2008年に買った本
購読している映画秘宝とTVブロス、たまに買う音楽雑誌各種を除いて、買った本はたったこれだけ。
先日出たウィリアム・ギブスンの新作、『スプーク・カントリー』(Spook country)は昨年原書のハードカバーも買ったけど、手をつけられず、翻訳を待った状態となりました。今読んでるところだけど、前作『パターン・レコグニション』と同様に現代のアメリカを舞台にしています。現代が秒読みでサイバーパンクの世界観を現実化し、凌駕している状況を見ると、ギブスンにもそれなりの新しい切り口が要求されているようです。
映画監督のウディ・アレンの短編小説集、『ただひたすらのアナーキー』(Mere Anarchy)は、まるでウディ・アレンのパロディかと思うほどウディ節が炸裂していて、マシンガンのように皮肉な口調でまくしたてられているようです。どれも傑作揃いですが、立ち読みするなら『ディズニー裁判』が一番おもしろいと思います。
私が最も信頼し、好きな映画評論家の町山智浩のアメリカの絶望的な状況を分析したコラム2冊『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』は、映画ファンでなくてもおもしろい。しかしそれでもアメリカの多文化性に僅かな希望を見出してくれています。
香山リカ×菊池誠『信じぬ者は救われる』は、ピアニストの黒田亜樹さんに飲み会に誘っていただいた時に、一緒に来ていた音楽友達のきくまこさんが黒田さんに進呈していたので、出ていることを知りました。ニセ科学のやっかいさを解かりやすく対談しております。香山リカも思えば元祖メガネっ子だったのかも。
吾妻ひでお『うつうつひでお日記 その後』、瀧波ユカリ『臨死!!江古田ちゃん 第3巻』、石川雅之『もやしもん 第6巻』
マンガ類はたったこれだけ。もやしもんはオリゼーのぬいぐるみ付き限定版を買ってしまったけど、ぬいぐるみは友人のお子さんにあげる予定。先週に7巻が出た模様。買いにいかねば。江古田ちゃん、あいかわらず毒が凄いです。今年はサイン会なかったのかなー。2巻の時のサイン会で会った瀧波先生は木村カエラを思わせる可愛さでした。うつうつひでお日記の続編はほとんど日記だけで、絵はたまに挿絵がある程度なんだけど、おもしろいです。アル中のその後と戦い続ける吾妻先生に声援を送りたいです。マンガでは、パンク友達が泣いて絶賛している『砂時計』(TBSでドラマ化されたやつが切なすぎて号泣ものらしいです。)を読んでみたい。またマンガ喫茶にでも行ってみようかなー。
パフュームの写真集は勢いで買ってしまったけど、上海ロケで、あまり面白い部分や印象的な部分がなくて残念。古くからパフュームの撮影を担当していた関和亮が撮ったものですが、もっと日常や舞台裏を写したものが見たかった。
いくらなんでも、こんなに本を読んでいないとは思わなかった。来年はもうちょっと読まないとなーと思う次第です。
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