音楽

2009/12/19

Yes ミュンヘン公演

Yesmunchen01_2Yesmunchen02Yesmunchen03イエスのミュンヘン公演を12月7日にPhilharmnonieで見た。イエスを見るのは1988, 1990 (ABWH), 1992, 1994, 1998, 2003年の日本公演に続いて11回目。

会場はミュンヘン市街の中心マリエン広場駅からSバーンで2駅目のRosenheimer Platzから徒歩5分ほどの場所。小雨の降る中、クリスマス市で飲んだワインの熱燗で体を温めてから向かった。

Yesmunchen06Philharmonie01ミュンヘンの芸術センターのような大きな敷地の中にある本格的なクラシック用ホールで、受付でコートやかばんを預けて入るスタイル。バッグ持参では会場内には入れてくれず、上着と一緒に預けて1ユーロ70セントとられる。グッズ売り場では、Tシャツ、バンダナ、メンバーのソロCDなどに加えて、今回のツアーから販売が始まったMP3音源をUSBメモリに入れたものが販売されていた。今回売られていたものはマンチェスター公演分で、他のものもオフィシャル・サイトで購入可能の模様。

ホールに入ると立体的でどこからでも見やすそうな構造。席がわからずウロウロしていたら、受付のおねーさんが席まで案内してくれた。上手ウェイクマン側。さすがクラシックホールの8列目だけあって、かなり近い。

開演時間になっても2階席はほぼ空の状態で、観客の入りは公式キャパシティー2.387席の約6割程度。なんか緊張感と盛り上がりに欠けるまま暗転し、恒例の『火の鳥』がかかる。

1曲目は"Siberian Khatru"で、最後に見た2003年9月12日の大阪厚生年金会館の時と同じ。演奏はいつものごとく安定している。さすがはこのラインナップで1年以上過酷なツアーをこなしてきただけのことはある。Benoit Davidのボーカルは違和感が全くなく、パートのひとつとして、楽曲としてのイエス・サウンドを立派に再現していた。

しかしやはりジョン・アンダーソンによるバンド全体を包み込んでしまう人間離れした超絶な存在感が不在なのが明白であった。イエスにマジックがあったのは、やはりジョンがいたからで、でも私も含めて、そういうことは百も承知のファンが今回のツアーに集まっているのも事実である。

ベノワはたたずまいや背格好もジョンのようだが、あのモリッシーのような髪型は凄く違和感があった。もうちょっとイエスっぽく長髪にしたらいいのにと思ったり。
Oliver Wakemanは父親と同じ長髪で、意識はしているだろうが、かなりの好青年で、華があった。シンセ・ソロではRushも使っていたMoog Little Phattyもプレイしており、父親時代からのミニ・ムーグの魂を受け継いでいるかのよう。

続く"I've Seen All Good People"もかなり良かったが、観客は完全に熱狂のスイッチが入らず、様子見のような雰囲気がした。なんというか、欧米に多い公認トリビュート・バンドの演奏の完成度をチェックしているかのような・・・。ベノアはギターを弾きながら歌った。

最初のMCでクリスによるメンバー紹介でオリバー・ウェイクマンとベノア・ディヴィッドが紹介され、拍手で迎えられる。1980年の"Drama"から2曲やることをアナウンスし、最初の"Tempus Fugit"を演奏。急に違和感が薄まり、大好きなアルバムの曲を生で聴けて大感動。

ベノアによるドイツ語での挨拶があり、"Tormato"から"Onward"を歌う。ベノアのジョン・アンダーソンへの愛と敬意が溢れているのが感じ取れて、かなり良かった。

続いてはスティーヴ・ハウが自分不在の時代のセカンド・アルバム"Time And A Word"から"Astral Traveler"を紹介して、イントロのフェイド・インのカッティング・ギターから再現。これも生で聴けるとは思わなかったレアな曲。途中でアラン・ホワイトのドラム・ソロが入る。この構成はかなり盛り上がった。スティーヴは自分不在の時期の"Owner Of A Lonely Heart"の前でも曲紹介をしていたが、どうしてクリスではなくスティーヴがあえてしたのか。「別に嫌がってプレイしているわけじゃない」という意志表明だろうか。

"Yours Is No Disgrace"は現メンバーではこのツアーから新たに加わったレパートリーで、生で聴くのは11年前の大阪公演以来。"And You And I"のコーラスワークも素晴らしい。クリスのハーモニカも良かった。ハウのソロ・コーナーはいつものごとくだが、今回は全ての楽曲で、いつになくハウがソロイストとしての主導権をもって頑張っているのがわかる。

"South Side Of The Sky"は2003年も聴けたレアな名曲で、クリスとハウのハーモニー・ボーカルがとくに良かった。後半のハウとウェイクマンのソロ合戦は、父親とのそれを思い起こさせる熱いものだった。

ドラマからもう1曲"Machine Messiah"が演奏される。もうこの1曲のために大金を払ったという感じだったが、とにかく良かった。観客も圧倒されていた。ハウのマシンガンのようなギターが炸裂する。このあたりから1曲終わるごとに観客がスタンディング・オベーションをし始めた。

絶対に演奏される"Hert Of The Sunrise"で、完全に観客も熱狂し、現ラインナップでのイエス・サウンドに揺るぎがないことを確信しているようだった。このへんでやはりプロの本物は違う!と心底実感。本編最後に"Roundabout"を演奏。観客は総立ちになって手拍子。やはり盛り上がる十八番である。

Yesmunchen04Yesmunchen05アンコールは圧倒的な"Starship Trooper"。1990年3月5日のAnderson Bruford Wakeman Howeの大阪フェスティバル・ホールのアンコール・ラストに演奏されたのを聴いて以来。あの時と同じメンバーはハウ1人だけ。しかし楽曲の素晴らしさは不滅といった感じで、観客も最後のハウのギターのリフレインあたりで手拍子しながら立ち上がり始め、大団円に突入。ちょっと大袈裟なくらいのスタンディング・オベーションでライブは終了。観客はかなり感動していたようだ。

欧米ではジェネシスやピンク・フロイドなどの大物バンドのトリビュート・バンドで生計を立てることが成立するくらい、楽曲そのものへの愛着が深く、それを聴きに行く人が多いという話で、結局はラインナップ以前に楽曲が素晴らしくて、それを生で聴けるなら問題なしと感じる人が多いのも事実だろう。これはレイ・ウィルソン時代のジェネシスのライブを1998年にドイツで見た時も感じたこと。

なぜこのラインナップで、細々とした観客動員でもイエスを続けるのか考えた。日本人のように美しく死ぬ、有終の美を飾るなどという固定観念は欧米のロック・ビジネスにはないし、それより生活云々というよりは、プロのミュージシャンとして人生の大半を費やしていた者として、外野の評価はどうであれ演奏し続けたいし、そうしなければならないという使命感と意地というものがあるのだろう。ジョン1人の都合で散々スケジュールをかき乱されてきたクリスとしては、自分でイエスの看板を背負っていけるのだという証明もしたかったのではないか。

ビル・ブラッフォードのように潮時を見定め、ライブ演奏することを止めて引退するのも、潔いかもしれないが、そうしてしまったら、
後に残っているのは「老い」だけとなるような気もする。

Munich, Philharmonie 2009-12-07

Steve Howe / Guitars, Vocal
Chris Squire / Bass, Vocal, Harmonica
Alan White / Drums
Benoit David / Vocals, Guitar
Oliver Wakeman / Keyboards

Firebird Suite
Siberian Khatru
I've Seen All Good People
Tempus Fugit
Onward
Astral Traveller
Yours Is No Disgrace
And You And I
Steve Howe solo (Provence / Clap)
Owner Of A Lonely Heart
South Side Of The Sky
Machine Messiah
Heart Of The Sunrise
Roundabout
encore
Starship Trooper

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2009/12/07

ジョン・ポール・ジョーンズの新バンド Them Crooked Vultures ミュンヘン公演を見た!

Tcv00Tcv01Tcv02レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ、フー・ファイターズのデイヴ・グロール、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョッシュ・オムによって結成された噂のスーパー・グループ、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのミュンヘン公演をさっき見てきました。

ドイツへ出発の前日に雑誌のPlayerとRockin'onを読んで、初めて結成されたことを知り、ホームページをチェックしたらなんとミュンヘン到着の日にZenithという会場でライブがあるという、嘘のような絶妙のタイミング。イエスだけ見てまったりしようと思ったら、鯛を釣りにいてシャチが釣れてしまった気分。

出発前に会場の地図と地下鉄の時刻表をネットで探してプリントし、直前にタワレコに行ってデビュー・アルバムを買い、iPodに落として空港へ向かう電車で聴いた。

ミュンヘン到着後、マリエン広場でクリスマス市を堪能し、ホテルに戻って仮眠をとっていたら、20時開演の1時間前まで寝てしまっていた。あわてて会場に向かう。地下鉄U6線を使ってホテルから30分ほどでFreimnn駅に到着。

20時5分前なのに同じ駅で多数の若者が降りたので、まだ余裕で間に合う雰囲気。5分ほど歩いて会場に付くと、当日券売り場は開いており、見に行くとオールスタンディングで値段は48ユーロ。するとドイツ人のお兄ちゃんがチケットを売り込みに来た。「いくら?」と尋ねると、「40ユーロでいいよ。」というので買ってあげる。彼も喜んでいて、私もラッキーだった。

中に入ると、大きさも雰囲気も幕張メッセという感じ。デビューしたバンドでこの規模でやれることが大物さを物語っていた。やはり前座があったようで、既にSweetheadという女性ボーカルのメタル系のバンドの演奏が始まっていた。

30分ほどでSweetheadのライブは終了。セット・チェンジをして21時過ぎから大歓声と共にThem Crooked Vulturesのライブ開始。サポート・ギタリストとしてAlain Johannesを加えた4人編成。ジョンジーの演奏を見るとは2003年のギター・ウォーズ以来。今回も前のほうに行って10メートルほどの距離で見られて、めちゃめちゃ感動。キーボードやウォル・ギター、キーボードやショルダー・キーボードもプレイ。Foo Fightersではギターとボーカルだったデイヴのニルヴァーナ時代を彷彿させる久々のドラム・プレイを見られたのも本当に貴重だった。音はグランジ・ミクスチャー・ツェッペリンという感じで、やはりツェッペリンがあらゆるリフ系ハードロックの基礎を築いたことを思い知らされた。

ほとんどの客はデイヴ目当てだろうが、凄まじいジョン・ポール・ジョーンズコールも起こり、ジョンジーの存在は大きかった。

90分ほどでライブは終了。オリジナル曲のみで各人のバンドの曲も無し、アンコールも無しという潔いライブだった。貴重なものを見られて、本当に良かった。


Dave Grohl / Drums
Josh Homme / Guitar, Vocal
John Paul Jones / Bass, Keyboards
support
Alain Johannes / Guitar, Keyboard

http://www.themcrookedvultures.com/us/home

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2009/12/04

Genesis The Movie Box 1981-2007

このDVDボックスの少ないセールスポイントを挙げてみると。

1. Three Sides Live, Mama Tourの初DVD, 5.1chサラウンド化
2. Three Sides Liveにボーナス収録されているサラウンド音源7曲とインタビュー
3. Mama Tourにボーナス収録されているフィル・コリンズの所有のホーム・ビデオ撮影によるレコーディング・ドキュメント
4. 1999年に放映されたVH1によるヒストリー・ドキュメント"Behind The Music"の2007年アップデート版

Genesismovie01Genesismovie02Genesismovie03"Wembley Stadium"は既発売のものと特典映像も含め同様の内容。"The way we walk"は既発売のものが2枚組でマルチアングルやコメンタリーを含むものであったのに対し、単品でボーナス映像無しもものになっている。When In Romeは例によって既発売のディスクを収録するケースとスペースがあるだけ。

"Three Sides Live"も"Mama Tour"も映像のリマスタリングはされておらず、古ぼけた映像のままで、これも残念。単品発売されれば、これら2枚の購入だけで十分だが、「素晴らしいリイシューでファン必携のアイテム」とはとてもいえないもの。

ファンが企画したら、1977年のテキサス映像や1990年のネブワースのフィルのバンドとの混成チーム・ライブ、1992年のネブワース、1998年のポーランドやプラハの映像も含めた、ゴージャズなものになっていただろうし、そうするべきだった。

フィルが1983年当時の巨大で低画質のホーム・ビデオで撮った、サリー・スタジオにおけるレコーディング風景の映像が一番興味深いものだった。あと、Three Sides Liveボーナスの音源のみ7曲のうち"Man On The Corner"は初登場。"One For The Vine""Fountain Of Salmacis"などのアルバムのみ収録曲のサラウンド音源も良かった。

ジェネシスの再発ボックス・プロジェクト、これにて完結。

http://www.genesis-music.com/

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2009/12/01

Miles Davis The Complete Columbia Album Collection

Miles01Miles02マイルス・デイヴィスのコロンビア時代の正規盤を70枚+67年のライブDVD1枚を収録した"The Complete Columbia Album Collection"がアマゾンから到着。

注文時¥29,690だったのが¥3,601値下げされ、¥26,089となっていた。しかも2枚購入10%offのサービスを使ったので、実質¥23,481となり、1枚あたりたったの330円という格安価格。

20枚くらいしか持っていなかったので、それらを買った時の総計以下で、70枚揃うのはかなり嬉しい。コンプリートしているマニアも、ついつい安さにつられて買ってしまったのではないだろうか。

Miles03Miles04で、商品の出来具合はネット上のレビューでかなり叩かれている。ボックスや紙ジャケがチープで、最初から破れていたりするのと、ディスクに糊がついて汚れているというもの。糊は不織布などで拭うととれるようで、紙ジャケは、最初から日本製の完璧なものを期待していなかったので、スペース節約のためのペーパースリーヴ的なもので十分と言う感じ。紙ジャケ無しで、ディスクとジャケット写真掲載の解説だけというより遥かにましと思う。1枚330円という価格が全てを許してしまう。日本でこれを作ったら、10万円を超えるものになっただろう。

中山康樹著の「マイルスを聴け!」を読みながら、1作づつ聴くと、楽しさも倍増。

DVDは67年のドイツとストックホルムでのライブ。ライブ映像は70年のワイト島のDVDと80年代以降のものしか持っていなかったので、嬉しい。ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスというラインナップは、マイルス死後1992年のライブ・アンダー・ザ・スカイのトリビュート・バンドを見たことがある。しかし実際マイルスは1度も見られず仕舞いだった・・・。

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King Crimson 結成40周年記念エディション

Kingcrimson01Kingcrimson02Kingcrimson03Porcupine TreeのSteve Wilsonによる5.1chサラウンド・ミックスが話題のキング・クリムゾンの結成40周年記念リマスター&リミックス盤。最初に『クリムゾン・キングの宮殿』『レッド』が発売され、少し遅れて『リザード』も発売された。

かなり前に買っていたのだが、周りの友人・知人が安い輸入盤を買っていたのに対して、倍の値段のする国内盤紙ジャケで買ってしまい、気が引けてレビューが遅くなってしまった・・・

当初タワレコで輸入盤が2千円代で売っているのを見つけて、即買おうと思ったら、携帯メール会員になると6千円以上で10%OFFということで、一旦場所を離れて携帯で会員手続きをとって、戻ってみると、なんと売り切れてしまっていたので、もう聴くモード突入済みだったので、渋々国内盤を買ったという次第。で、国内盤で統一しないとコレクション的に見栄えがよくないので、ついついリザードも国内盤を買いました・・・。ポイントとかで割と安く買えたけど。

うちのオーディオはDVDオーディオ再生可能で、一応サラウンド・アンプなので、それで1stを聴いてみると、とても40年前だとは思えない音質と音圧で、仰天。これ録音しなおしたんじゃないの?と思うくらい・・・。一音一音の分離とダイナミックレンジが凄まじすぎる。ハイドパークの映像は、まあオマケという感じ。ストーンズのほうのビデオに入っている、フリップが舞台の袖から腕組みして演奏を見ているシーンのほうが衝撃的だった。

『レッド』のほうは音楽にも増して、ボーナス映像のフランスのTV局ORTFの1974年3月22日のスタジオ・ライブのビデオがとにかく凄すぎて、腰を抜かしてしまった。ブートで音だけは聴いたことがあるが、映像を見るのは初めてで、しかもこんなに高画質の状態で保管されていたとは・・・。よくぞ発掘してくれたという感謝の秘宝。

昔、キング・クリムゾンの映像を始めて見たのは、25年前の話。友人の家で、ドイツのBeat Clubの"Lark's Tongues In Aspic Part1"として後にレーザー・ディスクなどで公式発表された映像だが、見せてもらったのは砂嵐のようなメチャクチャなノイズの向こうから、チラッチラッとクリムゾンらしい絵が見えるブート・ビデオで、友人はそれに大金を払ったらしい。そのくらいの苦労をしないと、動くクリムゾンは見ることができず、当時はそんな画像でも食い入るように見たものだった。

ほぼどんな音源や映像も、ちょっと待てば何の苦労もなく入手できるようになった現在、このビデオも実にあっさりと「オマケ」として公式発表されて、喜びと共にある種の脱力感もあった。「せめて10万円くらいで売れよ・・・」という気がした。それほど貴重な映像なのだ。10代の頃にこれを見ていたら、失禁・脱糞・のた打ち回って狂喜していただろう。今、感動しつつも、どこか冷めた感じで見てしまえる年老いた自分が哀しい・・・。

リザードは演奏者が多いので、サラウンドで聴くと、もう凄いゴージャズな気分になる。ビッグ・バンド並の音圧で、レコーディング風景がそのまま堪能できる気分。これのみ映像無しで、動くイアン・マカロックやゴードン・ハスケルも見てみたかった。

『レッド』のスリーヴとライナー・ノーツの曲目にプリント・ミスがあり、DVDオーディオが「1,2,3,4,5,6,7,8,6」となっていて、CDのほうは「1,1,2,3,4,6,7,8」となっている。それで発売直後に回収されたのか、どこのレコード屋からも消えてしまっていた。タワレコのコーナーに貼り紙がしてあって、WHDエンタエイメントに電話したら、修正版を送ってくれるということで、電話して送ってもらった。ミス・プリント版はそのうちプレミアがつくといいな・・・・。

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2009/11/18

Tony Banks "A Curious Feeling" 30th Anniversary Remix Edition

Curiousfeeling01Curiousfeeling02Curiousfeeling03Genesisのキーボーディスト、トニー・バンクスが1979年に発表したファースト・ソロ・アルバム、"A Curious Feeling"の30周年記念盤が10月にEsoteric Recordingsから再発され、DVD付き限定盤をHMVのウェブで購入。11/18発売予定だったジェネシスのDVDボックス"Movie Box 1981-2007 "と抱き合わせで注文したが、こちらの発売日が11/23に延期され、先に"Curious Feeling"だけを送ってもらった次第。

大好きなアルバムで、「プログレ・キーボーディストのソロ・アルバムの鑑」のような存在。ちょっと大仰すぎるシンセサイザーの洪水が気持ち良い。当時発売されたヤマハのエレクトリック・グランドピアノ、CP80も弾きまくっていて、ストイックさは微塵もないが、リック・ウェイクマンのような下品さ (褒め言葉です!)もなくて、清流のように美しい。今聴いてもトニーの最高傑作と感じる。

限定盤のDVDにはアルバムの5.1chサラウンド・ミックスと、"For a While", "The Waters of Lethe"のプロモーション・ビデオが入っている。アルバムのリミックスはジェネシスのリミックス・プロジェクトでお馴染みのNick Davis。しかし、5.1chといっても、かすかにバック・スピーカーから音が出ているなーと感じる程度の地味なリミックスで、ステレオと大差ない印象。CDのほうもマルチトラックから新たにミックス・ダウンされている。

22ページのブックレットには、トニー本人によるライナーノーツと歌詞、レコーディング時のレアな写真が掲載されている。

トニーによるライナーノーツは非常に興味深いもので、以下のようなエピソードが載っている。

・本作品は『そして3人が残った』発表後、フィルが離婚問題で揉めていて活動停止状態にあった頃の時間を使って、マイク・ラザフォードと各々のソロを作ろうということになって製作されたもの(これは有名な話)。

・ソロ・アルバムの構想はピーターが抜けた頃からあって、その時自分のソロ用に書いた"Mad Man Moon", "A Trick of the Tail", "Robbery, Assault and Battery"は、そのまま"A Trick of the Tail"のアルバムに流用された。

・"And Then There Were Three"収録の"Undertow"には序曲のようなものがあって、フィルとマイクが余分だというので削ったが、これを再構成して"The Shout"という短編映画のサントラ用に製作したが、最終的にはほとんど使用されなかった。

・ダニエル・キースの『アルジャーノンに花束を』が大好きだったので、作品をテーマにしたコンセプト・アルバムを作りたくて、著者に許可を求め承諾されたが、同時期にロンドンで同作品のミュージカルが上演されていたため、混同されるのを避けて欲しいと要求され、同タイトルでのリリースを断念した。

・ボーカリスト選びには苦難したが、テープでKim Beaconの"He Ain't Heavy, He's My Brother"を聴いて、決定した。この再発プロジェクトにあたり、連絡を取ろうとしたところ、数年前に亡くなっていたことがわかった。

・ABBAの所有するストックホルムのポーラー・スタジオでレコーディングを開始したが、ジェネシスでお馴染みのDavid Hntschelがおたふく風邪になったため、エンジニアはDavid Bascombeが引き継ぐことになった。

・ジャケットの絵はオーストラリア在住のトニーの妹(姉?)が両親へのクリスマス・プレゼントに送ってきたオーストラリアの画家、Ainslie Robertsの画集が素晴らしくて、コンセプトにぴったりだったので使った。

・マスターテープを聴き直して、チェスター・トンプソンによるドラムの音が素晴らしかったので、新たなミックスでは少しドラム・サウンドを大きくした。


長年廃盤だった本作がリマスターで再発されて、ファンとして最高に嬉しい。レコードの国内盤は、ムーンライダーズの鈴木慶一が想い入れたっぷりのライナーノーツを書いていて、ファンぶりを披露していた。
他のソロも再発してほしい。あと、CD化されていない映画のサントラ"The Wicked Lady"は聴いたことすらないので、ぜひ発売してほしい。

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2009/11/04

Yesのチケット到着

Yesticket01aYesticket02a10/31にネット購入したイエスのチケットが、先ほどドイツから到着。さすがはDHL。早い。
送料はばか高くて日本円換算で約4,650円もしたけど、ぎりぎりまで待たされて不安になるよりはマシという感じ。

合計で15,000円を上回るチケット代となってしまい、今のラインナップのイエスを見るには高すぎるという気もする。

たとえば晩年、メンバーがかしゆか1人だけで、あ~ちゃんの代わりに妹のちゃあぽんが加わり、YouTubeで発掘した、全盛期ののっち以上にのっちを完璧に演じるの無名の素人を加えて、Perfume名義でライブをやることになったとして、コアなファンの回答はおおむね以下のようになるだろう。

Perfumeと認めるか → 絶対に認めない

しかし、未CD化の『イミテーションワールド』『カウンターアトラクション』はもとより、オリジナルでない『スーパージェットシューズ』や黒歴史の『アキハバラブ』まで、セットリストに加わるという。

ライブを見たいか → 見たくないといったら嘘になる


まあ、そういう訳で、今のイエスも見ておけたらレアかな~と。セカンドの"Astral Traveller"もやってることだし。まあイエスだけが目的の旅行じゃないからよいかとも思う。

すみません、本当はパフュームのこと書きたかっただけでした・・・。

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2009/10/31

Yes ミュンヘン公演のチケットを購入

PhilharmonieYes_2009一昨日から始まったイエスのヨーロッパ・ツアーを見ようと、12月7日のミュンヘン公演のチケットをいつも使っているeventimで購入しました。場所はPhilharmonieというかなり立派なクラシック用のホールで、チケット代は一番良いカテゴリー1で78.05ユーロとちょっと高め。イエスのドイツでの人気を表しているなー。このサイトはJavaを使った座席リストをクリックして完全指定できるので素晴らしいけど、とにかくチケットの送付料金が高くて、34.9ユーロもとられます。が、DHL便で1週間以内に到着するので、まあいいかという感じ。

ファンの方はご存知のように、今のイエスはジョン・アンダーソンもリック・ウェイクマンも不在で、ボーカルはYouTubeで発掘(ジャーニーといい、最近このパターン多い)した無名の素人Benoit Davidで、キーボードはリック・ウェイクマンの息子のOliver Wakemanという、冗談のようなラインナップ。しかし、1980年のDramaの頃からこういった、ありえない人選はやってるので、もう慣れた・・・。

「なんちゃってイエス」といわれても仕方ないような人選ですが、昨年からライブを重ねて、今年はクリス・スクワイアの病気とかでツアーがキャンセルされたりもしたけど、その後エイジアとのサマー・ツアーも行って、かなりこなれてきた模様です。

目当ては『ドラマ』時代の曲のプレイで、この夏もやっている"Tempus Fugit”と"Machine Messiah"は聴けるのではないかと楽しみにしています。

本当は翌日12/8のデュッセルドルフ公演も見ようかと思ったけど、いつも泊めてもらっている友人の都合で会えないことがわかり、じゃあミュンヘンだけ見て、あとは観光をしようと計画変更。まあどちらかというと、何か旅行先で見るものはないかと探してスケジュールが合ったのがイエスだったという感じです。もう3日早ければハンブルグのポール・マッカートニーの新ツアーにも間に合ったのですが・・・。

今回は一番安いトルコ航空で、イスタンブール経由でミュンヘン入りし、イエス観賞後はイスタンブールに戻ってトルコをゆっくり観光する予定です。

ミュンヘンは11年ぶりで、近郊のPrienに3ヶ月住んでいたので、そこも久々に尋ねてみる予定。ザルツブルグなどに日帰り観光してもいいかなとも思ったり。
あとは、ドイツのクリスマスを体験するのが夢という、かしゆかの代わりにクリスマス市を堪能してこようかなーと。もうドイツのクリスマスは7回目。グルーヴァイン(ワインの熱燗)を飲むのが楽しみです。

Yes Europe Tour 2009

Lineup :
Steve Howe (Guitars)
Chris Squire (Bass)
Alan White (Drums)
Benoit David (Vocals)
Oliver Wakeman (Keyboards)

OCTOBER
Date Day City Venue
29 THU Olomouc, Czech Hala Universitetu Palackiego
30 FRI Katowice, Poland Spodek
31 SAT Bratislava, Slovakia Sport Hall Pasienky
NOVEMBER
2 MON Vicenza , Italy Teatro Comunale
4 WED Rome, Italy Teatro Tenda Strisce
6 FRI Milan, Italy Teatro Degli Arcimboldi
7 SAT Bamberg , Germany Jako Arena
8 SUN Karlsruhe, Germany Schwarzwaldhalle
10 TUE Antwerp, Belgium Elisabeth Hall
11 WED Paris, France Olympia
12 THU Nantes, France Cite des Congres
14 SAT Heerhugowaard De Waerdse Tempel
16 MON Birmingham, UK Symphony Hall
17 TUES London, UK Hammersmith Apollo
19 THU Edinburgh, UK Usher Hall
20 FRI Newcastle, UK City Hall
22 SUN Manchester, UK Apollo
23 MON Bristol, UK Colston Hall
25 WED Belfast, UK Waterfront
26 THU Dublin, Ireland Olympia
29 SUN Rouen, France Zenith
DECEMBER
Date Day City Venue
1 TUES Lyon, France Bourse Du Travail
3 THU Braunschweig,Germany Stadthalle
4 FRI Kempton. Germany Big Box
5 SAT Erfurt, Germany Messehalle
7 MON München, Germany Philharmonie
8 TUE Düsseldorf, Germany Philipshalle
10 THU Copenhagen, Denmark Amager Bio
11 FRI Oslo, Norway Sentrum Scene
12 SAT Gothenburg, Sweden Liseberghallen

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2009/10/22

ヒカシュー 大阪公演 2009年10月20日 心斎橋クラブ・クアトロ

Hikashu01Hikashu02ヒカシューの大阪公演を10月21日に心斎橋クラブ・クアトロで見た。ヒカシューを見るのは2007年10月の燦粋(さんすい)でのライブ以来2年ぶり 11回目くらい。今回は『秋物語「鯉とガスパチョが降ってきた」ツアー』ということで、結成30周年&ニュー・シングル「鯉とガスパチョ」発売記念を兼ねている模様。

観客は50人強と少なめで、巻上公一もオープニングで「ちょっと少なめですが、盛り上がって行きましょう」と言ってスタート。インプロから『生きること』『入念』に繋がるオープニングで、2年前に見たときのように、巻上公一はテルミン、口琴、コルネットなどを駆使し、インプロヴィセーションと楽曲が融合した形態で進行していく感じ。あいかわらずダイナミックでタイトで素晴らしいサウンド。前はVDGGっぽいと思っていたが、今回はヘンリー・カウぽいなーと思った。清水一登はなんとグランド・ピアノを弾いている。

風邪をひいているという三田超人が巻上氏に促されてソロをとる『カレー三昧』は、妖艶で最高にスパイシーな雰囲気。ビートルズもファーストの『アンナ』録音時は風邪をひいていて鼻声だという三田氏の発言にに巻上氏が「すみません、頭にのって」と客に詫びたり・・・。

Hikashu03ニュー・シングル『鯉とガスパチョ』はNHKのみんなの歌用に作ったそうだが、誰もガスパチョが何か分からないから困ると言われたけど、これはガスパチョの作り方を歌っているので、そう言われても困るという話。巻上さんは先月スペインに行ってガスパチョを食べてきたとのこと。録音に10年ぐらいかかったようで、亡くなった元メンバーの野本和浩や、元RCサクセションの新井田耕造などのプレイも入っている。

先日亡くなった加藤和彦の話題となり、ヒカシューの1980年発表のセカンド・アルバム『夏』の1曲目『アルタネイティヴ・サン』1曲のみ加藤和彦がプロデュースした (アルバムの残りの楽曲は近田春夫プロデュース) 時の想い出話が出た。亡くなったことに本当にびっくりして、がっかりしたそう。お金持ちの加藤和彦が、高いギターやエレクトリック・シタールなどを持って来て、レコーディングに使うように指示したり、ずっとミキサー卓に座ってイコライジングに没頭していたのに比べて、近田春夫は全部で2回しか来ずに、「シャツをズボンの中に入れるな」などという指示ばかり出していたとのこと。

「やることがなくて死んでしまったそうだが、こちらはやることがありすぎて忙しいのに金がない・・・」などと巻上&三田のぼやき漫才が続いて、『アルタネイティヴ・サン』をプレイ。いい追悼になった。

他にはクラフトワークの『電卓』を日本語ヴァージョンで呟くように歌ったり。
『レトリックス&ロジックス』~『キメラ』へのインプロも圧巻だった。

『パイク』で本編終了し、アンコールでは「もう54ですけどがんばります。」などと言って『ビロビロ』。2回目のアンコールは「最近話題の20世紀少年のテーマ曲がありますが、それよりいい曲があるだろ~!」と叫んで『20世紀の終わりに』をプレイ。もう盛り上がるだけ盛り上がった。

珍しく帰りにサイン会があり、本日発売の「鯉とガスパチョ」に佐藤さん、三田さん、巻上さんの順番でもらう。巻上さんに「25年ライブに通って、初めてサイン貰いました。」と言うと、「おー、それはそれは・・・」とおっしゃってくれた。巻上さんと口をきくのも初めてで、超緊張してそれ以上何も言えず・・・。
やはりヒカシューは日本最強のロック・バンド。


巻上公一 / ボーカル、テルミン、口琴、コルネット
三田超人 / ギター、ボーカル
坂出雅海 / ベース
清水一登 / グランド・ピアノ、キーボード
佐藤正治 / ドラムス

01.生きること
02.入念
03.デジタルなフランケン
04.カレー三昧
05.鯉とガスパチョ
06.珍無頼
07.グローバルシティの憂鬱
08.ベトベト
09.アルタネイティヴ・サン
10.なんにもない男
11.電卓
12.レトリックス&ロジックス
13.キメラ
14.パイク
アンコール
15.ビロビロ
16.20世紀の終わりに
(オープニング~曲間にインプロヴィセーション多数あり)


P.S.
10/26の東京公演には、ジューシィ・フルーツのイリヤと高木利夫による再結成ユニット、ジューシィ・ハーフがゲスト出演するとのこと。本家本元の『ジェニーはご機嫌ななめ』をぜひ聴いてみたかった。おっと、こんなところでもPerfumeネタが・・・。

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Judas Priest 神戸国際会館 2009年10月14日

01. Rapid Fire
02. Metal Gods
03. Breaking The Law
04. Grinder
05. United
06. You Don't Have to Be Old to Be Wise
07. Living After Midnight
08. The Rage
09. Steeler
10. The Ripper
11. Prophecy
12. Hell Patrol
13. Victim Of Changes
encore:
14. Freewheel Burning
15. Diamonds & Rust
16. You've Got Another Thing Comin'

Priest01Priest02Priest031980年発表の名盤、British Steelを完全再現するツアーの神戸公演に行ってきました。
ジュダス・プリーストは30年聴き続けたバンドだけあって、想い入れたっぷりですが、
それでも衰え知らずの現役度を思い知らされた感じです。
90分という長さは、今となってはコンパクトな感があるけど、タイトで凄まじく良かったです。

神戸こくさいホールの2,3Fは全く人がいない状態で、寂しい入りでした。
ひょっとして正統派のブリティッシュ・ヘヴィ・メタルは、日本では受け継ぐものがいなくて絶滅しつつあるのかもしれないという危惧を感じました。サラリーマンは19時には仕事が終われず、若者にはチケットが高すぎることが問題なのでしょう。

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