けば、一分の隙もない完璧なオリジナルのリメイク。恐竜とのバトルなどは他の追随を許さない凄い迫力。夕日の美しさなど、風景描写の素晴らしさもジャクソンならではという感じです。最後は男泣きに泣けた。左隣のカップルも右隣の女性ペアも泣いてました。

今年見たこの手の映画では「スター・ウォーズ」と並ぶ傑作でした。

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2005/11/20

インサイド・ディープ・スロート

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映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」を小学校低学年から購読していたので、新作紹介を読んで「ディープ・スロート」の存在は1975年の公開当時から知っていた(当時の映画雑誌はポルノ映画もきちんとレビューしていた)。しかし、実はこれがすでに3年前の1972年にアメリカで公開されており、検閲のため2/3以上をカットされたため、残りの2/3を日本で追加撮影し、ツギハギして公開されたものであったとは知らなかった。「ディープ・スロート」がアメリカの社会現象となるほどの物議をかもしていたことも大きな話題になっていたが、もっと強烈なイタリアやドイツ製ポルノがレビューされていたし、その意義がイマイチわからないままの小学校6年生だった。

インサイド・ディープ・スロート」は全米がその存在に沸きかえり、政治問題にまで発展した、アメリカ初のハードコア・ポルノ映画の実情を追いかけたドキュメンタリー。監督・主演女優・主演男優・配給先の全てを不幸のどん底に突き落とし、「悪魔のいけにえ」と同様、マフィアがらみのプロダクションにより、300万円ほどの超低予算映画から産み出された「タイタニック」を超える6億ドル以上の興行収入の1セントもスタッフ・キャストに渡らず、全てが暗闇に消えたという、ヤバすぎる作品を、関わった人々とのインタビューで掘り下げている。

自主制作同然のヤバいB級フィルムには目がないし、そういうものは70年代には氾濫していた。ビデオではないフィルムの雑な画素にどうしようもない魅力を感じる。映像というものに誰もが本気でロマンを追い求めていた時代ってもう来ないような気がする。映画が毒であり、政治を動かすものであった時代の本物の「ブルーフィルム」を追及したドキュメント。

当の「ディープ・スロート」自体は数十秒しか紹介されていないのだけど、今月DVDが出るらしいので見てみたくなった。

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2005/10/02

銀河ヒッチハイク・ガイド

ginga01
すみません。小説もTVドラマ版もまったく未経験のまま、いきあたりばったりで見てしまいました。銀河ヒッチハイク・ガイド。『宇宙船レッド・ドワーフ号』とか『スペース1999』タイプのイギリスお得意の銀河漂流もの。『レッド・ドワーフ号』的な不条理コメディ(というかこっちのほうが先なんだけど)って、モンティ・パイソンもそうだけど、日本ではおもっきりハマってカルト的に崇拝する人と、まったくおもしろさが理解できない人に2分されてるみたいで、この映画もそういう感じ。もしテリー・ギリアムあたりが監督してたら、もっとブラックな笑いが大きく出ていただろうけど、これはお気楽タッチが大成功している。マニア受けするネタがいっぱい出ていたみたいだけど、わからないのがもどかしかったりした。まあ、普通の人が見たら、鬱病のロボット、マーフィがかわいい!ってくらいでしょうか。あと、テーマ・ソングの"So long, and thanks for all the fish!"も万人受けする名曲だ。

宇宙最高のスーパーコンピューターであるディープ・ソートが、750万年かけて計算して、ついに答えを出した宇宙の真理が「42」というのが何とも・・・。42って私の歳か。

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2005/09/04

妖怪大戦争

yokaidaisenso
年上のロック友達夫婦が見てきて「凄かった!」と絶賛していたので、遅まきながら『妖怪大戦争』を鑑賞。
「Dead Or Alive」「殺し屋イチ」の三池崇史が監督ということで、ムチャクチャ暴走する映画とは予想していたが、予想を遥かに上回る暴走ぶりでしかも子供にちゃんと訴えかけるものがある爽快感溢れる傑作だった。予備知識ゼロで見に行ったら、忌野清志郎とかが妖怪役で出ていてびっくり。栗山千明はキルビルを彷彿させる熱演。妖怪達の宿敵となる豊川悦司演じる加藤って、『帝都物語』で嶋田久作がやってたあの加藤か。荒俣宏も水木しげる先生も参加してるから何でもアリなんですね。すげ~。

でも、これを実相寺昭雄とかに監督させずに三池崇史にやらせたというのはエラい。しかし三池崇史でもイチかバチかの賭けだったでしょう。なんせ「お正月家族で揃って楽しめるファミリー映画を撮ってくれ」という依頼で「カタクリ家の幸福」を作ってしまう人だし・・・。しかし蓋を開ければ大成功という感じ。お笑いと残酷さとアドベンチャーと家族愛が絶妙にミックスされていて大人が見ていても最高に楽しい。

ツボにハマったのは子供の頃なら誰でも一度はやってみたかったであろう「ジェット機の翼につかまって飛んでみる」を実現させたこと。あのシーンがとにかく最高!傘おばけの「でもおれ、カサやし・・・」にも爆笑。水木先生の特別出演にも感激した。ラストにもニヤリ。
あと、主人公の役の子が美少年すぎるのはいかがなものか・・・。

できれば夏休み真っ只中に子供達の満場の歓声と共に鑑賞したかった作品。

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2005/08/28

ランド・オブ・ザ・デッド

oslandofthedead
大阪梅田OSの初日1回目を見てきた。入りは7割5分といったところか。ソイレントグリーン+SF最後の巨人+マッドマックス2+ニューヨーク1997という感じ。かなり良かったけど、93分とちょっと短すぎたし、残酷度もやや控えめで、アクションがハリウッド的すぎた。もっと状況描写や人々の生活描写に時間をかけて深く掘り下げて、あと30分長くできていれば個人的には文句なしだった。やはりハリウッド資本ということで、『バイオハザード』とリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』の存在が足かせになっていたのではないだろうか。あのようなテンポで見せる映画にするには、本作位の時間が最適で、じっくりとした描写を得意とするロメロにはちょっと不利だったかもしれない。もともとアプローチが違うけど、あのヒットを超えられないにしても、商業的に惨敗するようなものにはできなかったはずだ。

もっと娯楽大作にしてもよかったし、もっと悲惨な物語にしてもよかった。ちょっと中途半端な感がなきにしもあらず。そこらへんロメロも妥協したのか。オリジナル『ゾンビ』のカサカサとした感じがあまり出てなくて、ゾンビがより人間っぽくなっているのが不自然。しかし、ロメロ特有の死滅した風景の配色は健在で、そこらへんは誰にもマネのできない部分だと思った。

ゾンビ狩り用のバトル・トラック、デッド・リコニング号はB級SFテイスト全開で楽しかった。運転手のおねーちゃんが、ヒロインのアーシア・アルジェントよりも可愛かった!

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2005/08/21

ランド・オブ・ザ・デッド いよいよ公開

landofthedead
ジョージ・A・ロメロ監督の『死霊のえじき』以来20年ぶりのゾンビ映画新作、『ランド・オブ・ザ・デッド』がいよいよ今週末28日より日本で公開されます。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』の三部作をもってゾンビシリーズは一応の完結を向かえ、その後星の数ほどのフォロアーを生み出し、近年は『ゾンビ』のリメイク作『ドーン・オブ・ザ・デッド』やパロディの傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』も発表され、ゾンビ・ブームも高まってきたタイミングで、満を持しての最新作。もう見るしかないでしょう。

20年前の『死霊のえじき』の公開時は、前年に米国で発売された『ゾンビ』のビデオが友達から回ってきて、それまでのテレビ公開版『音楽だけなぜかサスペリア・ヴァージョン』の残酷描写カットのゾンビしか見たことのなかった私は、テープが擦り切れるまで見まくってマイ・ゾンビ・ブーム最高潮の絶妙なタイミングでの3作目だったので、映画館で狂喜したのを覚えています。
その後、ダリオ・アルジェント監修版とディレクターズ・カット版が両方入ったレーザー・ディスク・ボックスも買ったりして、20年間ゾンビ熱はずっと続いたままなのでした。

ポスター付き前売り券2枚買ってきました。既に海外で見た人によると、9・11以降のアメリカ社会の縮図をゾンビワールドにちりばめ、さらにマッドマックス1、2的な終末世界でのバトル・アクションを盛り込んだ快作だという噂です。『ゾンビ』と『マッドマックス2』が人生で見た映画のベスト10に入っているほど終末世界ものの大好きな私としては、もう楽しみで待ちきれません!!敬愛するジョージ・A・ロメロ監督も20年近く無視され続けてきたハリウッドでのこの快挙で、溜飲が下がったことと思います。

大阪では梅田OSで公開です。絶対ひとり2回は見ること。

NIGHT OF THE LIVING DEAD (1968)
DAWN OF THE DEAD (1978)
DAY OF THE DEAD (1985)
LAND OF THE DEAD (2005)

追記
(先月廉価版DVDが再発された、イギリスのゾンビ・パロディ映画、『ショーン・オブ・ザ・デッド』"Shaun Of The Dead (2004)"はゾンビマニアも納得のゾンビ愛に溢れた作品で、オリジナルのエンディングのあの陽気な脱力系マーチ(ゴブリンじゃない)も使われていたりします。あとロック・ファンならニヤリとするシーンがいっぱいで、テレビにTHE SMITHが一瞬出てきたり、ニューオーダーやプリンスのレコード盤でゾンビを撃退しようとするシーンは感動してしまいます。)

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