水木しげるロード



ふと一度も行ったことのない鳥取に行ってみたくなり、青春十八きっぷ(誕生25週年ということで5日使えて8千円に値下げ中)で温泉好きの同僚から推薦してもらった三朝温泉に行った。ゆっくりと温泉に浸かってカニ御膳を食べて保養。
翌日は鳥取砂丘にでも寄って帰ろうと、倉吉駅で鳥取に戻る電車を待っていたのだが、逆方向の米子行きの電車が先に来てしまい、その瞬間「これに乗って境港の水木しげるロードに行くのだ。」という啓示を受けて、そのままその電車に乗ってしまった。「妖怪予定がえし」の仕業に違いない。
米子駅には、噂の鬼太郎列車が待ち受けており、それに乗り込む。正面のライトは目玉のおやじになっている。内装も鬼太郎がいっぱい。境線の全駅には妖怪の名前が付いているという凝りよう。
米子駅は「ねずみ男駅」といなっており、ホームのねずみ男の銅像を携帯電話で撮影。しかし、充電器を忘れてきてそのままだったせいか、「電池が足りません。充電してください。」のメッセージが。せっかくロードに設置されている沢山の妖怪の銅像を写真に撮ろうと思っていたのに、がっくりときてしまった。
しかし、境港駅(鬼太郎駅)に到着し、再び携帯の電源を入れると、なんと復活。それ以降、妖怪の銅像をいつ電池が切れるかハラハラしながら撮影しつつロードを歩いていったが、いくら撮っても電池が切れることはなかった。「妖怪ケータイ充電」の仕業に違いない。感謝感激。
観光案内所で100円で買った妖怪ガイドブックには、水木しげるロードの商店街各店舗に供えてある妖怪スタンプを押すスペースがあり、全36個を押してまわると「スタンプラリー完走証」がもらえるとのことで意地になって36個制覇。いい中年が本気になってスタンプを押し歩く様子は客観的に見てあきらかに怪しい。「妖怪スタンプ制覇」に取り憑かれていたのかも。

ロードの一番奥にあった「水木しげる記念館」にて、手塚治虫先生と双璧を成す水木先生の偉業を再認識。5,6歳の頃TVでやっていたマジに怖い初代モノクロ版「ゲゲゲの鬼太郎」や実写版「河童の三平」「悪魔くん」がトラウマとなった世代としては、水木先生の作品は深く遺伝子に組み込まれていて、生活の一部のようなものだったが、歴史を再確認するととんでもない奥深さである。「カランコロン漂泊記」を読んだ時にも思ったことだが、生死の境をさ迷い切った人は強い!数奇な運命の結果が何千万人という人のサブリミナルに妖怪の存在を植えつけることになろうとは。
すっかり感動して、帰り路もスタンプを押しつつ進んでいくと「妖怪神社」の前に黒山の人だかり。なんか映画版「ゲゲゲの鬼太郎」の主演のウエンツ瑛士がプロモーションでお参りに来たようで、テレビ局やマスコミも多数来ており、ねずみ男とねこ娘の着ぐるみもいた。写真撮影禁止と言われたので写真は撮らなかったけど、鬼太郎のコスプレのウエンツが到着すると、女性達の黄色い悲鳴が炸裂。何故か「みぎゃーー!!」と聞こえるのは、ねこ娘の仕業だったのか?
お土産のひとつ、目玉のおやじ汁を飲みながら旅の成果を噛み締めつつ帰路についたのであった。
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